あえて不便に、日常を丁寧に過ごすこと 』
と題された見出しを見たりした。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活を丸16年半を過ごしてきた。
こうした中、私は過ぎし6年前の70歳を過ぎた頃から
齢を重ねるたびに、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑する時もある・・。
たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、
その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
しかしながら、私の幼年期のことなどは、何故かしら鮮明に思いだせるのである。
たとえば祖父と父が健在だった頃、
所有していた田畑、雑木林、竹林、田んぼの中で流れていた小川などの情景、
或いは初めて観た映画作品は、小学校に入学する前年の1950年(昭和25年)の夏、
『長崎の鐘』を母に連れられて鑑賞したこと、今でも心の片隅に残っている・・。
そして昨今でも、新聞、ネットのニュースなどを読んだり、テレビでニュースを視聴したりすると、
やがて数日後には、忘れてしまうこともあり、溜息ばかり重ねたりしている。
私が恐れていることは、いつの日にか認知症になってしまったら、
自身の意志が伝わらず、ささやかな日常生活に困苦するので
《・・記憶力アップのカギは、あえて不便に、日常を丁寧に過ごすこと・・』って、
どのようなことですか、と思いながら真摯に記事を精読してしまった。
この記事は、『女性セブン』の2021年6月17日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の【 介護ポストセブン 】に於いて、7月1日に配信され、
無断ながら、記事を転載させて頂く。
《・・ 普段からパズルや計算などをして、
脳を活性化させています! という方も多いだろう。
もちろんそれも有効だが、私たちが何気なく過ごしている生活の中にも
“脳活”になる事はたくさんある。
ながら食いをしない。これも十分に脳活だ。
その他にはどんな事があるのか、今問題視されている脳疲労の解決方法も合わせてご紹介する。
☆不便を感じることで脳に刺激を与える
人は便利を求める生き物だが、
それに頼りすぎた「日常」を見直すことも、脳活につながる。
「自粛生活で、お弁当や日用品など何でも家に届けてもらえるようになり、
いまは家から一歩も出なくても過ごせます。
でも、そんな生活をあえて少し不便にしてみると脳活になります」
(脳神経科学者・枝川義邦さん・以下同)
たとえば、
・お茶やコーヒーをちゃんとした手順で淹(い)れる
・人とよく話をする
・“ながら食い”せずに、ちゃんと向き合って食べるなど、
日常を丁寧に過ごすことで、脳は活性化する。
☆五感を感じることも大切
「目から入る光の情報を感じる視覚、耳から入る音を感じる聴覚、鼻の嗅覚、
舌で感じる味覚、皮膚の触覚・・・そういった五感のアンテナから
積極的に情報を取り込むことで、脳は活動的になり、脳への血流も自然とよくなります」
実際、女性セブンの調査(回答者1524人)(※)でも、
物覚えがよい人は、「人と話す」のに積極的で、
「わからないことは、ちゃんと調べる」傾向が強い。
そんな、日々の雑事を面倒くさがらない点が、記憶力のよさにつながっているといえよう。
※調査内容(女性セブンメルマガ会員組織「女性セブン倶楽部」会員アンケートより)
★自粛生活中でも電話やリモートで人と話しますか?
「物覚えがよい」人の6割が、他人とよく話しているのに対し、
「物覚えが悪い」人は、その数値がガクンと下がる。
同様に、他人とほとんど話さない人が、
「物覚えが悪い」人では、約3割だったが、「物覚えがよい」人ではゼロだった。
★わからないことは放っておかず、自分で調べますか?
「物覚えがよい」人も、「物覚えが悪い」人も、
「わからないことは放っておかず、自分で調べる」という人がほとんどだった。
これは、スマホなどですぐに調べられるという環境が、1つの要因となっているようだ。
☆書き留めることで脳疲労を緩和
一方、テレワークなどで、パソコンを長時間使用したり、
スマホにかかりきりになったりすることによる、脳の疲れも問題になっている。
「外部から入ってきた情報を一時的に保管して、
処理を進めるワーキングメモリー(作業記憶)の容量がいっぱいになった状態が、
脳過労です。
これを改善するには、5分くらいボーッとする時間を作ったり、
覚えておきたいことやその日の出来事などをノートや日記帳に書いて、
“記憶”を“記録”に変えることが有効です」
書くことで思考が整理できると、記憶力もよくなり、アイディアも出やすくなるのだ。
☆物覚えがよい人の日課とは?
「女性セブン倶楽部」アンケートでは、物覚えがよい人は、
“ちょっとした努力”をしていることがわかった。
その一部を見てみよう。
■1週間に1冊本を読み、感想をノートに書いています。
(75歳・定年退職・東京都)
■簡単な計算を毎日しています。
(49歳・主婦・福島県)
■家事をしながら、ラジオや音楽、落語を聴いています。
(61歳・パート・栃木県)
■利き手ではない方の手で、歯磨きをするようにしています。
(49歳・主婦・静岡県)
■初めてのお店で、新メニューに挑戦するようにしています。
(47歳・パート・福岡県)
■料理は、なるべく季節の食材で、彩りや香りを考えて作ります。
(43歳・主婦・新潟県)
☆教えてくれた人
枝川義邦さん/脳神経科学者
早稲田大学 理工学術院教授。
著書に『「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣』(明日香出版社)、
『記憶のスイッチ、はいってますか~気ままな脳の生存戦略』(技術評論社)など。
取材・文/北武司 データ集計/武田まゆみ イラスト/田中斉・・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、脳神経科学者の枝川義邦さんより、
記憶力アップのカギは、あえて不便に、日常を丁寧に過ごすこと、
私は学び、多々教示されたりした。
私は調べ事をする時は、辞書を開いたり、ときには図書館に行き、
専門分野の書物より、学んできたりした。
たとえば、南関東地域の住居の歴史・・。
しかしながら、ここ10年は、ネットで検索して理解したような実態である。
こうした手軽で安易に調べたことは、記憶に残ることは、
確かに少ないよなぁ・・と実感させられたりしてきた・・。
そして日常生活は変化が乏しく、ともすれば今日は、
昨日と余り変わらないなぁ・・と変化に挑戦から遠のいたりしている。
たったひとつあるとすれば、
殆ど毎日のように散策しているが、惰性のように歩くこと避けて、
たとえ最寄り駅までの往還は、行きと帰り道を変えたりしてきた・・。
或いは同じ遊歩道、公園、住宅街の歩道でも、
1年を春夏秋冬の4つの季節に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)に、
状景がうつろうように、それぞれの情景に心を寄せたりしている。
ときには未知の道を歩いたり、このような情景にめぐり逢えた・・
幾たびも享受できる体験を重ねてきた・・。
この程度であり、日常を丁寧に過ごすこと、心構えが甘いよなぁ・・、
独り微苦笑をしたりしている。