原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

コミュニケーションが息づく街 狛江

2010年11月15日 | 人間関係
 30ウン年前に上京した原左都子が都心から程近い東京都狛江市を訪れるのは、今回開催された「狛江市民祭ディスコ大会」に参加するのが初めてのことであった。

 
 何故に私が「狛江市民祭ディスコ大会」に参加するに至ったのかについては、本ブログのディスコ関連記事で幾度か述べている。 ここでそのいきさつを今一度繰り返すと、何ヶ月か前のことであるが「原左都子エッセイ集」の3年程前のバックナンバー「70年代ディスコサウンドで踊ろう!」のコメント欄に、狛江市青年教室の指導者でいらっしゃる mito氏 よりコメントを頂いた事に遡る。
 原左都子が70年代当時にディスコガール♪を堪能していたのと同様に、当時ディスコボーイであられたmito氏が是非共「70年代ディスコ大会」を開催したいとコメント欄で述べておられたのに同調した私であった。
 その後mito氏より「狛江市民祭」協賛でディスコ大会を開催するとの追加コメントを頂いた私は大いに感激し、先月末に狛江市青年教室でのリハーサルの場に参加させていただいたのだ。


 そして、いよいよ昨日(11月14日)が「狛江市民祭ディスコ大会」の本番だった。

 東京新宿駅から発着している小田急線(東京メトロ沿線に住む私の場合、地下鉄から小田急線に乗り入れるルートなのだが)の狛江駅(新宿駅から約20分程度の所要時間であろうか?)に降り立った私は、10月末に訪れた時とは異なる何やら街が活気付いている雰囲気を既に察知していた。 それもそのはずである、今日は周辺で「狛江市民祭」が開催されているのだ。

 駅から程近い狛江市役所に到着すると、そこはお祭りの屋台や各種バザールの出展と共に市民が溢れ、身動きが出来ない状態である。 中央公民館の「ディスコ会場」へ急ぎたい私は人波をかき分けつつ、ちょうど特設ステージから発せられる来賓(もしかしたら狛江市長さんだったかも??)と思しき人物の祝辞のような挨拶を見聞した。
 「狛江市とは首都東京に位置し都心から近いにもかかわらず、自然にも恵まれ市民活動が活気付いている市です。こんな自治体は大都会東京において貴重な存在です。我が市が大き過ぎない規模であり恵まれた立地条件であるからこそ毎年毎年市民祭を開催でき、大勢の市民が集まってくれます。こんなこと、今や大都市の自治体では実施不可能でしょう。」(原左都子の記憶で綴っていますので、多少アレンジされているかもしれません…)
 
 まったくその通りであろう。
 我が子が小さい頃一時埼玉県に住んでいたことがあり、その折に自治体が開催する市民祭に訪れたことはあるものの、その後都心に転居して以降はこのような自治体祭は経験していない。 現在居住している区においても区民祭は実施されているようではあるが、今となっては参加するきっかけも機会もないのが現状である。


 今回の「狛江市民祭ディスコ大会」に参加させていただいたことにより、私は上記のmito氏をはじめ、狛江市青年教室主宰者の社会教育主事であられるI氏やそのメンバーである狛江市の青年の皆さんより大いに刺激を頂いたのだ。
 
 mito氏は長年社会生涯教育を研究して来られた人物であり、現在は首都圏に位置する某大学の生涯教育分野の教授でいらっしゃる。 そして狛江市青年教室責任者兼社会教育主事のI氏も、同様にその分野の専門家であられる。 そんなご両人に導かれつつ成り立っている「狛江青年教室」は、実に今狛江市に息づいている実感を私に与えてくれるのだ。

 在籍している青年層を主体とした「狛江青年教室」のメンバーの皆さんも、まるでひと昔前の若者に遭遇したのごとく活き活きと青年教室の諸活動に取り組んでいるのである。

 
 大都会暮らしが長く、加えて人間関係が希薄化した今の殺伐とした世の中の現状に染まり過ぎて、ある意味ではそのマイナスの免疫力を得そうになっていた原左都子にとって、都心に程近い場所に確かな生命力を宿している「狛江青年教室」という一コミュニティが息づいている現状に今回触れることが出来た思いはまさに新鮮そのものである。

 首都東京に「狛江市」という自治体が存在し、そこで市民が集う祭が開催され、今回その一部に参加させていただけたことに心より感謝申し上げたい思いである。