原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

安倍政権のずさんな国家省庁地方移転失策の顛末

2018年09月22日 | 時事論評
 2018.09.20に実施された自民党総裁選にて辛くも勝利した安倍晋三氏だが。
 何だか“風前の灯”感が否めない。 次の参院選後安倍氏は退陣するとの噂もあるが。

 それにしてもこの安倍勝利を受けたメディア映像を通しての、特に若い世代の反応が私は許せない!
 何だって、「安倍氏が勝利してよかった」だって!??
 チコちゃんじゃないが、「ボーッと生きてんじゃねえよ!!!」と叫びたくもなる!

 この6年間安倍氏が首相の立場で何をしでかしたのかを、その若き視点でしかと見ての発言なのか!?!
 何らの誠意もない無人格者であり、森友・加計問題に関して大ぼらを吹き通している。
 アベノミクス経済政策の大失敗により国民間での貧富の格差は広がる一方。 社会保障政策は相変わらず出遅れ、選択制だとはいえ今後80歳まで年金を先延ばしすると公言する始末。
 我が身を守りたいがためだけの目的で、無責任に北朝鮮拉致問題を何度も持ち出すし…。
 憲法に自衛隊を明記すると高らかに詠うが、憲法論議に関し、どれ程のポリシーがあってものを言っているのか未だに不明。 
 国家債務は巨大に膨らむ一方。 その巨額債務を未来に向けて負担させられる若き世代が、何故安倍を支持するんだ??


 さてそんな安倍政権の数々の失策の中から、本日は表題の「国家省庁地方移転失策」問題を取り上げよう。

 それでは早速、「『徳島へ島流しはイヤ』、消費者庁移転は官僚の抵抗で結論3年先送り 本当に移転させる気ある?」と題するネット情報を以下に引用しよう。

  試験移転でも官僚は問題点を再三強調
 徳島県での試験移転は3月と7月にあった。 3月は板東久美子長官(当時)ら10人が神山町の神山バレー・サテライトオフィスコンプレックス、7月は板東長官、全9課の課長級ら40人余りが徳島市の徳島県庁で勤務した。
 通常の業務をテレワークで進めるだけでなく、ウェブ会議システムで東京・霞が関の消費者庁記者会見室と結び、報道陣とのやり取りを実験した。 さらに、徳島市のホテルと東京、鳥取県庁をテレビ会議システムで結び、人や環境に配慮した消費行動「エシカル消費」に関するパネルディスカッションも行った。
 しかし、3月の記者会見ではしばしば音声が途絶える深刻なトラブルが発生、東京の報道陣と板東長官の間でスムーズなやり取りができなかった。 情報の漏えいを防ぐ保秘システムが未整備なこともあり、板東長官ら官僚側は慎重に言葉を選びながら、移転に問題が多いことを繰り返し強調した。
 官僚側の抵抗と歩調を合わせたように、消費者庁の外郭団体や消費者団体が移転阻止を訴える抗議行動を相次いで開催した。 国会対応や各省庁との連携が難しく、行政処分の対象となる悪質業者が圧倒的に関東に多いことなど、考えられるありとあらゆる理由を掲げている。
 河野前消費者担当相が退任会見で「反対のための反対が相次ぎ、消費者行政と地方創生の中身の議論がなかなかできなかった」というほど抵抗はすさまじかった。 官僚にとって徳島はまるで島流しだったのかもしれない。
 政府の方針が官僚の抵抗で掛け声倒れに終わるのは、竹下内閣の政府機関地方移転や橋本、小渕、森の3内閣が進めた省庁再編でも見られた。そのたびに政府は国民から強い批判にさらされている。移転判断の3年先送りには、現時点で見送りと結論し、世論の批判を受けるのを避ける思惑が透けて見える。
 政府が地方移転の範を示せなかったことで、民間企業の本社機能移転にもブレーキがかかる可能性は否定できない。 政府は本気で地方移転を進めようとしたのか、そんな疑問が生じても不思議でないほど今回の地方移転は中途半端な結果に終わった。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)


 話題を変えよう。

 NHK総合テレビに「サラメシ」なる娯楽食番組があるが、それを私は好んで視聴している。
 少し前のその「サラメシ」に、おそらく消費者庁試験運営のために徳島県庁に出向していると思しき複数の国家職員が出演していた。
 その国家職員達が曰く、「庁舎の近くにランチ処が一つもないため、昼は庁舎内で自炊している、ナンタラカンタラ…」と言いつつ、その自炊場面と食事場面が映し出された。
 私見だが、「ちょっと待ってくれよ」だ。 その自炊の燃料等はもしかしたら、県民の血税によるものじゃないのか? 県庁側も何でそれを認めているんだ?? 相手が国家省庁の人間だから、やめろと言い出しにくいのか??
 しかもその消費者庁の職員達の仕事中の様子も映されたのだが、失礼だが何をしているのやら分かりにくい。 もしかしたらろくろく仕事が無くて、単に時間を潰しているだけの風にも見えた。(だからこそ、仕事中に昼飯自炊などしているのだろうが…)

 確かに徳島県庁本庁近辺は、ヨットハーバー以外に何も無い場所だ。 主要駅である徳島駅より徒歩なら25分程で行ける場所だが。 何分交通網の発達がほぼ無いに等しい徳島県民の普段の生活は、皆が皆マイカーに依存していて、県庁まで歩く人間は旅行中の私だけだろう。

 我が実母が県職員だったが、幾度もの転勤をずっとマイカーで乗り切っている。 
 我が娘がほんの一時だが徳島県上級地方公務員採用試験を目指そうとした時期があったが、実母からの「車の免許が無いと絶対に務まらない」の“鶴の一声”ですぐさま取りやめた経歴もある。


 安倍政権のずさんな「国家省庁地方移転政策失敗」に話題を戻そう。

 過疎地が置かれている厳しい現状を露知らず、よくぞまあ無責任にぬけぬけと「徳島へ消費者庁移転」などと高らかに掲げたものだ。

 過疎県である徳島県内の僻地に「神山町」なる山地があり、そこに何故か光ファイバーを張り巡らし、IT産業を誘引しているとの実績があるにはある。  
 私はかの地へ後にも先にもただの一度も行ったことが無いため、論議する資格は無いのだが…
 ただ想像しただけで、風景は見えてくる。 
 古い民家を改造してオフィスにしたり、現地の高齢者達がランチをサービスしたりと、県外から転入して来ているIT技術者達を日々温かくフォローしているとの報道を見聞きする。
 それは良しとして、その種の“サービス”には必ずや限界というものがあろう。 
 古民家は一見綺麗にリノベーションしているとて、台風21号レベルの巨大台風が通過したり震度7の大地震に見舞われると倒壊の危険性が否めないだろう。 現地の高齢者が温かいと甘えていられるのも、後数年ではなかろうか。
 その後神山町を誰が支えるのかと言えば、移転者達となろうが。 交通網をマイカーのみで生き抜かねばならない僻地で、神山町を支える側に回りそれを守り抜く士気が若きIT技術者達にあるのだろうか???

 まさにこの問題、国家職員達が言う通り「徳島への“島流しはイヤ」の一言に終結するだろう。

 京都府への文化庁移転は成功しているらしいが、何と言っても京都は大都会だもの。
 それと過疎地徳島とを一緒くたにする過ちを犯し、失敗した安倍政権の責任の大きさは測り知れない。

日立冷蔵庫連続故障3度入替え騒動のその後

2018年09月20日 | 時事論評
 昨夜、「原左都子エッセイ集」編集画面 アクセス解析「閲覧元URL」をチェックしたところ。
 その上位に「日立冷蔵庫リコール」がランクインしていたためそれをクリックすると、「消費者庁リコール情報サイト」に辿り着いた。

 
 早速、当該サイトを以下にコピーして引用しよう。

 HITACHI(日立)「冷凍冷蔵庫」 (1982年~1983年製) - 点検修理

商品名
キッチン家電 (冷凍冷蔵庫)
連絡先
日立アプライアンス株式会社 お客様相談センター
受 付 時 間:9時~17時30分
(毎日受付、但し土・日・祝日は17:00まで。)

http://kadenfan.hitachi.co.jp/ref1/index.html
対応方法
対象製品をお持ちで、まだ事業者の行う無償点検及び修理を受けていない方は、直ちに使用を中止し、速やかに上記問合せ先まで御連絡ください。
対応開始日
1985/07/02
対象の特定情報
型式:R-721DF/R-721FB/R-721FBL/R-721PFB/R-723VFB/R-723VFB-Y/R-724DF
     /R-724FB /R-724FBL/R-724XFB/R-724XPB/R-726FB-1/R-726FBL-1
     /R-726VFB/R-726XFB/R-726XFB-1/R-726XPB-1/R-730FB
     /R-730FBL/R-730VFB/R-736TBR/R-736TVB/R-742TS/R-742TSB/R-743TB  
製造番号:232500から

型式:R-2601SK
製造番号:732600まで

型式:R-821FB/R-823FV/R-823FPV/R-824CB/R-824CL/R-824CP
製造番号:371800まで

型式:/R-824CK
製造番号:732600まで

型式:R-826CB/R-826CL/R-826CP/R-826CPV/R-826CV
製造番号:371800まで

型式:R-826CX/R-826CXV/R-830FB/R-830FL/R-830FV
製造番号:732600まで

型式:R-836BV/R-836TBR/R-836TSB
製造番号:371800まで

型式:R-842TSB/R-843TB/R-844SEB
製造番号:732600まで 

型式:/R-261BT
製造番号:435600まで

型式:R-936BV/R-936TBR/R-936TSB/R-943TB/R-944SEB
製造番号:045100まで

製造期間:1982年1月~1983年9月
対象台数:391,500台
公表行政機関
製品評価技術基盤機構(NITE)
公表行政機関の掲載情報
備考
■部品である圧縮機運転用コンデンサに製造不良があったために、運転中の振動や熱等の影響によって絶縁劣化して短絡、発煙・出火に至るおそれ

 (以上、消費者庁リコール情報サイトよりコピー引用したもの。)


 いやはや、驚いた。
 
 日立冷蔵庫は、やはり過去(上記情報によれば1980年代製造商品のようだが)にリコール実態を抱えていた事実を今になって追跡出来た。
 しかもリコール対象冷蔵庫の型式が多岐に及び、対象台数が39万台を超えている。

 更には1980年代製造機種も、コンデンサに製造不良があったとのこと。 
 2017年2月に購入し同年5月に運転不良を起こした我が家の日立冷蔵庫1台目に関して、日立修理担当者が(あくまでも小声で)指摘した「コンデンサに不具合があるかもしれない」発言が命中していたと振り返る。
 結果としては我が家の使用方法に誤りがあるとして片づけられてしまったが、その実態とはコンデンサに不良があると日立が判断したからこそ、その後2台に及ぶ冷蔵庫入替措置となったのだろう。

 それにしても、もしもあのまま我が家で欠陥冷蔵庫を使用し続けた場合、発煙・出火のおそれがあったことも考えられる。 怖い話だ…。

 よくぞまあ果敢にも早期に日立と交渉し、1年半の期間に3度にも及ぶ冷蔵庫入替えを実施させたものだ。
 

 その入替え3台目の冷蔵庫だが。
 おそらく日立側も、同型に入れ替えるとまたもや故障を起こす事態を確信したのであろう。
 我が家への説明は、「同型機が準備できないため3台目は別機種の同容量・同形状タイプを搬入する」とのことだったが。

 3台目の冷蔵庫への入替え後1ヶ月程が経過した現在、全く正常に働いている。
 とにかく運転音が今までの2台とはまったく異質で、至って静かなのだ。
 故障続きで手を焼かされた1台目・2台目は素人にも分かる異常音を発し続けていた。 それを日立技術者に散々訴えたのだが、どうしても我々の訴えを受け入れてくれなかった。
 日立のメンツと存続にかかわる故だろう。


 3台目の冷蔵庫入替えが米国西海岸旅行出発の直前期であり、私はその作業による腰痛を抱えての旅立ちだった。
 ユナイテッド航空機内で眠れやせず、米国滞在中も徒歩中心旅程でもあったし、腰痛を悪化しての帰国だった。(未だにその腰痛を引きずっているが… )

 そんな私が自宅に帰って一番気がかりだったのが、日立の3台目の“働き具合”だった。
 帰宅一番亭主にそれを確認すると、「この機種、今までの日立の冷蔵庫とはまったく違ってちゃんと働いている。 今度こそ大丈夫だよ!」との返答だった。


 3台目さん、君を信じているよ。
 過去の日立冷蔵庫リコールにもめげず、我々一家のために天寿をまっとうして欲しいものだ! 


 (自民党党首も、欠陥が発覚したら直ちに入れ替えられるシステムだといいのにね……。)

私が115歳まで生きられたら…

2018年09月18日 | 自己実現
 私が115歳まで生きられたなら、後52年も人生をエンジョイ出来るじゃないか!?!

 ただ、みんな死んでるだろうなあ。

 例えば、当該「原左都子エッセイ集」読者皆様のほとんどが私より人生先輩の方々だ。 皆さんこの世からいなくなっているのかもしれないが、それでも私は日々エッセイ集を綴り公開しているだろうか?
 (そもそも存在自体に信憑性無きブログなるネット媒体が、この世に未だ生き残っている訳もない事だろうし…)

 介護の手が掛かった義母や実母は当の昔にこの世を去り、亭主が亡くなってからも30年程が経過しているのかな?
 一人娘が70代後半期。 まだ生きているだろうが、サリバンの私が未だ娘に手を焼いているとすればこんな幸運は無い。


 我が寿命が115歳まであったとして、希望としては静かに暮らしていたい。
 たとえメディアからの高齢者インタビューがあろうが、それを断れる理性を温存しておきたい。

 集団生活を一貫して拒否したい私は施設入居の意思は今現在からまったく無いが、役所が独りで放っておいてはくれず、少なくともデイケア等の世話になっているのだろうか? あるいは訪問ヘルパー氏が定期的に自宅へ介護に訪れる事になるのか?
 それとも自力財力があれば、在宅医と在宅看護師のお世話になっているとすれば、これ幸いだ。

 歩いてもいたい。
 遠出する程の体力は無いとしても、115歳にして最低限歩ける力は鍛えておきたい。

 食事に関しては、その頃には「宅食システム」が目覚ましい発展を遂げていることだろう。 それを利用しつつ、食生活を楽しみたい。
 大好物の「酒」も欠かせないなあ。

 贅沢を言うならば、「お洒落」の趣味も続行したい。
 そのためには、決して我が実母のごとく一生に於いて“腰を曲げて”はならない。 現在続行中のランニング練習とジム通いは無理としても、歩ける足で日々少々の散歩も楽しみたい。 日々体組織計に一日何度も乗る習慣もずっと続行し、年齢にかかわりなく我が理想体型を保っていよう。


 と、ここまで115歳まで生き抜く我が夢物語を語らせて頂いたが。

 そのように記してくると、まんざら「夢物語」ではないかもしれないなる将来像が描ける気もする。

 極論かもしれないが、概して「早死」する人種とは、そもそもご自身の老後の生き方を描くなどとの「主体性」が先天的に欠落しているとの共通項があるのではなかろうか。
 実例を挙げると、我が義母にせよ実母にせよ現在80代後半にして未だ生存している故に決して「早死」をしている訳ではない。
 ただ両人を介護していて気付くのは、何らの自らの「主体性」が無い事実だ。 
 我が実母など定年まで職場で働いたにもかかわらず、定年退職後に遠くに住む私に告げたのが「老後はよろしく頼む」だった…   未だ60歳の若さでのこの発言、当時から私は違和感を抱いていた。
 そして義母。 こちらも、嫁である私に会う都度、「〇子さん、私の老後をよろしくね。」だった。
 一昨日公開したエッセイ内で述べたが、義母は事ある毎に私相手に「不眠症で辛いの」から始まり、「足が痛い」「鬱症状があるようだ」「主人(義父のことだが)がボケて困っているの」等々の電話の連続だった。

 実母・義母両人の共通点とは、おそらく「年老いては子に従え」だったのであろう。

 ただ私に言わせて貰うならば、その格言を実行する人種とはそもそも「主体性」無く生きて来てしまったことを証明しているようなものではなかろうか?

 
 昨日は敬老の日だった。

 テレビ等メディア映像で私が視聴したのが、現在日本で最高齢との115歳の田中カ子氏の報道だ。
 1903年〈明治36年〉1月2日 生まれ、現在福岡県福岡市東区在住の女性である。

 この女性の映像をテレビで見て、私は感動した。
 田中氏は一人でシルバーカーを押しつつ誰の補助も受けずに映像に登場した。
 その後も一人で質疑に対応出来る聴力も判断力もお持ちの様子だ。
 少し頭のふらつきはあるものの、115歳にして明瞭脳内機能を維持されている事実に感銘を受けた。

 現在は施設入居中との事実は、私よりもずっと「協調性」も温存されているとの事実であろう。

 この田中カ子氏を一生に渡り見習えないにせよ、私の老後も田中氏に準じたいとつくづく思えた昨日「敬老の日」メディア映像だった。 

“眠れない”事って、そんなに辛いか??

2018年09月16日 | 医学・医療・介護
 先程午後2時過ぎから30分程昼寝で熟睡した後に、このエッセイを書くのも何だ?ということだろうが… 


 私自身が「不眠症」を自覚し始めたのは、今から数年前の事だっただろうか?
 既に仕事の一線を退き、娘も中高生時期に入り遠距離通学のため家にいる時間が少なくなった頃からだ。

 まさに高齢域に入ろうとする時代であり、特段それを悩むでもなく(そんなものだろう)程度の認識で済ませつつ今に至っている。
 
 私の「不眠症」は、とにかく夜中に何度も目覚めるのが特徴だ。 
 ある時はそのまま朝まで眠れなかったり、2,3時間程覚醒した後再び寝入ったり…。 朝までずっと眠れない時はさすがに疲労困憊感があり、娘が学校へ行った後に布団に入り直して、二度寝で対応したりもした。 
 現在では昼寝の習慣が付いたため、“朝寝”はすっかり無くなっている。
 ただ、昼寝が出来ない時は確かに辛い。 例えば午後から重要な用件を抱えている日など、敢えて朝寝をするようにして、少しでも睡眠時間を確保している。


 現在我々夫婦が保証人を務めている高齢者介護施設に住む義母が、亭主と婚姻当時ちょうど現在の私程の年齢だった。

 その義母が婚姻当初から誰これ構わず訴えていたのが、「私は不眠症で困っているの。」だった。
 当初私は、「そうですか、それは辛いですね。」などとテキトーな返答をして済ませていたのだが、この義母の訴えが止め処を知らない。 我が家にまで頻繁に電話を掛けて来て「〇子さん(私の事)、昨日も眠れなかったのよ、どうすればいいと思う?」などと、とにかく話を聞いて欲しい思いを訴えて来る。

 要するに思い返してみるに、義母とは認知症状を抱えるずっと以前より“そういう人格”なのだ。
 当時亭主にこの件を相談してみると、「ずっと前からそればかり言っているよ。病院で睡眠薬を貰って飲んでいるから、〇子はあまり気にせずに、電話に出るのが嫌ならば出なくていいよ。」等々と無責任な発言をする。
 睡眠薬に依存しているのも困りものだが。 当時の義母は原家代々日本橋にて執り行っていた事業を既に赤の他人に営業譲渡済みだし、本人が嘆く程に「不眠症」で困る事も無いだろうと判断し、余裕で電話に出られるときだけ出るようにした。
 参考だが、義母の保証人を開始した6年程前に、義母は睡眠薬を3種に増量していた! これにビックリ仰天した私は亭主と相談して、徐々に一種に減らすべく医師に訴えた。
 劇薬の睡眠薬を何十年にも渡り飲み続けた義母であるが。 私は義母の認知症状原因の第一に「睡眠薬多量摂取」が挙げられるだろうと疑っている。


 さて、私自身の不眠症に話を戻すと。

 今現在は現役の仕事で活躍していないとは言えども、例えばその義母の病院付き添いなどを実行すると。 病院の待ち時間には義母から容赦なく、「〇子さん、話聞いて!」の連発だ。 これが実に重労働! 何分認知症状に加えて耳が聞こえない義母に大声で対応せねばならない。 眠いのを我慢しつつ、声を張り上げても義母からは「聞こえないからもっと大きな声で!」のリクエストだ。 周囲への羞恥心もあるし、実力以上の大声を出すと頭痛が起きて来てもう帰りたくなるというものだ。
 やっと診察室から声がかかると命拾いの感覚である。

 まあそれでも、私自身が現役でバリバリ活躍していた頃には(どれ程飲んだくれて帰宅したとて)十分に眠れていた事を思い起こせば、今現在の不眠症などなんてことはない。
 少なくとも(義母のごとく)、周囲にそんなくだらない事を訴えて醜態を晒す事は控えるべきとの良識はある。


 その私にも、実は米国西海岸旅行帰国後、某睡眠サプリの世話になろうかと邪念がよぎったのだ。
 ただ、それ程までに「不眠症」が深刻だった訳でもない。

 (医学従事者は十分にご存知だろうが)、世に溢れんばかりに出回っている「サプリメント」に何らの薬効効果が無い事実は自明の理だ。 
 あれらは単に営利企業が純粋に営利目的で販売して暴利をむさぼっているに過ぎない。
 ただ、医薬品が副作用を伴うのに比して、おそらく副作用を伴うサプリメントも民間企業の良識によって販売されていないはずだ。 それが証拠に、必ずや(特に年寄りには見えにくい)ごく小さい文字で「効き目には個人差があります」の文言が隅っこに記載されている。

 元医学関係者である私もそれを十分承知の上で、遊び半分で某大手民間企業が販売している「睡眠サプリ」をネット通販にて購入したのだが。

 昨夜、それを就寝前に一袋飲用してみた。
 これが“美味しい!” 
 確かにそうだ。 このサプリの主原料であるアミノ酸の一種グリシン自体が美味なのかもしれない。 アミノ酸は「味の素」にも利用される物質もあるし、その中には美味なものは多い事だろう。
 いやはや、その効用の程が不透明なサプリがせめて美味しくあって欲しいものだ、との我が思いは達成されたものの…

 どうしたことか(と言うよりも想像通りだが)、いつもよりも眠れやしない。
 “すみやかに深睡眠をもたらす”なる当該サプリの“売り文句”は既に却下だ。

 そして、“ぐっすりとした眠りとさわやかな目覚めをサポート”の文言など、大嘘つきもいいところ。
 夜中に何度も目覚めるのはいつもの事だが、朝方悪夢を見て大声寝言を張り上げた事実(私自身ももちろん認識していたが)を後で亭主に指摘されてしまった。


 要するに医薬品はもとより、特にサプリメントなど「信じる者は救われる」の究極に位置する“まがいもの”との結論が導けよう。


 特に、大手民間企業のサプリメント部門の皆さん。
 善良な市民を騙して暴利をむさぼるとの実に姑息な商法から、もうそろそろ手を引いては如何だろうか?!?

 そして庶民の皆様も「夜眠れない」との事実をそれ程までに気に病むことはない、と私は訴えたいのだが。 
 特に高齢域に達する程に「夜眠れなくなる」のは誰しも大なり小なり経験されている事実であろう。 もしもご自身に余裕がおありならば、昼寝でもして睡眠を補充し、覚醒時に大いに充実した時間を楽しまれては如何だろうか?
 

絵むすび (朝日新聞2018.09.15編)

2018年09月15日 | 自己実現
 (写真は、朝日新聞2018.09.15 パズル「絵むすび」に原左都子が解答したもの。)




 後程、解説を追記します。


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 それでは、解答解説を追記させていただきます。


 私事ですが、私ども8月終盤に娘を引き連れて米国西海岸方面へ個人旅行に出かけて来ました。
 (もしよろしければ左欄フォトチャンネルなどをクリックされて、その写真をご一見いただけましたならば幸甚です。)

 各方面で苦労の多い旅程だったのですが…。
 後で思えば難儀した旅程思い出深いものでもありまして、帰国後2週間以上が経過した今尚 “旅ロス” に苛まれている次第です。


 そんな折、本日の朝日新聞パズル課題が「絵むすび」。

 これに取り組む気力があるのやら…  と不安感を抱えつつの解答でした。

 ところが、さすがに長年培ってきた技能(と表現するべきか??)とは“冴え”を失っていない?事実が自分ながら感動ものでした。

 “難易度4”の「四角四面」を一見して、ある程度の方向性が見出せました。
 それでは、解答解説を以下に記載します。


 まず注目するべきは、「四角四面」外側の中途半端な位置にある「ラケット」と「カクテル」だろう。

 そのうち「ラケット」を上回りにグルっと回してみた。 これが大正解!との予感の後。 
 次なるターゲットは、やはり外側の中途半端な位置の「カクテル」だ。 これを「ラケット」をよけながら結んだ時点で、今回の我が「絵むすび」パズルは成功だ!

 「ロッキングチェア」を「栗」を避けて結んだ後の解説は、おそらく私同様に「絵むすび」解答技能を向上されているファンの皆様にも不要である事だろう。


 今回の「絵結び」解答は昼飯時の食卓で実施したのだが。
 それを横で見ていた我が亭主が尋ねるには、「この朝日新聞のパズルって、子どもに人気なのかなあ?」 そう問われても私自身、実態を把握出来ていないのだが…

 ただ我が推測によれば、おそらく今時の子供達とはスマホ等でのネットゲームに夢中の事であろう。 親がよほどの朝日新聞ファンでもない限り、こんな新聞パズルなどに接することすら無いのではなかろうか?

 そう推測した私が「おそらくこの解答解説をいつもネット上で見て下さる方々とは、貴方(我が亭主の事だが)と同類の定年退職後のご年配層の皆様だと察しているよ。」と応えておいた。

 
 もしそうでは無い方々にもご覧頂けているとすれば私どもと致しましては実に嬉しい事実ですし、日頃の「絵むすび」閲覧に改めて感謝申し上げます。