「ははは…来られましたか。積もる話もありますから署長室の方へ…」
「はぁ~」
「あっ、口さん達、そういうことだから、昼くらいまで捜査本部の方で待って下さい」
「分かりました」
「本部を継続するか否かも、そのときまでに決まる筈(はず)です」 それを聞いた口橋と鴫田は、婆さんと話してどうして決まるんだ…という素朴な疑問に襲われた。
ここは署長室である。鳩村に先導され、老婆が室内へ入った。
「まあ、おかけ下さい…」
鳩村は応接セットの長椅子を指さし、小声で老婆に勧めた。老婆は素直に長椅子へ腰を下ろした。
「で、署長様、これからどうすれば?」
「私達の星から指令がありました…」
「どのようなこって、ごぜぇ~ましゅ?」
「この星は見込みがないので明日、日が変わった直後の02:20に放棄せよと…」
「放棄でござりましゅか?」
「この星から離れよ・・ということらしいです。%-&-$地点で待てと…」
「この体は?」
「%-&-$地点へ到着次第、離れよと…」
「分かりましただ…」
老婆は素直に頷いた。