最近の気候は異常気象らしく、まったく雨が降らない。この現象が始まったのが、まだ歴史的に浅いこともあり、異常だ! とかなんとか、一般人は言っているが、学者に言わせれば、今後は常態化して異常と言えなくなるそうだ。異常とは、今までの水準をとは違う状況を指す言葉だからだ。雨が降らないと、田畑の作物が大いに困り、『困ったことですっ!』とは言わないだろうが、弱ることは私にも分かる。^^
とある田舎である。田畑の作物は猛暑を超える連日の酷暑に喘(あえ)いでいる。日差しが強まってきた9時過ぎ、畦道(あぜみち)で二人の年老いた農夫が話している。
「いやぁ~、まったく雨が降らんがいろ!」
「ああ…。困ったもんだがやっ!」
「やっとかっと、ならんかねぇ~?」
「ははは…どうしようもないがいちゃ。そん頼みは、家(うち)の、か母(かぁ)に小遣(こずか)いせびるよりゃ~難しい~難題だがやっ!」
「ははは…そいじゃ、おしまいなはんせ…」
二人は各自の田畑へと別れていった。
雨が降らない田舎(いなか)では、まだ笑えるゆとりがあって助かるが、都会では、だら過ぎて助かるかどうか? は定かではない。^^
完