この季節、恋しくなる物と言えば「鍋」。
特に今週はグッと寒くなるようですから。
個人的には、この鍋のマーケティングは素晴らしいと思う。
食べ物全体の進化も素晴らしいが、とりわけ鍋が凄い。
私の世代で鍋というと、すきやき・水炊き・おでん・寄せ鍋・ちゃんこ鍋・ボタン鍋・かき鍋・ハリハリ鍋あたり。
今では、もつ鍋・キムチ鍋・カレー鍋・トマト鍋・チーズ鍋・ラーメン鍋・豆乳鍋・スンドゥブ鍋・餃子鍋などまで登場し、私の本籍地である山口県の大島ではみかん鍋まで登場(昔から食べていたというが私は一度も経験していない)。
バブル崩壊後に、銀座にもつ鍋屋(確か元気とかいう店名)さんが登場したのが大きな転機ではなかっただろうか。
1000円を切る値段で鍋が食べられて、ヘルシーだと言うのが謳い文句だったと記憶している。
この「安さ+ヘルシー」がヒットしたことで,その後のキムチ鍋等のヒットに続いたのでは。
そして、このプームに拍車をかけたのが「鍋専用スープ」ではなかろうか。
特にパウチ型の製品は、使い切り型で水等で薄める必要も無く、野菜や肉・魚を入れるだけで楽しめるということで、鍋料理をお店の料理から家庭の料理にしたと思う。
※かほままも、困った時は鍋だと言っています
最近では、異業種交流会のメンバーである味の素の友人からもいただいたが、「鍋キューブ」というお一人様専用の商品が大ヒット。
これが、鍋=家族を個人にまで裾野を拡大するのに大いに貢献。
こういう製品で時短できるし、野菜をたっぷり吸収出来るということで、健康志向にもはまった感じです。
あんまり適当なことは書けないので、少し調べてみると、鍋スープ市場は昨年で332億円規模で、これは16年前の1997年の41億円の8倍に匹敵する。
これも前述したように長引く不況のお陰かもしれないですね。
次の鍋はなんでしょうか。
友人の話によると、次のキーワードは当然プレミアム感ではないかとのこと。
さて、どんな鍋が登場するのか。とても楽しみです。