冒頭から早速、本日(7月1日)付朝日新聞 “悩みのるつぼ” に寄せられた50代女性よりの、「夫を経済的に支えるべき?」 と題する相談の内容を要約して紹介しよう。
50代の女性だが、11歳年上である現在の夫と10年程前に事実婚をした。 離婚した前の夫と違い、今の夫は私や家族(親や子供たち)を大切にしてくれる。
夫は一流企業を既に定年退職しており、蓄えがほとんどない。 年金とバイト代が夫の収入だ。
私は在宅ワークの自営業だが、金銭的に将来が不安だったためにずっと貯蓄していたし、親からもらった財産もある。
夫とはこれからも出来る限り長く一緒に過ごしたいと思っているが、ひとつ問題となるのが金銭のことだ。 私の考える「経済的に余裕のある暮らし」をこれからもするためには、私が夫に経済的援助をせねばならない事となる。 (今までも、成人した夫の子供達に経済的援助をしたことがある。)
私は母子家庭で、娘2人を大学まで卒業させた。 夫は働いていた現役時代に子供たちや亡くなった奥様のためにお金をつぎ込んだのだろう。 そう考えると、これから夫に経済的援助をしていく事に抵抗がある。
こんな風に考える私は心が狭く、ケチなのか。 今後夫と2人で生きて行く上で、金銭関係を如何にすればよいか?
(以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談内容を要約して紹介したもの。)
一旦、原左都子の私事及び私見に入ろう。
我が亭主が定年退職後5年以上が経過し、私自身も年金生活(厚生年金と個人年金を受給の身だが)に入って既に1年8カ月が過ぎた立場として、相談内容に解せぬ点を見出してしまう。
相談女性曰く、“一流企業”を定年退職した再婚ご亭主に「経済力」が無いと言うが、この点に関し私は首を傾げざるを得ないのだ。
私事だが、我が亭主も一応“一流企業”を定年退職したと表現出来る人物に分類可能であろう。
ところが亭主の場合、大学院博士課程修了後ポスドクの身分で2カ所の大学研究室にて専門研究を続けたため、民間企業への就職が35歳と、一般人よりも大幅に遅かった人間のようだ。(“ようだ”と表現するのは、私が亭主と知り合ったのは亭主41歳時点である故だ。)
結局我が亭主が民間企業に勤務した期間は、わずか25年間。 そのため自ずと厚生年金額も国民年金額も少ない。 それでもまさか妻の私に経済力を依存するどこか、現在お互いに「公的年金独立採算制」を貫きつつ、我が家の基本生活費は亭主の「企業年金」で成り立っているのだ。
相談者の再婚夫氏の場合、たとえ“一流企業”を退職されたとはいえ、もしかしたら定年時の退職金の一部を「年金受取」に回さずに全額「一時金」で受け取ったのかもしれない。 そしてそれを、自分の親や子供のために全額投資した事も考えられよう。
そうだとしても‥…。 夫氏が何歳よりその“一流企業”に勤務されたのかは不明だが、“一流企業”へ中途採用で入社可能なのは、我が亭主が実行した「35歳」位が高齢事例の限界ではなかろうか?? そうだとしても、相談者の再婚夫氏が現在受け取っている年金額とは相当の金額になるはずだ。
あるいは、“一流企業”勤務とは言えども、職種による給与の幅が大きいのかもしれない。 ただ、とにかく“一流企業”を定年退職しているのならば、ある程度の年金を受給している実態が否めない事実ではなかろうか?
最悪の場合、相談者女性が再婚夫氏に騙されている恐れも否定できないのではあるまいか?
相談女性が在宅ワーク身分だとして実に働き者で、再婚夫である自分の子供にまで惜しげもなく援助してくれた。 しかも再婚女性は自分が産んだ子供を女手一つで立派に育て上げているではないか! こんな優秀な再婚女性を“金づる”に利用せずしてどうする?? ここは自分が金欠病に罹患しているフリをして、再婚妻が在宅ワークに励んでいる間に、じゃんじゃん遊楽に励もう!!
などと考えるのは我が叶わぬ希望に過ぎないかもしれないが、何だか相談者の再婚夫にその匂いを感じてしまうのだが… (だいたい、人に優しい人とは誰にでも優しいのが常だしねえ…)
さて、今回の“悩みのるつぼ”回答者は 歌手・俳優であられる三輪明宏氏だ。
ところが、そのご回答論点が原左都子の私論と大幅に食い違うのだ。
一点のみ一致するのは、「相手が一流企業で働いていたから好きになったのでしょうか。」との記述だ。
その三輪氏のご記述を発展させつつ、最後に原左都子の私論でまとめよう。
高齢者同士の再婚とは表題に掲げた通り、今後の家計経済の話合い無くして成り立たない生業ではなかろうか?
未だ50代との再婚女性だが、相手が11歳も年上だとの事実を如何に捉えて再婚に踏み切ったのかが、私としては計り知れない。 (今後、再婚ご亭主の介護問題も抱えるやも知れぬのに…)
確かに当時の女性の発想の裏側に、相手が“一流企業勤務”とのご自身が未だ経験していない「美味しさ」が宿ったとの事だろう。
そうだとして。
相談再婚女性が、今後相手男性と経済要因で話し合う機会は幾らでも訪れるのではあるまいか?
「事実婚」との事情も、貴女の味方をしているはずだ。
なのに、どうして再婚相手と経済問題に関する話し合いに踏み切らないのだ??
それはもしかしたら、ここで「夫婦独立採算性」に踏み切った場合、相談者女性こそが痛手を食らう事実を既に認識しているからこそではあるまいか???
ただ、確かにそうだね。
夫婦とは「法律婚」「事実婚」にかかわらず、日常生活がうまく行く事こそが二人にとって一番の幸せだし。
それを願うが余りに再婚女性が相手男性に金銭面の話題を何も言い出せないとするなら、これまた悲劇だし…。
要するに、再婚って元々厳しい世界なのか? 今後たとえ独り身になろうがその希望が一切無い私には、かかわりのない話だが…
50代の女性だが、11歳年上である現在の夫と10年程前に事実婚をした。 離婚した前の夫と違い、今の夫は私や家族(親や子供たち)を大切にしてくれる。
夫は一流企業を既に定年退職しており、蓄えがほとんどない。 年金とバイト代が夫の収入だ。
私は在宅ワークの自営業だが、金銭的に将来が不安だったためにずっと貯蓄していたし、親からもらった財産もある。
夫とはこれからも出来る限り長く一緒に過ごしたいと思っているが、ひとつ問題となるのが金銭のことだ。 私の考える「経済的に余裕のある暮らし」をこれからもするためには、私が夫に経済的援助をせねばならない事となる。 (今までも、成人した夫の子供達に経済的援助をしたことがある。)
私は母子家庭で、娘2人を大学まで卒業させた。 夫は働いていた現役時代に子供たちや亡くなった奥様のためにお金をつぎ込んだのだろう。 そう考えると、これから夫に経済的援助をしていく事に抵抗がある。
こんな風に考える私は心が狭く、ケチなのか。 今後夫と2人で生きて行く上で、金銭関係を如何にすればよいか?
(以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談内容を要約して紹介したもの。)
一旦、原左都子の私事及び私見に入ろう。
我が亭主が定年退職後5年以上が経過し、私自身も年金生活(厚生年金と個人年金を受給の身だが)に入って既に1年8カ月が過ぎた立場として、相談内容に解せぬ点を見出してしまう。
相談女性曰く、“一流企業”を定年退職した再婚ご亭主に「経済力」が無いと言うが、この点に関し私は首を傾げざるを得ないのだ。
私事だが、我が亭主も一応“一流企業”を定年退職したと表現出来る人物に分類可能であろう。
ところが亭主の場合、大学院博士課程修了後ポスドクの身分で2カ所の大学研究室にて専門研究を続けたため、民間企業への就職が35歳と、一般人よりも大幅に遅かった人間のようだ。(“ようだ”と表現するのは、私が亭主と知り合ったのは亭主41歳時点である故だ。)
結局我が亭主が民間企業に勤務した期間は、わずか25年間。 そのため自ずと厚生年金額も国民年金額も少ない。 それでもまさか妻の私に経済力を依存するどこか、現在お互いに「公的年金独立採算制」を貫きつつ、我が家の基本生活費は亭主の「企業年金」で成り立っているのだ。
相談者の再婚夫氏の場合、たとえ“一流企業”を退職されたとはいえ、もしかしたら定年時の退職金の一部を「年金受取」に回さずに全額「一時金」で受け取ったのかもしれない。 そしてそれを、自分の親や子供のために全額投資した事も考えられよう。
そうだとしても‥…。 夫氏が何歳よりその“一流企業”に勤務されたのかは不明だが、“一流企業”へ中途採用で入社可能なのは、我が亭主が実行した「35歳」位が高齢事例の限界ではなかろうか?? そうだとしても、相談者の再婚夫氏が現在受け取っている年金額とは相当の金額になるはずだ。
あるいは、“一流企業”勤務とは言えども、職種による給与の幅が大きいのかもしれない。 ただ、とにかく“一流企業”を定年退職しているのならば、ある程度の年金を受給している実態が否めない事実ではなかろうか?
最悪の場合、相談者女性が再婚夫氏に騙されている恐れも否定できないのではあるまいか?
相談女性が在宅ワーク身分だとして実に働き者で、再婚夫である自分の子供にまで惜しげもなく援助してくれた。 しかも再婚女性は自分が産んだ子供を女手一つで立派に育て上げているではないか! こんな優秀な再婚女性を“金づる”に利用せずしてどうする?? ここは自分が金欠病に罹患しているフリをして、再婚妻が在宅ワークに励んでいる間に、じゃんじゃん遊楽に励もう!!
などと考えるのは我が叶わぬ希望に過ぎないかもしれないが、何だか相談者の再婚夫にその匂いを感じてしまうのだが… (だいたい、人に優しい人とは誰にでも優しいのが常だしねえ…)
さて、今回の“悩みのるつぼ”回答者は 歌手・俳優であられる三輪明宏氏だ。
ところが、そのご回答論点が原左都子の私論と大幅に食い違うのだ。
一点のみ一致するのは、「相手が一流企業で働いていたから好きになったのでしょうか。」との記述だ。
その三輪氏のご記述を発展させつつ、最後に原左都子の私論でまとめよう。
高齢者同士の再婚とは表題に掲げた通り、今後の家計経済の話合い無くして成り立たない生業ではなかろうか?
未だ50代との再婚女性だが、相手が11歳も年上だとの事実を如何に捉えて再婚に踏み切ったのかが、私としては計り知れない。 (今後、再婚ご亭主の介護問題も抱えるやも知れぬのに…)
確かに当時の女性の発想の裏側に、相手が“一流企業勤務”とのご自身が未だ経験していない「美味しさ」が宿ったとの事だろう。
そうだとして。
相談再婚女性が、今後相手男性と経済要因で話し合う機会は幾らでも訪れるのではあるまいか?
「事実婚」との事情も、貴女の味方をしているはずだ。
なのに、どうして再婚相手と経済問題に関する話し合いに踏み切らないのだ??
それはもしかしたら、ここで「夫婦独立採算性」に踏み切った場合、相談者女性こそが痛手を食らう事実を既に認識しているからこそではあるまいか???
ただ、確かにそうだね。
夫婦とは「法律婚」「事実婚」にかかわらず、日常生活がうまく行く事こそが二人にとって一番の幸せだし。
それを願うが余りに再婚女性が相手男性に金銭面の話題を何も言い出せないとするなら、これまた悲劇だし…。
要するに、再婚って元々厳しい世界なのか? 今後たとえ独り身になろうがその希望が一切無い私には、かかわりのない話だが…