ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

紅葉狩り第6弾(最終章)”鈴虫寺”

2011-12-14 00:13:11 | 神社、お寺

12月13日(火曜日)
愛妻の針治療のため、松尾大社の近くまでアッシー君をした。治療は1時間かかるので、何十年も前に苔の美しさに魅了された、西芳寺(通称:苔寺)を尋ねることにした。
あいにく地図を持っていなく、場所が定かでない。こんな時はコンビニでコーヒーでも買って店員に聞くに限る。
「苔寺はどっちに行けばいいかな?」「左へしばらく行くと茶色の歩道橋が見え、そばにガソリンスタンドがあります。そこをガ~ッと行けば苔寺に行けます。苔寺は確か予約せねば拝観できないはずです」「有難う!とにかく行ってみます」。関西人特有の場所を教える場合の”ガ~ッ”に思わず苦笑する。
昔は苔寺は予約しないでも拝観できたのに、変更になったのだろうか。まぁ行けば分かる。茶色の歩道橋が見えたので、左の山側へ”ガ~ッ”と入って行った。
しばらく走ると駐車場があり、料金徴収員の方が立っていた。「予約しないでも拝観出来ますか?」「予約無しでも拝観できますよ。前の車について上に行ってください」
上の駐車場に置き寺へ。急な石段がありそばの石碑には、「鈴蟲の寺 華厳寺 」と書いてある。

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おかしいなぁ・・・・苔寺と違う。
鈴虫寺の記事を最近新聞でちらっと見たような気がする。石段のそばの紅葉はまだ観賞に耐えれる。
90段ほどある石段を登れば受付があり、何人かのお客さんが手前で待っている。「順番待ちですか?」「受付の方からここで待つように言われました」。

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しばらくすると順番が来た。拝観料500円を払い本堂に上がる。本堂にはお茶と小さいお菓子がテーブルの上に置いてある。座布団に座りお茶をいただいた。
一番前には鈴虫を飼育しているガラスケースが8個並んでいる。写真撮影は禁止なのでお伝えできないのが残念だ。餌はナスとカルシュームをとるための粉の二種類を与えている。この中から鈴虫の合奏 が聞こえてくる。”秋の夜長を 鳴き通す ああおもしろい 虫のこえ♪”であれば文句は無いが、それはそれはけたたましい。”りんりんりんりん りいんりん♪”もうちょっと静かに鳴いてくれないか。虫の音色を楽しむには、鳴いたり鳴き止んだりしてくれた方が耳に心地良いのだが・・。
お茶を飲み終わった頃、住職の説法が始まった。
「鈴虫寺」の名で親しまれている当寺ですが、正式な名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」といいます。
華厳寺は江戸時代中期の享保8年(1723)、華厳宗の再興のために鳳潭上人(ほうたんしょうにん)によって開かれ、現在は臨済宗に属する禅寺となっています。
本尊である大日如来のほかに地蔵菩薩も安置しており、全国から地蔵信仰、入学・開運・良縁祈願の方々をはじめ、多くの方が祈願にお見えになります。
ここにある鈴虫を飼育しているケース1個には何匹くらいいると思われますか?「300匹くらいでしょうか?」とあてられた女性が答えた。住職の答えは「大体約500匹飼育しています。ケースが8個あるので、約4、000匹おります」。
鈴虫は雄雌の数を同じにしなければ共食いをするそうだ。また寿命は3ヶ月ほどとのこと。鳴いているのは雄で、羽をこすって発している。本堂にはエアコンが4台稼動しており、室温、湿度が管理されて、四季を通じて鈴虫の音色を聞くことができるとのこと。
この寺には願い事をかなえてくれる幸福地蔵菩薩が石段を登ったところにあり、

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この幸福地蔵菩薩についてオチをつけて説明をする。要するにお守りを皆さんに買ってもらうためだ。お守りは両手に挟み、1字だけ見えるようにしてお願いをする。お願いは欲張って沢山してはいけない。あくまで一つ。住所、氏名と願い事をつぶやく。声を出して言ってもかまわないそうだ。願い事で、例えば「ヨン様と結婚できますように」と具体的な名前を言ってはダメ。「私にふさわしい人とめぐりあいますように」と願うのが正しい願掛けだ。
長崎県出身の方は、氏名を先に住所を後に願い事を言わねばならない。何でや?ここで”そっか”とひらめかねば笑うところはない。
お守りはあくまで肌身離さず持ち歩くのが正しい姿。願いがかなえばお礼参りに、お守りを持っていらっしゃい。そしてまた新たに願掛けをする。
オチのある話をその他2つほど聞いたが忘れてしまった。20分ほど聞き皆さんよりも早く席を立った。初めは10数人だったが見渡せば80人は座っていた。境内を散策したが苔も紅葉も美しい。

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受付には沢山の方が並んでいる。鈴虫でよくもまぁこれだけ参拝客を集めれるもんだ。
11時に愛妻を迎えに行きこのことを話すと、針の先生から鈴虫寺の住職はしゃべりが上手で観光客が飛躍的に伸びて賑わっていると聞いたそうだ。
帰宅して苔寺 のことを調べると
”西芳寺(苔寺)はかつては誰でも参観できる観光寺院でしたが、1977年からは一般の拝観を中止し、往復はがきによる事前申し込み制となりました。また拝観に際しては、写経などの宗教行事に参加する事が条件となっています。※写経をした後に庭園の見学という流れになります。拝観料は1人3,000円と京都のお寺拝観としてはちょっとお高く感じますが、これは住職さんの説法・般若心経の唱和・写経を行い、写経に願い事を書いたものを祈りを込めて本尊に永久奉納していただけることから、祈祷料やお布施の意味合いが込められているのです。”

と載っていた。
ええっ拝観料が3、000円!しかも往復はがきによる事前申し込みだって。これじゃ観光客が押し寄せるのは無理ちゃう?
鈴虫寺を少し上に上がったところなので、そこまでせねばセットで賑わうだろうに。結果的には鈴虫寺の拝観で大正解だった。
今年は紅葉狩り第6弾”鈴虫寺”で最終章にしよう。”この指にとまれ”と指を出すも、とまる人は結局誰一人現れなかった。
昨日プールで親しくしているセレブな奥さんに、プールの中で尋ねた。「今年どこか紅葉狩りに行かれましたか?」「どこにも行っていませんのよ。ホホホ」。一度も紅葉狩りに行っていない人がいた。

【参  考】
1.鈴虫寺(正式な名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」)
・拝観時間:午前9時開門 午後4時30分受付終了
 年末年始とも通常の拝観となります。
・拝観料:500円
・駐車場:約70台
・駐車料金:500円
・住所:〒615-8294 京都府京都市西京区松室地家町31
・TEL:075-381-3830  FAX:075-381-3841

2.苔寺のことを調べると、

参拝者の皆様へ(西芳寺苔寺立て看板より転記)
   地元の皆様から参拝の方のバス、乗用車による交通マヒ、騒音、排気ガス、危険性等の訴えがあり、昭和48年春から、歩行者天国、駐車場の別地での設置、公衆便所の改築、観光バスの乗り入れ禁止等の諸対策を各行政当局と協調して行ってまいりましたが、地元の要望の充分なる解決策とはならず、やむなく西芳寺としては昭和52年7月1日より事前に申し込んでいただく少数参拝(庭園だけの拝観でなく、写経、法話、座禅等の宗教行事におまいりしていただく聞法の道場)となりましたので、下記要領にて御申込み下さい。

1.往復はがきに希望日、人数、代表者の住所・氏名を明記のこと。
1.申込みはがきは、希望日の7日まえまでに必着の事
1.宛先615-8286 京都市西京区松尾町西芳寺参拝係まで

西芳寺苔寺執事 

理由は分かったが3,000円はどう考えても高い

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