原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

もっと男との出会いを積極的にこなしてみたら?

2018年09月29日 | 恋愛・男女関係
 私に言わせてもらうならば、NHK「連ドラ」“史上ワースト5"に入りそうな駄作「半分・青い」が本日最終回を迎えた。

 せめて、最終回での“大どんでん返し”を私としては予想していたのだが、おそらく大方のドラマファンの期待通り、主人公すずめと律が共に未来の幸運を約束する場面で幕を閉じた。

 何でこうも陳腐なの??  と腹立たしい思いさえ抱いてしまう私だ。
 そもそも世の中、男女関係のみが最高の幸福でも無いだろうに…  作り話であるドラマではそれを許すとしても、何で最初に知り合った相手と永遠の愛を誓わねばならないと、いつもいつもドラマは勝手に決めつけるのか!??

 そもそもすずめと律とは誰が見たって相性が良くないし、単に家が近く高校まで一緒だったといえども、育った家の環境やその後の教育課程がまったく異質だ。  
 最終章の「そよ風の扇風機」を作る場面にしても、結局すずめはひょんな思い付きからそのアイデアを出し、得意な漫画でそのイラストを描いたのみの功績しかない。 後は律の学問力により商品化したにもかかわらず、"二人の合作”として日の目を見るとの設定に私は納得出来ない!
 これで世の中通るとのシナリオなのだろうが、とんでもないよ! これじゃ単に弱者救済というのか、極限発言するなら "女って自分がアホでも付き合う男次第で何とか生きて行かれるものだよ~~” なる勘違い思想をもたらすだけじゃないのか???


 更に、今回の連ドラ「半分・青い」に苦言を提示したい。
 
 役柄とはいえ、既に小3になっている少女を男優が抱き上げたり、膝に乗せたりとの演出はどうしたものか?? 小3と言えば、今時既に生理が始まっている女児も少なくない。
 たとえすずめの娘役女児が実際幼少だとは言えども、幼少児童への性的被害事件が多発している事実に鑑み、これは是非とも避けて欲しかった……



 話題を大きく変えよう。

 本日2018.09.29付朝日新聞 "悩みのるつぼ” の相談は、30代女性による「独身を貫きたい彼」だった。  
 早速、相談内容を要約して以下に紹介しよう。
 30代女性だが、17年ほど付き合ったり別れたりしている相手がいる。 その人は独身を貫きたいようで、子どもが出来ても結婚しないと言っている。 付き合い方も自分勝手で、あちらが会いたい時に突然「今から指定の場所へすぐ来い」との連絡が来るし、こちらからのメールには気分が乗らないと返事が来ない。 
 周囲は分かれた方がいいと言うが、同じ職種で話が合い、結局好きなので他の人に目が向かない。 相手が音信不通になると私は体調を崩すが、こちらから別れようとして相手がストーカーになった時もある。 
 寿命が千年あれば月1回しか会えなくともよいのだろうが、そうでないので悩んでいる。 
 私自身は高齢出産の一人っ子だが、高齢親としては結婚して頼れるパートナーを見つけて欲しいようだ。 友人には婚活を勧められるが、彼と積み重ねた年月が長すぎるせいか、婚活などあり得ないと思ってしまう。 
 我ままな彼と結婚出来ても苦労する気もする。 アドバイスが欲しい。
 (以上、朝日新聞"悩みのるつぼ”相談内容を要約したもの。)


 そうですか。
 それでは、ここは同じく30代後半期まで独身を貫いた原左都子よりアドバイスをさせて頂こう。

 まあ相談女性の場合、冒頭のドラマ主人公すずめとはまったく異質で、幼馴染みの律のような男性を追いかけ回しているとの事ではなさそうだ。
 ただもっと異質なのは、すずめの場合は律に先立って電撃結婚された後、自分も結婚して子供を産んでいるし、すずめなりにその後少しは恋愛関係をこなして来たようだよ。

 しかも相談者の場合、そもそも相手男性との間に恋愛関係が成立していると言えるかどうかも疑わしい。
 自分から別れを告げた際に、相手がストーカーになったとの記述が相談内にあるが。 もしそれが真実ならば、絶対的にその時に「別れ」を決意するべきだった。
 我が過去の体験からも証明できるが、「ストーカー」対応とは実際命がけだ。 例えば相手から「一緒に死のう」と告げられた事を想像して欲しいのだが、それ程の恐怖は無いものだ。 こちらから毅然と別離を遂げない事には、自分の命の危険が晒される事態なのだ!!
 要するに相談女性は、相手がストーカー化した事実を自身の"誉れ”として語っているとしか思えない…。

 更には既に30代の年代に至って、高齢出産してくれた親からの結婚に関する意見までも取り上げているところが痛々しくもある。 何ですって?、高齢親が「結婚して頼れるパートナーを見つけて欲しい」と言っているのですって???

 
 そこまで聞いたら、20代初頭期に郷里の親を捨て去り単身上京して自立した我が身と、相談女性はその生き様がまったく食い違っている事を認識せざるを得ないなあ。

 私が30代終盤期まで独身を貫いた頃とは、今から遡ること20数年前の時代背景だ。バブル経済がはじけた後、特に首都圏内では未だその余韻があったと振り返る。

 もしかしたらその時代の方が、"行き遅れ独身女”の自由度が数段高かったのかもしれない。
 と言うのも、まだまだ「売り手市場」だったのよ! 
 私の場合、最終的には自分自身が希望して「見合い結婚」を実行したのだが、そんな私へのオファーが各方面から殺到したものだ。 結果として、こちら側の"より取り見取り”により現在の亭主を選抜し晩婚に至っている……

 
 私論結論に入ろう。
 
 相談者女性が一番優先するべきは、現在自分が「彼」と信じている男性が実は「彼(恋愛相手)」ではない、と認識する事ではなかろうか。
 それに加えて、友人や親からの「結婚」に関するアドバイスもシャットアウトするに限ろう。

 その呪縛から解放されたならば、未だ30代の貴女には今後益々の男性との出会いの機会が待っているはずだ。

 ただ、そのチャンスを生かすも殺すも貴女次第だろう。
 そのきっかけだが。
 貴方も専門力があると相談内で語っている。 まずそれを婚活に活かすべきだろう。 一番手っ取り早いのが、職場内で婚活を実行することではなかろうか? 
 我が若かりし時代だった20代前半期に"寿退社”を遂げた女性陣の大多数が、社内婚活を成し遂げている。(現在、彼女らが幸せかどうかは私の知った事ではないが…)
 
 貴方は当時相談内男性にそそのかされた結果として、その婚活チャンスを逃してしまったのか??

 そうだとしても現在の30代とは、私に言わせてもらうならば “十分に若い”。
 ここは友人のアドバイスに従い、今からでも男との出会いを目指し積極的に行動してみたらどうか?