7月17日(水曜日)
今日は日本三大祭りの一つ、祇園祭山鉾巡行です。京都まで出かけるつもりでしたがクソ暑いので、ビールを飲みながらテレビ中継を楽しむことにしました。
9時からテレビに釘付けです。KBS京都の放送席には女優の「緒川たまき」さんが座っていましたが、そんな女優さんは私は知りません。
映画もテレビドラマもほとんど観ないので、当たり前です。11時半までの2時間半、山鉾巡行を堪能しました。テレビ中継の良い面は、山鉾をあらゆる角度から写してくれることです。巡行を観に行けば、懸装品は3面しか見れませんが、テレビであれば4面見ることが出来ます。今日は雨の心配が無く、懸装品にはビニールが掛かっていないのが何よりです。動く美術館と言われているだけあって、見応え十分でした。
平成25年(2013年)の巡行順
さきの巡行
1. 長刀鉾(なぎなたほこ)くじ取らず
「くじ取らず」として、毎年必ず先頭を行く鉾。 唯一、生稚児が乗る鉾で、巡行中は町名が変わる度に稚児舞が披露される。鉾頭は、疫病邪悪を祓う大長刀。
2. 郭巨山(かっきょやま)
貧困に苦しんだ郭巨が子を捨てようとしたところ土中から黄金がでてきた、という話に因む。 御神体の郭巨は金の釜を発見した驚きの表情で鍬を持ち、童子は右手に唐団扇、左手に紅白の大輪の牡丹を持つ。
3. 太子山(たいしやま)
真松ではなく、唯一真杉を立てている。聖徳太子が杉の巨木で六角堂を建てたという故事に因む。
4.保昌山(ほうしょうやま)
和泉式部の恋物語を題材とした山で、真松には恋愛成就祈願の絵馬を下げる。 縁結びのご利益があり女性やカップルに大人気。
5. 函谷鉾(かんこほこ)くじ取らず
「くじ取らず」で、毎年全体では5番目、鉾では長刀に次いで2番目に行く鉾。 孟嘗君という中国の人物がが函谷関で家来に鶏の鳴声をまねさせて関門を開かせ難を逃れたと言う故事に因んだ鉾。 鉾頭の三日月と山は、夜中の山並みを表し、真木の上端には孟嘗君、その下に雌雄の鶏が祀られている。
6. 山伏山(やまぶしやま)
山に飾るご神体が、山伏の姿をしていることから山伏山と呼ばれる。昔、八坂の塔が傾いたとき法力によってそれをなおしたという浄蔵貴所の大峯入りの姿をあらわしている。
この巡行に宮城県岩沼市の井口市長が、裃姿で初参加し、「祭りが千年続いている京都の力を頂いて、我々も千年先まで続く町づくりをして行かなければ」と誓っていました。
7. 綾傘鉾(あやかさほこ)
大きな傘と棒振り囃子の行列で構成される。棒振り踊りでは独特のお囃子に合わせ、疫病退散の踊りを踊る。傘の上の御神体の鶏は、金の卵を片足に持っている。
8. 蟷螂山(とうろうやま)
全山鉾の中で唯一のからくり仕掛けの「大かまきり」が大人気。カマキリの、自分の力のほどをわきまえず大敵に立ち向かう、その勇猛さを賞した中国の君子の故事に因む。
かき手の12人は「古希」の方です。
9. 鶏鉾(にわとりほこ)
鉾頭は、鶏の卵が諌鼓の中にあることを表しているといわれる。真木の『天王座』は船形で、海上の守護神である住吉明神が祀られている。
10. 油天神山(あぶらてんじんやま)
社殿の中に天神像(菅原道真)を祀り、油小路通にあることから油天神山と呼ばれている。道真とゆかりがある紅梅が鉾やグッズに付けられている。
11.伯牙山(はくがやま)
琴の名人であった伯牙が手に斧を持ち、琴を割ろうとしている場面を再現している。このことから明治4年までは「琴破山(ことわりやま)」と呼ばれていた。
12. 占出山(うらでやま)
神功皇后を祀る安産の山。くじ順でこの山の巡行が早い年は、お産が軽いといわれている。唯一、黒松を立てている。
13.月鉾(つきほこ)
夜と水徳の神であったこの月読尊に因んだ鉾。 鉾頭は、全山鉾中最古の銘が見られる。 稚児人形は「於兎丸(おとまる)」といい、現代的な容貌で明治45年五代目伊東久重作であり、その前年までは生稚児が乗っていた。
14. 孟宗山(もうそうやま)
昔の中国で、孟宗という人物が、病気の母が欲しがる筍を真冬の雪の中探し回り、ついに掘り当てて母を喜ばせたという話に因んでいる。そのため、御神木の松や粽には、雪を模した綿が付けられている。別名「筍山」とも呼ばれる。
15. 四条傘鉾(しじょうかさほこ)
「子供棒振り踊り」は国選択無形民族文化財に指定されている。15,16日会所前にて、一日4度「くじ改め」の所作と「棒振り踊り」が披露される。
16. 霰天神山(あられてんじんやま)
昔、京都が大火に遭った時、急に霰が降り火の勢いが収まった。その時に降りてきた天神像を祀ったの霰天神山の始まりとされている。 実際、これまで一度も火難に遭っておらず、このことから「火除け天神」とも呼ばれている。
17. 菊水鉾(きくすいぼこ)
町内の金剛能楽堂内に古くからあった『菊水井』にちなんで名付けらた。 鉾頭は、16弁の金色の菊花を付けている。会所では、7/13~16の4日間、日替わりで表千家・裏千家・遠州流によるお茶会が開催される。