世の中には、48歳子持ちの母親にして、しかも自身に経済力もなさそうなのに、「夫と離婚して恋がしたい」 とぬけぬけと新聞に相談する呆れた女が存在するようだ。
それでは早速、朝日新聞2017.4.8 “悩みのるつぼ” 48歳女性による「離婚して恋がしたい」なる相談内容を要約して紹介しよう。
48歳女性だが現在離婚に向け夫と別居している。 理由はお互いの浮気とか借金問題ではなく、私が一番困っているのは「恋がしたい」ことだ。 離婚後の経済状況や子供たち(成人している)の事など考えねばならい問題が山積しているが、しかし、私は「恋がしたい」。 とは言え、結婚はこりごりで婚活パーティや相談所を頼って結婚する気などさらさらない。 地域のサークルで知り合うのは後々面倒なためごめんだ。 仕事の休みの日に少しお洒落をして食事をしたり、小旅行に出かけたりするパートナーが欲しいのだ。 かと言って「レンタル恋人」類は自分が惨めだし、お金でその体験をしたくもない。 ただ、都合よくそんな既婚者でもない相手が見つかるとは思えず、残りの人生を恋愛をしないで過ごす事に絶望感を覚える。 話し相手なら女性の友達でもいいのでは、とも思うが、私は異性の友達が欲しい。 どうすればよいか?
(以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談内容を要約したもの。)
一旦原左都子の私論に入ろう。
要するに、現在別居中のご亭主との復縁が一切考えられないのだろう。
子供さん達も無事成人しているようだし、自身が仕事をしているため自分一人で生活できる程度の収入もある。
そうだ。 今の私に欠落しているのは “男性パートナー” だ! とふと気付いた現状かと推し量る。
この女性の一番悪しき点は、復縁したくもない現在別居中の夫との婚姻関係を清算しない事ではあるまいか? それ程までに現在の夫が受け入れられないのならば、さっさと自分から婚姻関係を断ち切って、次のパートナー募集に躍起になればいいはずだ。
ところが相談女性がその行動を取らない事情を、私は見抜いている。 要するに、相談女性は現在の夫を「保険」として抱えていたいのだろう。(今日の昼間たまたまその類のテレビCMを見たぞ。)
ただ、世の中そう甘くはないなあ。
その証拠に、相談女性は未だにパートナー候補男性に出会えていないからこそ、こんなくだらない相談を新聞に投稿したのであろう?
もしも相談女性が本気で次なるパートナー男性に巡り合いたいのであれば、まずは現夫との関係をスッパリと清算して、本気で次なるパートナーを探すに限る!と私ならアドバイスしたいところだ。
あるいは相談女性である貴方の根底にある “軽薄さ加減” を周囲に見抜かれている恐れもあるぞ。 人間関係とは、いつも「信頼」から始まるものだ。 貴女には何らの「信頼」の資質も無いと感じるのは私だけだろうか…
今回、この相談に回答されたのは、社会学者であられる上野千鶴子氏だ。
未だ独身であられる上野氏が、素晴らしい回答をされているため、その回答を以下に要約して紹介しよう。
相談者は40代後半にして、私の人生は何だったのだろう?と不全感に悩んでおられる。 そこまでは健全だし、結婚はこりごりも賢明だろう。 で、その不全感をチャラにするのが恋愛ですか? ギャルじゃあるまいし、いい大人の悩みとは思えないが、恋愛をした事がないのだろうか? 恋愛が人生を変えるなんて、小娘のような妄想をまだ持っているのか。
相談をよく読むと、相談者が欲しいのは「休日にお洒落をして食事や映画・小旅行に行く」程度の相手。 こんなものを恋愛と勘違いしてはいけない。 恋愛とはもっと自我に食い込む闘いだ。 欲望やエゴイズムなどがむき出しの食ったり食われたりの関係を、今になって味わいたいのか?
何でも経験した事がないものは美しく見えるもの。 やりたい事をやって思い遺しのない人生を送りたいのならば、どうぞお好きに。 ただし愛も恋も自分から動かない限り、待っていては始まらない。
今まで貴女は本気で男を愛した事があるのか? そんな本気の恋愛をして何もかも人生をリセットしたいという妄想を抱いているのではないのならば、話は簡単だ。 まめに自分から相手を誘えばいいのだ。
再婚する気がないのなら、未婚の男性に限る必要もないはずだ。 かえって既婚男性の方が付き合い易くて安心だろう。 とにかく貴女は、恋に恋する年齢をとっくに過ぎている。 妄想に浸っている暇があったら行動に移す事だ。
最後に、原左都子の私論に入ろう。
いやはや60代後半に至って尚独身を貫いておられる上野千鶴子先生の生き様が、何とも羨ましくもあるなあ。
私も40近くまでそれを目指していたはずなのに、方向が違ってしまったようだ…
ただ40近くまで独身を貫いた身として、上野先生が記されている “本気で恋愛をする凄み” は存分に何度も経験して来ている。
まったくもって上野氏がおっしゃる通り、「恋愛とは自我に食い込む闘い。欲望やエゴイズムなどがむき出しの食ったり食われたり」の凄まじいまでの関係だ。 この修羅場を(幾度も?)通り越す経験を抱える事が出来たからこそ私は大人になれ、現在の人格を築けていると信じている。
さてさて、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談者女性氏よ。
貴女の場合、別居中だが離婚に至っていない現夫氏と復縁するのが一番の方策と私は思うのだが…
ただもしかしたら、実は夫氏の方から離縁を迫られている現状なのかもしれないのが悲しいところだね……
それでは早速、朝日新聞2017.4.8 “悩みのるつぼ” 48歳女性による「離婚して恋がしたい」なる相談内容を要約して紹介しよう。
48歳女性だが現在離婚に向け夫と別居している。 理由はお互いの浮気とか借金問題ではなく、私が一番困っているのは「恋がしたい」ことだ。 離婚後の経済状況や子供たち(成人している)の事など考えねばならい問題が山積しているが、しかし、私は「恋がしたい」。 とは言え、結婚はこりごりで婚活パーティや相談所を頼って結婚する気などさらさらない。 地域のサークルで知り合うのは後々面倒なためごめんだ。 仕事の休みの日に少しお洒落をして食事をしたり、小旅行に出かけたりするパートナーが欲しいのだ。 かと言って「レンタル恋人」類は自分が惨めだし、お金でその体験をしたくもない。 ただ、都合よくそんな既婚者でもない相手が見つかるとは思えず、残りの人生を恋愛をしないで過ごす事に絶望感を覚える。 話し相手なら女性の友達でもいいのでは、とも思うが、私は異性の友達が欲しい。 どうすればよいか?
(以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談内容を要約したもの。)
一旦原左都子の私論に入ろう。
要するに、現在別居中のご亭主との復縁が一切考えられないのだろう。
子供さん達も無事成人しているようだし、自身が仕事をしているため自分一人で生活できる程度の収入もある。
そうだ。 今の私に欠落しているのは “男性パートナー” だ! とふと気付いた現状かと推し量る。
この女性の一番悪しき点は、復縁したくもない現在別居中の夫との婚姻関係を清算しない事ではあるまいか? それ程までに現在の夫が受け入れられないのならば、さっさと自分から婚姻関係を断ち切って、次のパートナー募集に躍起になればいいはずだ。
ところが相談女性がその行動を取らない事情を、私は見抜いている。 要するに、相談女性は現在の夫を「保険」として抱えていたいのだろう。(今日の昼間たまたまその類のテレビCMを見たぞ。)
ただ、世の中そう甘くはないなあ。
その証拠に、相談女性は未だにパートナー候補男性に出会えていないからこそ、こんなくだらない相談を新聞に投稿したのであろう?
もしも相談女性が本気で次なるパートナー男性に巡り合いたいのであれば、まずは現夫との関係をスッパリと清算して、本気で次なるパートナーを探すに限る!と私ならアドバイスしたいところだ。
あるいは相談女性である貴方の根底にある “軽薄さ加減” を周囲に見抜かれている恐れもあるぞ。 人間関係とは、いつも「信頼」から始まるものだ。 貴女には何らの「信頼」の資質も無いと感じるのは私だけだろうか…
今回、この相談に回答されたのは、社会学者であられる上野千鶴子氏だ。
未だ独身であられる上野氏が、素晴らしい回答をされているため、その回答を以下に要約して紹介しよう。
相談者は40代後半にして、私の人生は何だったのだろう?と不全感に悩んでおられる。 そこまでは健全だし、結婚はこりごりも賢明だろう。 で、その不全感をチャラにするのが恋愛ですか? ギャルじゃあるまいし、いい大人の悩みとは思えないが、恋愛をした事がないのだろうか? 恋愛が人生を変えるなんて、小娘のような妄想をまだ持っているのか。
相談をよく読むと、相談者が欲しいのは「休日にお洒落をして食事や映画・小旅行に行く」程度の相手。 こんなものを恋愛と勘違いしてはいけない。 恋愛とはもっと自我に食い込む闘いだ。 欲望やエゴイズムなどがむき出しの食ったり食われたりの関係を、今になって味わいたいのか?
何でも経験した事がないものは美しく見えるもの。 やりたい事をやって思い遺しのない人生を送りたいのならば、どうぞお好きに。 ただし愛も恋も自分から動かない限り、待っていては始まらない。
今まで貴女は本気で男を愛した事があるのか? そんな本気の恋愛をして何もかも人生をリセットしたいという妄想を抱いているのではないのならば、話は簡単だ。 まめに自分から相手を誘えばいいのだ。
再婚する気がないのなら、未婚の男性に限る必要もないはずだ。 かえって既婚男性の方が付き合い易くて安心だろう。 とにかく貴女は、恋に恋する年齢をとっくに過ぎている。 妄想に浸っている暇があったら行動に移す事だ。
最後に、原左都子の私論に入ろう。
いやはや60代後半に至って尚独身を貫いておられる上野千鶴子先生の生き様が、何とも羨ましくもあるなあ。
私も40近くまでそれを目指していたはずなのに、方向が違ってしまったようだ…
ただ40近くまで独身を貫いた身として、上野先生が記されている “本気で恋愛をする凄み” は存分に何度も経験して来ている。
まったくもって上野氏がおっしゃる通り、「恋愛とは自我に食い込む闘い。欲望やエゴイズムなどがむき出しの食ったり食われたり」の凄まじいまでの関係だ。 この修羅場を(幾度も?)通り越す経験を抱える事が出来たからこそ私は大人になれ、現在の人格を築けていると信じている。
さてさて、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談者女性氏よ。
貴女の場合、別居中だが離婚に至っていない現夫氏と復縁するのが一番の方策と私は思うのだが…
ただもしかしたら、実は夫氏の方から離縁を迫られている現状なのかもしれないのが悲しいところだね……