「パティシエになりたーい!」ブログ。

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「赤毛のアン」のいいセリフ・19話~21話

2015-05-16 20:00:39 | 赤毛のアン
第19話「ダイアナの誕生日」より
タイトルからして普通に誕生日パーティの会?と思いきや、色々起こる回です。「赤毛のアン」的には通常営業ですが。
ダイアナの誕生日の日、「コンサート」に行ってそのままダイアナの家に泊まっていい、という計画に胸を躍らせるアン。だけどマリラはあっさりだめだ、と。アンも一生懸命頼むんですが、マリラの考えは変わらない…。
アンが黙って部屋を出て行った後、寡黙なマシュウが「アンを行かせてやらにゃいかんよ。」と、繰り返す。正論で返してくるマリラに、ただ、自分の意見として、行かせてやらにゃいかん、と。
それは翌日の朝も変わらない。口には出さないけど明らかにがっかりしているアンの前で、また繰り返す。…言葉に強い感じは全くないけど、これはマシュウにとってはものすごいことです。こんなにしつこく訴えるなんて今まで本当になかったのでしょう。とうとうマリラは(若干怒った+呆れた感じで)行かせてやる、と答えるのでした。
感激して抱きついてくるアンに、マリラは冷静にこれはマシューの意見だと、もし何かあってもマシュウのせいだと言い放つ。
その次のアンのセリフがこれ。
「ああ、マリラ!マシュウには私の気持ちがわかるのよ!自分の気持ちがわかってもらえるって、とっても素敵ね、マリラ!!」
そうだよね…結構普通っぽいセリフってか、今までも読んだり聞いたりしたことある気もすごいするけど、それってとっても素敵なことなんだよね…。アンがこんなに、こんなに嬉しそうに言うと、すごいハッとさせられる…。
…念のため、アンはマリラに対して「アンタは私の気持ちがわかってない」と非難する気持ちは1ミリもありません。文字とうちの拙い説明だけじゃ誤解を生みそうなので一応。てか、マリラもアンが嫌いだからとか、嫌がらせしてやろうってことで反対してたわけじゃない…ってことをアンも十分に理解してるってことよね、ここって。もちろんマシュウも。
そういや結構前に、BSかなんかで実写版赤毛のアンの映画がやってまして、ここのあたりのシーンで非常に印象的なセリフがありました。
アニメのマシュウは全然いつもの感じなのですが…実写版では、珍しく感情をあらわにして、頑固なマリラに一言、言うんですよね、ここ。
「わしらのように暗く育てるんじゃない」って。
そのセリフにマリラも珍しく、すっごく動揺してて……うちまで動揺した(……)。アニメでは「マリラはアンへの教育に厳しい、逆にマシュウはアンに甘い」って感じで終わってるんだけど(わかりやすくするためだと思うけど)、もっともらしい正論並べ立ててアンに厳しくするのはマリラのエゴだと、初めてはっきりマリラは言われた。しかも実の兄に。一緒に「暗く」、地味に生きてきた兄に。自分たちがそうだったからってアンに…自分たちの「子供」に、同じことを強要するなと。
いや…ほんとすごいシーンだよなあれ。…ていうかこれセリフピックアップの記事だっつーのに、アニメの話からも離れてどうする!!
えーと…後はコンサートがあって…コンサートと言っても朗読?とかがメインなのかな?フィリップス先生のとこ、ナレーションの冷静な「アンは日頃の先生に対する軽蔑も忘れて、熱烈な拍手を送った。」に毎度吹き出してしまいますw軽蔑www
あとは…夜中にジョセフィンおばさんの寝てるベッドに知らずに飛び乗ってしまい、誠心誠意謝ることで最終的に仲良くなる回です(雑な説明やな!!)。

第20話「再び春が来て」より
グリーンゲイブルズに春が来た。冒頭の、花々の描写がとても美しいです。
6月のある日。朝からめちゃやる気満々のアン。頭痛が辛そうなマリラに、今日は一日マリラの代わりに家の仕事をさせてほしいと言う。学校まで休むというのでマリラはそこまでしなくていいって言うんだけど、アンの方から頼み込む形で、結局休むことに(アンは勉強でギルバートに絶っ対負けたくないと思っているので、これはものすごいこと!)。今日は特別な日だからって…。
マリラも、マシュウも覚えていなかったけど、今日はアンがグリーンゲイブルズに来て一年の記念日。
「あたし、どんなことがあっても今日という日を決して忘れないわ。私の人生ががらりと変わった日なんですもの!」
その後、マシュウに教えに行くマリラがすごいかわいい。
「マシュウ、今日はどんな日か知ってますか。……今日は何の記念日かって聞いてるんですよ。」
「そうさのう…昼にもアンに聞かれたような気がするがな…」
「去年の今日、グリーンゲイブルズにアンがやってきたんですよ。」
「! ほおぉ…」
「ほおじゃありません。今日はそのちょうど一年目にあたるんです。アンを迎えに行ったのはマシュウ、あなたでしょうが。その本人が忘れるなんて本当にどうかしてますよ!」

お前もアンに言われるまで忘れてたやろおお!!  …という視聴者からのツッコミが死ぬほど来そうなマリラのこの態度!でもこれ「アンに何かしてやれ」って言いに来たんだよね…。ほんと…ツンデレだ……。
えー、また一応書いておくと、確かに二人は今日がその日だと覚えてませんでしたが、アンの方にはそれを責める気持ちは最初から一切!なかったです(朝の間にマリラに聞き返された時には、アンはごまかしたくらい)。二人とも毎日の仕事が忙しいってアンもわかってるんですよね。そして自分には特別な日だけど、二人にはそう特別な日でなかった…「と、思ってる」。…本当は、全然そんなことないのですが。前半の二人の会話の「アンが来る前にどんな風に暮らしていたかもう思い出せない」「アンのいないグリーンゲイブルズなんてもう考えられない」という発言とか、さっきの部屋での会話で、自分を引き取って後悔してるか、というアンの質問にマリラが「いいや。」と即答したとことかね……。
で。……で!!
夕食時にマシュウががんばって言うのです。食事が終わった後に出かけないかって。
その言葉にまず驚いて、そして感激してマシュウに抱きつくアン!
「マシュウ…!マシュウは忘れずにいてくれたのね!!あたしがグリーンゲイブルズにやってきた日のことを、本当は覚えててくれたのね!!」
やっぱり、うれしい。そりゃそうだ。
マリラ…スゲー粋な計らいです…。アンにこう言われて「そうだよ」ってさらっと言えないマシュウを呆れた顔で見るけど…それだけだし。
「ええっと…何て言ったっけねえあんたが名づけた…『喜びの白い道』。……今頃はりんごの花が綺麗に咲いてるだろうよ。何もかも去年と同じようにね。」
りんごだったのか、桜じゃなくて!!
…じゃなくて!!アンお得意の勝手に命名した名前をちゃんと覚えて使ってくれるマリラ。またマシュウと一緒に二人で通ってくるといいよと言うマリラ。そりゃ、アンも感激で抱きつくね。
あれから一年、だそうです。
一話の回想も随所に織り込まれて進むこの回(アンがりんごの木を見ながらとか、マリラが部屋の中でとか)。改めてタイトルの「再び春が来て」という言葉が響きます。大好きな回です!!

第21話「新しい牧師夫妻」より
冒頭に大事件ありです!なんと、あのフィリップス先生が学校を辞めることになったそうで。
その話を最初に聞いた時、アンも含めダイアナも皆も「悲しくない」どころか「せいせいする」とか言ってて、アイツどんだけ嫌われてんだよwwwって感じなんですが、…当日、グリーンゲイブルズに帰って来たアンは…泣いてました。その姿を窓から見て
「やれやれ、今度はいったい何があったと言うんだろうねえ」ってw マリラも大変だ…。
ようやく口を開いたアンの第一声が素敵でした。
「…本当に、会うは別れの始めって言うけど、リンドのおばさんの言葉通り、世の中はそればかりね…。」
(ここでまた出てきたらしい涙を一旦ぬぐう)「…あたしが余分のハンカチを今日学校に持って行って、とても助かったと思わない?マリラ…。ひょっとしたらいるんじゃないかって予感がしたのよ…。」
「先生が学校を辞めるっていうだけで、涙をふくのに2枚もハンカチがいるほどあんたがフィリップス先生を好きだなんて、ちっとも知らなかったよ。」
マリラwww でもそうだよね、視聴者だって驚きだよ。だって「普段の軽蔑」とかナレーションに言われるほどやで…!?
でもアンが言うには、別に先生が好きだから泣いたんじゃなくて、…なんか周りの空気に流されて泣いたらしい。先生のことボロクソ言ってた女の子達が次々泣いちゃって、自分は我慢しようと思ったんだけどだめだったんだって…。まあ、なんか、そういうのはわかる気がするが…、あんなひどいこといっぱいされたのにねえ。それも思い出して我慢しようと思ったらしいけど(でも石板でギルの頭殴ったのは直接は関係ない回想ではないだろうか…)、その場ではうまく思い出せなかったらしい。
とにかくその女の子達の嘆きっぷりがものすごくて(大体原因はルビー)、笑いそうになる。…でも泣いてるの見て笑うのも悪いかな、とか考えてると、代わりにマリラが大爆笑してくれます。ありがとうマリラ!!w
そんで、なんと半分くらいその先生の話に尺取られてるのが本当にびっくりなんだけど、タイトルの通り、新しい牧師夫妻が来る回です。若い牧師さんも熱意があり、夫人の日曜学校もアン曰く先進的なもので…村の大人にも子供にも大好評。でもきっと村で一番興奮してるのはアンで、教会からの帰り道、マリラに対してどんなにアラン夫人がすばらしいか語りまくります。
特に笑顔が素敵だと。両頬に素敵なえくぼができるんだって…。
「ああ~マリラ、私にもえくぼがあるといいのに。…あたし、ここに来た時ほどやせっぽっちじゃないけど、まだえくぼには手が届かないわ…。」
遠くを見るアン。そうか…今まで考えたこともなかったけど、あんまり痩せてる人にはえくぼはできないかも…確かに…。
「……もしあたしにえくぼができるようになれば、きっとみんなにいい影響を与えることができると思うの!アラン夫人はおっしゃったわ…、私達は他の人にいい影響を与えることができるよう、しょっちゅう努力すべきなんですって!
色々なことについてとてもいいお話をして下さるの。私これまで宗教ってこんなに楽しいものだって知らなかったわ!…いつもなんとなく暗い感じがしてたの。でもアラン夫人のは違うわ!!」

すごい嬉しそうです…。
マリラの提案で、来週にアラン夫妻をお茶に呼ぶことになりまして、ますます嬉しそうなアン。ケーキを作るんだって。
……嫌な予感がした方、正解です!(……)

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