goo blog サービス終了のお知らせ 

ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

祇園祭山鉾巡行

2013-07-18 17:55:14 | アート・文化

7月17日(水曜日)
今日は日本三大祭りの一つ、祇園祭山鉾巡行です。京都まで出かけるつもりでしたがクソ暑いので、ビールを飲みながらテレビ中継を楽しむことにしました。
9時からテレビに釘付けです。KBS京都の放送席には女優の「緒川たまき」さんが座っていましたが、そんな女優さんは私は知りません。

Dscf4960

映画もテレビドラマもほとんど観ないので、当たり前です。11時半までの2時間半、山鉾巡行を堪能しました。テレビ中継の良い面は、山鉾をあらゆる角度から写してくれることです。巡行を観に行けば、懸装品は3面しか見れませんが、テレビであれば4面見ることが出来ます。今日は雨の心配が無く、懸装品にはビニールが掛かっていないのが何よりです。動く美術館と言われているだけあって、見応え十分でした。

平成25年(2013年)の巡行順
さきの巡行
1. 長刀鉾(なぎなたほこ)くじ取らず
「くじ取らず」として、毎年必ず先頭を行く鉾。 唯一、生稚児が乗る鉾で、巡行中は町名が変わる度に稚児舞が披露される。鉾頭は、疫病邪悪を祓う大長刀。

Dscf4962

Dscf4964

Dscf4965

Dscf4967

2. 郭巨山(かっきょやま)
貧困に苦しんだ郭巨が子を捨てようとしたところ土中から黄金がでてきた、という話に因む。 御神体の郭巨は金の釜を発見した驚きの表情で鍬を持ち、童子は右手に唐団扇、左手に紅白の大輪の牡丹を持つ。

Dscf4973

Dscf4974

Dscf4975

3. 太子山(たいしやま)
真松ではなく、唯一真杉を立てている。聖徳太子が杉の巨木で六角堂を建てたという故事に因む。

Dscf4977

Dscf4978

Dscf4979

4.保昌山(ほうしょうやま)
和泉式部の恋物語を題材とした山で、真松には恋愛成就祈願の絵馬を下げる。 縁結びのご利益があり女性やカップルに大人気。

Dscf4986

Dscf4987

5. 函谷鉾(かんこほこ)くじ取らず
「くじ取らず」で、毎年全体では5番目、鉾では長刀に次いで2番目に行く鉾。 孟嘗君という中国の人物がが函谷関で家来に鶏の鳴声をまねさせて関門を開かせ難を逃れたと言う故事に因んだ鉾。 鉾頭の三日月と山は、夜中の山並みを表し、真木の上端には孟嘗君、その下に雌雄の鶏が祀られている。

Dscf4988

Dscf4990

6. 山伏山(やまぶしやま)
山に飾るご神体が、山伏の姿をしていることから山伏山と呼ばれる。昔、八坂の塔が傾いたとき法力によってそれをなおしたという浄蔵貴所の大峯入りの姿をあらわしている。
この巡行に宮城県岩沼市の井口市長が、裃姿で初参加し、「祭りが千年続いている京都の力を頂いて、我々も千年先まで続く町づくりをして行かなければ」と誓っていました。

Dscf4991

7. 綾傘鉾(あやかさほこ)
大きな傘と棒振り囃子の行列で構成される。棒振り踊りでは独特のお囃子に合わせ、疫病退散の踊りを踊る。傘の上の御神体の鶏は、金の卵を片足に持っている。

Dscf4994

Dscf4995

Dscf4998

8. 蟷螂山(とうろうやま)
全山鉾の中で唯一のからくり仕掛けの「大かまきり」が大人気。カマキリの、自分の力のほどをわきまえず大敵に立ち向かう、その勇猛さを賞した中国の君子の故事に因む。
かき手の12人は「古希」の方です。

Dscf5004

Dscf5006

Dscf5007

9. 鶏鉾(にわとりほこ)
鉾頭は、鶏の卵が諌鼓の中にあることを表しているといわれる。真木の『天王座』は船形で、海上の守護神である住吉明神が祀られている。

Dscf5009

Dscf5010

10. 油天神山(あぶらてんじんやま)
社殿の中に天神像(菅原道真)を祀り、油小路通にあることから油天神山と呼ばれている。道真とゆかりがある紅梅が鉾やグッズに付けられている。

Dscf5011

Dscf5012

11.伯牙山(はくがやま)
琴の名人であった伯牙が手に斧を持ち、琴を割ろうとしている場面を再現している。このことから明治4年までは「琴破山(ことわりやま)」と呼ばれていた。

Dscf5013

Dscf5014

Dscf5015

Dscf5016

12. 占出山(うらでやま)
神功皇后を祀る安産の山。くじ順でこの山の巡行が早い年は、お産が軽いといわれている。唯一、黒松を立てている。

Dscf5017

13.月鉾(つきほこ)
夜と水徳の神であったこの月読尊に因んだ鉾。 鉾頭は、全山鉾中最古の銘が見られる。 稚児人形は「於兎丸(おとまる)」といい、現代的な容貌で明治45年五代目伊東久重作であり、その前年までは生稚児が乗っていた。

Dscf5023

Dscf5025

14. 孟宗山(もうそうやま)
昔の中国で、孟宗という人物が、病気の母が欲しがる筍を真冬の雪の中探し回り、ついに掘り当てて母を喜ばせたという話に因んでいる。そのため、御神木の松や粽には、雪を模した綿が付けられている。別名「筍山」とも呼ばれる。

Dscf5026

Dscf5027

15. 四条傘鉾(しじょうかさほこ)
「子供棒振り踊り」は国選択無形民族文化財に指定されている。15,16日会所前にて、一日4度「くじ改め」の所作と「棒振り踊り」が披露される。

Dscf5030

Dscf5032

16. 霰天神山(あられてんじんやま)
昔、京都が大火に遭った時、急に霰が降り火の勢いが収まった。その時に降りてきた天神像を祀ったの霰天神山の始まりとされている。 実際、これまで一度も火難に遭っておらず、このことから「火除け天神」とも呼ばれている。

Dscf5033

Dscf5034

17. 菊水鉾(きくすいぼこ)
町内の金剛能楽堂内に古くからあった『菊水井』にちなんで名付けらた。 鉾頭は、16弁の金色の菊花を付けている。会所では、7/13~16の4日間、日替わりで表千家・裏千家・遠州流によるお茶会が開催される。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

貴重な景観 島畑(しまばた)

2013-03-28 00:42:42 | アート・文化

3月27日(水曜日)
朝刊に 日本独自、貴重な景観 島畑(城陽市)が載っていた。島畑?それ何?初めて見た言葉だ。”しまばたけ”と言うのかと思っていたが、これは”しまばた”と読むそうだ。
島畑(しまばた)は水田の中に設けられた畑地のことを言う。かっては全国各地に存在しており、日本の農村風景としては普遍的なものであったとされる。
城陽市の島畑は、文化庁がまとめた各地の棚田とともに、文化的景観保護の対象に選ばれているそうだ。一度は勉強のために見ておいても悪くない。
プールで泳いだ後、早速に城陽市枇杷庄に行った。これかと直ぐに分かった。田の土を30センチほど盛ったところに、イチジクの木が植えられていた。

Dscf1316

Dscf1317

Dscf1318

大正時代にはナシが栽培されていたそうだが、鳥取県の大産地に押され、イチジクに転じて現在に至っているようだ。元鳥取県民にとっては少々心苦しい。
島畑(しまばた)は、鎌倉時代の13世紀には各地で行われ、愛知県一宮市には大規模に残っているようだ。目的は動物を含め侵入者を防ぐため。この光景も年々減反政策で田が畑
になるなどで、島畑は減っているとのこと。名古屋大環境学研究科の溝口教授は「島畑は日本独自で文化的価値がある。貴重な景観を残してほしい」と訴えている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨明けの祇園祭”山鉾巡行”

2012-07-17 21:33:18 | アート・文化

7月17日(火曜日)
今日は日本三大祭りの一つ、祇園祭山鉾巡行の日だ。京都まで観に出かけようかと思っていたが、昨夜は熱帯夜で睡眠不足で、朝から気温が高くてその気は失せてしまった。
地元のテレビは8時半から山鉾巡行を昼まで中継している。家で観るとなるとビール片手にゆったり出来る。
テレビの前に陣取り、ビールを持ってくれば準備万端だ。四条通堺町では「くじ改め」があり巡行の順番に、裃姿の正使が古式にのっとりくじを奉行役に示す。正使は小学生から70歳と年齢幅大きい。巡行の順番が書いた紙を入れてある箱には、ふさヒモがかかっている。これを扇子で解き、箱を開け蓋は腰の後ろに持って行き、箱を奉行役に示す。

Dscf4450

箱の中からクジを取り出し、奉行役は巡行の順番を読み上げる。

Dscf4451

これが終わって裃姿の正使が山鉾の引き手に、扇子を3回大きく回し終わって、動き始める。

Dscf4452

年配の方はそれなりに風格がある。子どもは子どもでキビキビした所作が微笑ましい。四条河原町の鉾の辻回しを堪能する。

Dscf4441

Dscf4445

Dscf4459

Dscf4475

Dscf4481

冬に切った竹を鉾の車輪の下仁敷き、水をぶっかけて滑りを良くする。鉾の前の三人の扇子を持った若衆が、引き手に合図をすれば鉾は30度ほど回転する。進行方向にするには90度変えなければならない。豪快な辻回しを見た見物客から歓声が上がる。
33基の山鉾は、前祭23基と後祭10基に分かれる。

Dscf4464

Dscf4449

Dscf4454

Dscf4471

Dscf4473

Dscf4479

Dscf4458

しんがりは大船鉾が142年ぶりに唐櫃で巡行に加わった。

Dscf4488

来年には新調になった大船鉾が登場するだろう。
「山、鉾は動く美術館」とも言われているだけあって懸装品は豪華だ。

Dscf4480

Dscf4484

Dscf4455

テレビ画面では山鉾のあらゆる所を映し出してくれる。

Dscf4460

Dscf4469

Dscf4476

Dscf4483

Dscf4487

現場ではそこまで見れない。雨の年は懸装品にばビニールがかけられ、せっかくの豪華な懸装品がまともに見れないが、昨年、今年と天候に恵まれ見ることが出来た。3時間のテレビ中継をビール片手に寝転んで山鉾巡行を観れるシ・ア・ワ・セ。ゲストの元アナの「雨宮塔子」さんを見ていれば暑さを忘れ涼しさを覚える。

Dscf4447

今年の沿道の人出は約16万人だったそうだ。これは昨年よりも4万人少ない。近畿地方も今日梅雨明け宣言が出て、これから真に夏本番を迎える。
つい先日まで冷房も扇風機もいらなかったのに、えらい違いだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都御所”秋の一般公開”へ行ってきた

2011-11-03 01:05:02 | アート・文化

11月1日(火曜日)
京都御所の一般公開は、春と秋に行われる。秋季一般公開は通常5日間だが、今回は期間を7日間に延長し,10月31日(月)~11月6日(日)までやっていると新聞報道で知る。今日は秋晴れの申し分のない天気だ。京都御所の一般公開 はめったに見ることが出来ないので、行くことにした。
地元に住んでいればいつでも行けると思っているが、気がつけば46年間見たことが無く一昨年初めて行った。時代祭りもしかり、一昨年が初めてだった。思いたったら、即行動に移らねば何も出来ない。
地下鉄丸太町駅を下りて、御苑をテクテク歩く。参観者は、宜秋門(ぎしゅうもん)から参入するのだが、かなりの距離がある。

Dscf4169_r

Dscf4170_r

Dscf4171_r

Dscf4176_r

Dscf4178_r

好天に恵まれ、大勢の方がゾロゾロ宜秋門を目指して歩いている。駐車場の車のナンバーを見ると、全国各地のナンバーだ。
宜秋門(ぎしゅうもん)に着くと、入り口で持ち物チェックを受ける。カメラ一つの私はフリーで入門できた。

Dscf4179_r

入るとパンフレットが置いてあり、自由にこれを取るのだがいたれりつくせりだ。日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国があり、読めはしないが全部1部頂戴した。順路にはロープが張ってあり、→に沿って歩く。
とにかく御所の建物すべてが豪華で重厚な造りだ。庭には松が沢山植えてあるが、手入れが行き届いている。これだけの松を剪定するとなると、どれだけ費用がかかっているだろ
うか。聞けばビックリして腰が抜けるかも知れない。青空と建物、庭木が良く映える。

 

Dscf4206_r

Dscf4210_r

Dscf4218_r

御車寄(おくるまよせ)展示内容:衝立 (ついたて)(月 に雁 の画  筆者  長沢蘆州 ながさわろしゅう)

Dscf4184_r

新御車寄(しんみくるまよせ)展示内容:舞楽台(ぶがくだい)「五節舞姫 ごせちのまいひめ」(人形2体)

Dscf4191_r

Dscf4190_r

回廊( かいろう)(東側)生け花 (月輪未生流 つきのわみしょうりゅう,御室流 おむろりゅう,嵯峨御流 さがごりゅう)

Dscf4196_r

Dscf4197_r

Dscf4198_r

紫宸殿 (ししんでん)展示内容:高御座 (たかみくら・御帳台 みちょうだい)
東側に「左近の桜」、西側に「右近の橘」が植えられている。

Dscf4200_r

Dscf4202_r

Dscf4201_r

Dscf4194_r

清涼殿 (せいりょうでん)展示内容: 釣灯籠(つりとうろう)5基

Dscf4204_r

小御所 (こごしょ)展示内容:「管絃 かんげん」(人形5体)

Dscf4207_r

一昨年に参観したときは、天皇即位20年にちなみ、大正期以降の即位の式典に使われた品々が披露されていたが今回は無し。
各建物の襖には色々な絵が描かれているが、逆光になり上手に写真が撮れない。

Dscf4186_r

Dscf4187_r

Dscf4188_r

Dscf4216_r

約1時間、皇室の歴史をたどりながら参観&散策を楽しんだ。バスでのツアー客、外人の方が本当にたくさん見えていた。和服の女性は特に目立ちますなぁ。

Dscf4192_r

御所の警備は皇宮警察でシェパードにもこの通り、皇宮警察の服を着せている。

Dscf4220_r

Dscf4180_r

【参  考】
1.期間: 平成23年10月31日(月)から11月6日(日)までの7日間(申込手続不要,無料)。
2.入門時間 :午前9時(開門)から午後3時30分(閉門)まで。

Dscf4181_r

3. 参観者は,宜秋門ぎしゅうもんから参入し,清所門せいしょもんから退出することになります。(清所門の最終退出時刻は,午後4時15分です。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山科絵、聞いたことがあるかな?

2010-12-15 16:10:48 | アート・文化

大石神社の境内で、テントの中に絵が並べられていた。忠臣蔵にちなんだ絵があったのでカメラを向けた。「買っていただけるのであれば、写真を撮られてもかまいませんが、買わないのであればお断りします」「はい分かりましたよ」。撮影をあきらめ帰ろうとした。ふとテントの側面を見ると、新聞の切り抜きが張ってある。

2010_12140072

2010_12140073

”山科絵再興へ現代の絵師””芸術と親しみやすさ追求”の二つの記事だ。新聞に記載の絵師の顔と、ここに立っている方は同じ顔だ。
記事を読むと山科絵師の山本義雄さん(71歳)は、一度廃れた山科絵を11年前に復活させた方だった。「山科絵がどんなものだったか残っていないので、大津より都に近い分、華やかさを取り入れるようにした」「街道沿いで売られた絵は、貧しい人たちの信仰の対象として生まれ、そこに庶民の遊び心が入ってきた経緯がある。復活させた山科絵も、人の心をなぐさめるような絵にして、昔のように山科の名物にしていきたい」
その心意気に惚れて、来年の干支”兎”を描いた、福招兎の山科絵を購入した。1枚1,000円也。

2010_12150096

板の周りは、木でぐるりと縁取りされている。手間ひまを考えれば1,000円は安い。買ったとたん山本さんは「どうぞ写真を撮ってください」と別人になった。

2010_12140074

2010_12140075

私は絵のことは、何も知識を持ち合わせていない。愛妻は「大津絵」は知っていたが、「山科絵」は初めて聞いたそうだ。わたしゃ両方とも知らない。
山科絵はこれで少し覚えた。賢くなる一方だ。

【参  考】
1.「山科絵」復活の経緯
江戸-京都の往来が賑わいを見せたていた江戸・元禄時代には、東海道(旧三条街道)沿いに「山科絵」というのが描かれて、旅行く人たちに売られていました。描いたのは、専門の絵描き
ではなくて、街道周辺の地元の農家の人たちだと言われています。
近くには「大津絵」というのがあり、これは全国的に有名で、少し東の髭茶屋(ひげちゃや)町というあたりに奈良街道と東海道とが分かれる「追分(おいわけ)」という所があり、江戸時
代のはじめ、そこで生まれました。はじめは仏さまに関する絵だったのですが、やがていろいろな絵も描かれるようになります。「十三仏」「鬼の寒念仏」「藤娘」など、いろいろ有名です。これをお土産として売っていて、安い値段でしたので旅の人たちは、これを買って家に持って帰り、おがんだりしたと言います。
そして、「山科絵」は、その50年ほどあとに描かれて、大津絵と良く似ていました。大津絵が売られていた追分の山科側で販売されたため「山科絵」と呼ばれたそうです。「東海道沿いに
売られていた」という記録が残っていますので、東海道沿い(旧三条通り)の四ノ宮地域ではないかと推測されています。半紙に神さまや仏さまなどの絵を描いて東海道を行き交う旅人に売ら
れていたものです。その後、「山科絵」はすたれてしまって、今では「大津絵」だけが残っています。

これを知った山科区椥辻(なぎつじ)在住の山本義雄さん(画家・椥辻在住)が、1999年からその復興に取り組まれ「山科絵」として再興された。

2.山坐(さんざ)画廊(山本義雄さんのギャラリー)
・住所:607-8160 京都市山科区椥辻東浦町61-3
・電話:075-501-7285

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする