原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

葬儀は自費で粛々とやれ!

2022年07月24日 | 時事論評
 我がエッセイ集に於いて、偶然だが「葬儀」関連のエッセイが3本続くことになるが。


 2本前のエッセイ、「オミクロン株『BA5』急拡大中の郷里への旅  実母の葬儀生前予約編」の中で、私は以下のように綴っている。

 結果としては(実母の来るべく葬儀は)たかが家族葬にして、かなり高額の葬儀費用となりそうだ。
 こうなった場合に腹立たしいのは。
 やはり実母本人が自分の葬儀を、生前の頭がしっかりしているうちにさっさと決めて、生前にその費用を支払っておくのが子孝行ではないのか!?!!との思いが我が脳裏をどうしてももたげる。
 (参考だが、我が母親は子供幼少期より地方公務員にて共働きだったため、かなりの老後費用を貯め込んでいる。 何でそれをとっとと使って自分自身でそれを予約して支払ってから死なないのか??? と実際腹立たしくもなる!   付け加えるならば、我が上京後に私は親どもの経済負担を一切依存せずに、自力で学業に仕事に勤しんで我が身を立ててきている。)
 ただ、今回はそれは今更禁句だろう。
 実母の妹であるさっちゃんが、ご親切に実母の葬儀を私に提案して下さったことに感謝するべきことは重々把握している。
 そうして私は、いずれ訪れる実母葬儀の段取りをこの度の郷里旅行にて決定してきた。 
 帰京後、その葬儀の前金のすべてを我が預貯金より葬儀会社へ送金した。
 実母にはその旨を電話で簡単に話したところ。
 「それは、私が払おうか?」と一言電話にて言うので、「前金支払い期限が差し迫っていたから、とりあえずその前金は私が送金しておいた」と応えたきり、その後実母からの音信不通が続いている。

 (以上、本エッセイ集バックナンバーより一部を引用したもの。)


 そして昨日、私は実母がお世話になっている高齢者施設宛に、実母の来るべく葬儀の際の葬儀場を決定した、旨の手紙を綴って投函した。
 これで、実母はいつ死んでも葬儀が安泰に執り行えることであろう。

 ところが肝心の実母からは、その後“なしのつぶて”だ。
 私としては、私が立て替えてある「葬儀前金」を早めに私に返して欲しいのだが。 その手段はいとも簡単である。 私が預かっている実母の通帳からその金額を私が引き出せば済むのだが。 
 実母からは何の連絡も無くなっている。
 さすがの私も、それを実母に無断で実行に移す程の非常識者ではない。
 正直言うと、この度の私の郷里への旅費も実母が負担するべきと考えるが、それはもういい。 マチ子さんやさっちゃんと楽しい時間を共有でき有意義な郷里訪問だった故に。
 一体、実母は何を考えているのだろう? 自分の葬儀費用を次女の私にぞっこん甘えるつもりなのだろうか???
 それ程に、本気で年老いてしまったのだろうか????



 話題を、安倍氏の国葬関連に大きく変えよう。

 今朝方見たネット情報の一部を、以下に引用する。 

 24日のTBS「サンデーモーニング」では、安倍晋三元首相の国葬が閣議決定されたことをテーマに取り上げた。
 コメンテーターの安田菜津紀氏は「法的根拠があやふやなものを閣議決定で通してしまうことが常態化してゆく。これってもう法の支配ではなくて一部の人の支配を強化してゆく、安倍政権下でずっと指摘されてきた構造的な問題を悪化させてゆくことでもあるんじゃないかと危惧します」と述べた。
 寺島実郎氏は「安倍さん自身がそれを望んでいるかなって思いで考えるんですけど」と提起し、「民主主義を生きる政治家の本懐は市民国民に敬愛されて送られることだと思うんですよ」と指摘。「そのことを我々自身もしっかり考えたうえで、将来に向けてのルール形成をしっかり説明すべきだと思いますね」と語った。
 司会の関口宏は「たしかにそうですね。既成事実化されますからね。先々に大きな影響を与えていくと僕は思います」と述べた。

 (以上、今朝見たネット情報を引用したもの。)


 私見に入るが。

 今回の安倍氏の国葬に関しては、上記コメンテイターの安田氏のご発言、「法的根拠があやふやなものを閣議決定で通してしまうことが常態化してゆく。これってもう法の支配ではなくて一部の人の支配を強化してゆく、安倍政権下でずっと指摘されてきた構造的な問題を悪化させてゆくこと」。

 おっしゃる通りである!!

 まったくもって安倍氏は自分の死後にまで、自身が長き政権時代に作り上げた“悪しき構造的な欠陥”を「国葬」との形で持ち込んでしまった。 
 そして関口氏がおっしゃる通り、安倍政権時代の悪しき習慣が 既成事実化され、先々に大きな影響を与えていく…
 まさに自民政権をこの先もこのままの姿でのさばらせておくと、この世は「法の支配」から程遠いところへ彷徨うばかりであり、空恐ろしさが漂う…




 我が実母の葬儀問題は、それとはまったく異質の庶民レベルの話であるが。

 実の親子の間にも金銭関係に於いてある程度の“ルール”があることを、私は年老いた実母に理解して欲しい思いだ。

 結果として、実母の来るべく葬儀の金銭負担を次女の私が全額負担してもかまわないし、私にもその程度の経済的余裕はあるが。
 それを、未だ比較的元気に存命中の実母が“当然のこと”として捉えているのならば。

 今後の我が実母に対する支援に、歪みが生じるであろうことを憂える…