原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

そろそろ、ガラケーをスマホに切り替えるべきか…

2018年04月24日 | 自己実現
 最近(というより、既に2,3年前からだが)、電車に乗って鞄からガラケーを取り出すのが恥ずかしくて躊躇してしまう。

 都会の電車事情をご存知の方々は周知されているだろうが、満員電車の中で人々が手に持っているのは99,9%がスマホだ。
 今となっては私よりもかなり年配と思しきお年寄りですら、鞄から取り出すのはスマホだ…
 そんな中、実年齢よりもずっと若く見える(?? 1人で勝手に言ってろって?!?)私が、とてもじゃないが鞄からガラケーを取り出せない…

 いえいえ私の場合、ネット使用は全面的にパソコンに依存している。
 写真機能に関しては、いつもカメラ(昨年わざわざ購入した比較的高性能のデジカメ)を鞄に入れているし、それで外出時は特段不便も無く過ごせている。

 要するに外出時に使用したいのは、メール機能のみだ。
 これとて現在仕事に従事している訳でもなく、重要事項の緊急連絡の必要性はほぼ無い。 まあ、待ち合わせ時間に遅れそうな時にメール連絡を入れる程度だが。 それをするために電車の中でガラケーを取り出すのに躊躇するとの話だが。


 負け惜しみで言う訳ではないが。
 私は庶民であることには間違いないが、決してスマホ購入及び月々の支払いが出来ない程貧乏してもいない。
 それでは何故、いまだかつてガラケーをスマホに買い替えないのか??

 その第一の理由は、ネットに翻弄され過ぎている現在社会への反抗・警鐘とでも表現するべきだろうか?
 現在の私にとってはパソコン利用により十分にネット利用も叶っているし、何も敢えて外出時にスマホに依存してまでネット依存せんとの発想が無い。
 それが証拠に、特に旅行中には私は決してネット接続しない主義を貫いている。 ガラケーメールにての必要連絡のみで十分だ。 むしろ旅行中にガラケーに重要性・緊急性の乏しいメールが届いたりすると、興ざめの気分に陥れら迷惑な気分にもなる。
 
 もう一つの理由は、我が亭主も私以上にガラケー派であることだ。
 私同様にパソコンネット派の亭主は私よりも徹底していて、外出時にガラケーを携帯しない主義だ。(何のために“携帯電話”と名付けられているのか、少しは考えて欲しいものだが。)
 そんな亭主は、我が苦悩が理解できないようだ。 電車内でガラケーを鞄から取り出すのが恥ずかしいなる苦悩が。 「そんなもの持って行かなきゃ済むだろう」と返されるのが関の山だ。
 で、そんな亭主がスマホに関して語るのはいつも、「電車内で皆がスマホをいじっているが、そのほとんどがゲーマーだよ。 あれをして皆時間を潰しているよ。」
 まあその実態である事は私も想像が付いているが、亭主が外出時にガラケーを携帯しない事実には私が困惑させられる。 「今日は重要な連絡があるかもしれないから、ガラケーを持って出て!」と私側からの“指導”を要するためだ。 その指導には素直に従ってはくれるものの…。
 

 ここで話題を変えて、朝日新聞「声」欄より77歳女性よりの投稿を要約して紹介しよう。
 世の中、便利便利といろんなものが変わっていくが、それでいいのだろうかと考える。 私にとって一番身近な問題は携帯電話のことだ。 ガラケーを使って同年代の友人とメール交換や電話のやりとりを楽しんでいた。  
 ところが、「母さんはこれが便利だよ」と娘からスマホを渡された。 使ってみると通話のやり取りすらなかなか理解出来ない。 間違えてボタンを押すのも怖い。 
 やはり、ガラケーが使いやすい。 世の中がスマホに移り変わって以降、友人もスマホを使いこなせず、メールのやりとりがすっかり疎遠になってしまった。
 (以上、朝日新聞「声」欄より一部を引用したもの。)


 最後に、私論に入ろう。
  
 直ぐ上に紹介したシニア女性投稿者は、メール仲間に恵まれておられるとの事。 私にとっては羨ましい限りだ。 それならば、せっかくの娘さんのスマホ提案を断固と断りガラケーに戻せば済む話ではなかろうか。
 それにしても、高齢者相手にスマホを奨励する若き世代にも、少しは高齢者が置かれている身体面での不具合の程にも思いが至って欲しいものだ。

 この私に話を戻すと。
 私の場合、上記高齢女性のごとく、身体的事由によるスマホ出遅れ派ではなかろうと自己分析している。
 おそらく遅ればせながらでも、近い将来にはスマホに移行するのであろう。

 ただ実際問題、日々パソコンによりネット交流にかかわっている身として、スマホ移行への不安感も大きい。
 その一番の不安が、文字入力だ。 私の場合、20代に英文タイプ2級を取得している関係でキーボード入力がブラインドタッチによる超高速だ。 それにスマホが対応出来るのだろうか??  そうでなければ、我がネット生活は結局キーボード入力可能なパソコンに依存するしかないのだろう。

 それに私の場合、上記77歳の朝日新聞投稿女性と比較して、メールにての友達付き合いなど無いに等しいのが現実でもあるし…。

 まあそんな私にとっても、スマホに切り替えるメリットは少しはありそうな気もしないでもないのだが。
 結局、自宅から離れた場でも「原左都子エッセイ集」への反応を確認出来る、ってことかな?
 ただ今の私にとっては、さほどの反応も無い我がエッセイ集のチェックは、自宅のパソコンからで十分だしねえ……