『 意外と知らない 「血糖値」高いと何が起こるのか
免疫力が低下し 感染力にもかかりやすくなる 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活を丸16年半を過ごしてきた。
こうした中で、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間、
と称せられる健康寿命で、漠然としながらも80歳の誕生日を迎えることが出来たら、
と秘かに念願したりしている・・。

しかしながら糖尿病の予備軍の私は、近くにある内科医院に通院している中、
「血糖値」高い、と指摘される時もあり、改めて遅ればせながら学びたく、
記事を読んだりした。
この記事は、福田 千晶(ふくだ・ ちあき)さんの寄稿文であり、
【東洋経済オンライン】に2021年7月11日に配信され、
無断であるが、記事を転載させて頂く。

《・・人生100年時代を生き抜くために、血糖コントロールは不可欠です。
しかし、血糖値が高いとなぜ体に悪いの?
そもそも血糖値ってなんだかわからない!
そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
血糖の働きについて、わかりやすく解説されています。

☆血糖値が高いと何が起こるの?
健康な人の血液は、血管の中をさらさらと流れる水のようです。
それはまるで、しなやかなホースの中を流れる水のように、淀みがありません。
しかし糖尿病になり、血糖値が高い状態が続くと、
血液がシロップのように、トロっとした状態になります。
そうなると、血液が流れにくくなります。

血糖値が上がっても、最初のうちは症状がありません。
疲れやすい、のどが渇くなどで気づく人もいますが、
まったく気づかずに、健康診断で指摘される人が、ほとんどです。
血糖値の高い状態が続くと、
血管が傷つきやすく、血管の傷が原因となって、血管壁が厚くなります。
この状態が動脈硬化です。
動脈硬化は、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の原因になります。
また、毛細血管という細い血管は、傷つきやすいため、
毛細血管が多い眼や腎臓に、合併症が起こりやすくなります。
「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、手足のしびれなどが生じる「糖尿病性神経障害」は、
糖尿病の三大合併症と呼ばれています。
これらの合併症を起こさないように血糖をコントロールすることが、
糖尿病治療の大きな目標です。
血糖値が高いと、免疫機能が低下して、感染症にかかりやすくなります。
血行がわるくなることで、体のすみずみに栄養がいきわたらなくなるため、
傷を修復する機能も低下して、やけどや傷が治りにくくなります。
高血糖が続くと、足の指の小さな傷がきっかけで、
壊死を起こし、足の切断に至ることさえあるのです。
最近では、歯周病や認知症、睡眠時無呼吸症候群やがんも、
糖尿病の人は、発症頻度が高くなることがわかっています。
糖尿病と診断されたあとに、治療をしていた人としていなかった人の差は、
のちに大きくなっていきます。

☆血糖値の「乱高下」にも注意
血糖値は、食べると上がり、数時間後に下がります。
健康な人は、この上がり下がりがゆるやかで、
空腹時は70~110㎎/㎗、食後は140㎎/㎗未満です。
糖尿病になると、空腹時も食後もこれよりずっと高くなります。
ヘモグロビンA1cも比例して高くなります。
しかし、健康な人の中にも、食後に血糖値が急激に上昇して200㎎/㎗の高血糖になり、
その後、急激に降下する人がいます。
まれに70㎎/㎗以下の「低血糖」になる人もいます。
このように血糖値が上下に激しく変動する状態を「グルコーススパイク」、
「血糖値スパイク」といいます。

グルコーススパイクは、高血糖になっても、その後、すぐに下がるので、
過去の血糖値の平均であるヘモグロビンA1cは、それほど高くなりません。
そのため、もし食後の血糖値が、糖尿病と疑われる200㎎/㎗を越える瞬間があったとしても、
健康診断や人間ドックでは、発見されにくいのが特徴です。
しかし、食後高血糖があると、本格的な糖尿病へと進みやすいばかりでなく、
血糖値が急上昇するたびに、血管が傷つき、
動脈硬化を起こしやすくなることがわかっています。
さらに、血糖値が激しく変動すると、
眠気や頭痛を感じることもあり、それによって集中力が低下して、
仕事や生活に支障をきたすことも問題です。
血糖値が高め(140~200㎎/㎗)、
あるいは空腹時血糖値が低すぎる(70㎎/㎗以下)といわれたことがある人は、
食後に200㎎/㎗を越える高血糖になっている可能性があります。
グルコーススパイクは、すい臓の働きやインスリンの働きが衰えているために起こります。
暴飲暴食や不規則な食生活を送ってインスリンを大量に分泌させていると、
本格的な糖尿病に進むため、生活習慣の改善が必要なのです。