・枠外のうちの叫び4・
「どうなのそれ!?」(この下に出てくる、ロブスター亭の主人のセリフに対して)
ほんまにびっくりしました……。
この色はコニーのセリフ。
***************************
コニーとの二人旅。…思えば、出会ったその日から…コニーはボクの隣に座っていてくれたんだ。同じトロットビークルで、ずっと歩いてきた…。
今、あの日から二人で辿ってきた道を、もう一度おさらいするように進んでいる。君との思い出を決して忘れたりしないように。確かなものにするために。そして、新しい思い出を増やせるように…。
記憶を失って、自分のこともわからないボクだけど、…君の事だけは…、隣にいる君だけが、たったひとつ、確かに、守りたいものだ……ずっと……。
途中、あのアロア(街へ行くことになったらしい。よかったね)がいた村で、スームスームで買った口紅をプレゼントしていないのを思い出した。すぐに渡そうと思ってコニーに話しかけたら、
「急ぐのもいいけど、せっかくだからいろんなところを回っていかない?」って……!!
喜んで!!君とならどこへでも行けるよ!!たとえ世界の果てへでも!!地平線を見に行こうコニー!!
ピンクの口紅を手渡す。ありがとう、と言って、その場でつけてくれるコニー。やっぱり…とてもよく似合う。正直にそう伝えると、笑って、「じゃあしばらくつけてるね」って……。ああっ、かわいい!!
ハッピーガーランドに到着。とりあえず約束どおり、居場所のわかったマーシュのことを伝えようと病院を訪ねたけど、院長は不在…。伝言だけ、頼んでおいた。
ロブスター亭に戻って、楽団の皆とライブをして…。その後、ロブスター亭のご主人が言った言葉にひっくり返りそうになった…。
「部屋を借りて、彼女と家で楽しんでみるのもいいんじゃないか?若いんだしさ。」
えええええええええええええ!?
…それから、ボクの一番の目的は、「自分の部屋」になった…。
自分が誰だかもわからないボクは、ずっと根無し草のように生きるしかないと思っていた。だけど…今のボクは、少なくともトロット楽団のバニラビーンズではあるわけなんだから…その自分のためにも、帰る場所を持つのは悪くないように思う。何より…コニーを自分の部屋に呼べたら…素敵だ。
とりあえずまっすぐに不動産屋さんに行き、ノースハイツの最上階の角部屋を借りた。家具はまだ、安物のベッドしかないけど…ベッドの横に、前にもらったコニーのポスターを貼って、とりあえず満足した。…もっと素敵な部屋にするために、お金を稼がないとな!
…ああ、自分の居場所ができることが、こんなに心が安らぐことだなんて……。
外へ出て、コニーの顔を見たら、ついうれしくてさっそく部屋に誘ってしまった。気軽に誘ったら、OKしてくれた。夕方が待ち遠しいなあ…。
あっ!!ポ、ポスターはずさないと……!!う…でもまあ、いいか…。夕方まで一休みだ。
ノックがあり、コニーがやってきた。ポスターにすぐ気がついて、恥ずかしがっていた。かっ、かわいい…!
コニーの好きなものを聞いたり(やっぱりドーナツが好きらしい!あとハチミツ)、楽器の練習をしたり…演奏はすごく褒めてくれて、またやろうって言ってくれた!
…とても幸せな時間だった…。今度はテーブルを買って、二人で料理なんかできたら、最高だろうなあ……。
闘技場でバトルをしたり、ロブスター亭でライブをしたりして稼いだお金で、ダイニングテーブルを買った!
今日もコニーを誘ってみよう。夜とか…来てくれるかな…。
意味深に誘ってしまったけど、「うん、行く…。」だって。かわいい…。
あー、夜が楽しみだ!なんだか最近、生活が楽しい!!ウキウキしながら街を巡る。新聞社の3階に資料室があって、棚の資料になにげに目を通すと…え、ダンディリオン……!?昔の新聞記事…か…?
弟のチコリが…自動車にはねられた!?駅前広場で……セントジョーンズ卿の子供と遊んでて……!?な、なんだ…なんだよ…これ……。
チコリ…チコリは……。
昼間に知った事件のことを、コニーに確かめるわけにもいかない。
…約束どおり部屋にやってきたコニーに、はじめは、言葉が上手く出なかった。…だけど、ボクのためにごはんを作ってくれることになって…鼻歌を歌いながら、カレーを作るコニーの後姿を見ていると…幸せな気分になってきて……。なにもコニーに聞かなくてもいいだろう、と思い直した。でも、…コニーが話したいと思ったときにはちゃんと聞ける存在でありたい。
あの日、オアシスでの夜…。コニーはうなされていた。ダンディリオンと、チコリに、謝っていた。
…コニーのお母さんは「明るく振舞っているけれど…」とコニーを心配していた。
コニー…、本当は何があったのか、全部聞きたい。全部知りたい。
でもきっとそれは、君を深く深く傷つけることになるんだろうね…。
だからボクは、ただ、待つよ……。
そろそろ、コニーの生まれたネフロネフロへ帰ろうかと思って…でも、街を出るならちょっとダンディリオンの楽器工房へ行ってみようと思いついた。…二人を会わせるのは少し不安ではあったけれど…。
楽器工房到着。ビークルから降りて……でもコニーは…「行ってきていいよ」と、そこから動こうとはしなかった。
ど…どうして……。どうしてなんだよ。コニー……。ダンディリオンに会えない、理由があるのかい…?
だけどコニーの見えない傷に触るのは、怖くて。そんなことすら聞けないまま。
楽器工房からの帰り道は、二人とも無言だった…。
そのまま、ネフロネフロを目指すことにした。
ビークルの装備を変えて…再び砂漠を越える。辛い……。
だけどオアシスでは、また二人で泳いだ。ああ、幸せだ……。
ネフロネフロ、到着。なんだかずいぶん久しぶりのような気がする…。キラーエレファント団の襲撃で壊されていた建物もだいぶ元に戻っていた。やっぱりコニーは、ここがいちばんほっとするらしい。…君がうれしいと、ボクもうれしいよ!
ウラジミールさんが言っていた黒服の男は、ボクが「ウラジミールはウミネコ海岸にいる。」と言ったらあっさりと信じて慌てて行ってしまった。…というか、しまった。ボクらもウミネコ海岸を目指していたんだっけ…。ばったり会ったらどうしよう。
…でも、これで、ウラジミールさんはネフロの街に戻ってこれる!
そしてこの街に、コニーの大好きなこの街にもボクの部屋を!!
もう夜だったけど、丘の上の家のところまで、ウラジミールさんに報告に行った。そしてわくわくしながら、さっそく再開した不動産屋さんへ!前の部屋を解約して、ここの新しい部屋を……ってそこに黒服の男が!!!うわああああ!!「あのトロットビークルについて何を知っている!?」と脅され、すくみあがるウラジミールさん。…そこへ、警察が!!おかみさんが通報してくれたらしい。黒服はそれで退散。あああ、よかった……。
…あの黒服の目的って、一体……?
そんな恐ろしいことがあったりもしたけれど、念願の部屋を借りれることになって、ボクらはしばし、ネフロでの生活を楽しむことにした。部屋に家具を置いて、コニーとご飯を食べたり。ウラジミールさんが教えてくれた、ビークルのチャンピョン?に教えを請うたり…(負けたけど)。
しかし、そうしてばかりもいられない。楽しい時間は素敵だけど、進めなきゃいけないこともある…。
ボクらはこの旅の最終目的地であるウミネコ海岸に向かって、歩き出した。
*******************************
(一番上の続き)
意味深に誘う→「イイコトしない?」もびっくりした…。なんやねんこれ!(笑)
コニーも「うん…行く…。」じゃないよ!しかも期待させといてなんもしーひんくせn(黙れ)
あ、あと黒服突入シーンは、このゲーム始まって以来の緊迫シーンでドキドキしました!
BGMもすごいよね、ここ。