水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

忘れるユーモア短編集 (54)虫歯

2020年06月07日 00時00分00秒 | #小説

 食べたあと、歯磨きを忘れると虫歯になる。もちろん、一度や二度ではそうならないが、重なれば歯のエナメル質を虫歯菌がダダダダッ! と重機で工事して虫歯の穴を開ける訳だ。^^ そうならないためには、食べたあと、特に甘いものを食べたあとは歯磨きしよう! ということになる。歯磨きしない場合でも、最近は洗口液(せんこうえき)が市販されているから、こまめに口を漱(すす)げばコト足りる。洗口液で漱ぐことで、虫歯菌は『逮捕するっ1』のひと言で、『しまったっ!』と逃げようとするが、『そうはさせんっ!』とばかりに洗口液とともに口の外へ流されてしまうのである。^^
 とある大家族の一場面である。朝の洗面所は大賑(おおにぎ)わいで多くの家族でごった返している。
「ちょっと、ちょっと!! 押さないでよっ!」
「チェッ!」
 長女が三男に苦情を言う。三男はスゴスゴと後(あと)ずさりする。そこへまた、次男がやってきて押す。子供達は左手にコップ、右手に歯ブラシという決まったスタイルで歯を磨いているのだが、出遅れた者は虫歯になる確率がどういう訳か高い。歯磨きが十分に出来ないというのが原因なようだが、今一つ、原因は確定されていない。ズルや朝寝坊で歯磨きをしない不心得者もいるからだ。^^
 要は、無精(ぶしょう)、すなわち不摂生(ふせっせい)で歯のケアを忘れると、虫歯になってしまう訳だ。皆さん、注意をしましょう!^^
 
                                     

 


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