私は東京の調布市の片隅み住む年金生活の75歳の身であるが、
私より5歳若い家内と共に雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んで、
私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭となっている。
過ぎし私が定年退職した2004年(平成16年)の秋、多々の理由で年金生活を始めたりした。
そして家内は、従来通り専業主婦の役割をしてくれるので、
せめて我が家の平素の買物は、 私は自主的に買物専任者として宣言した。
そして私は、 家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、 買物メール老ボーイとなっている。
昨日に駅前のスーパー2店廻り、ドラッグ・ストアーで買い物したので、
本日の朝、家内より買物は本日は結構ょ・・と私は言われたので、
私は都立・神代植物園に訪ねようと思い立った・・。
この公園の、園内にある雑木林があり、
私は幼年期に農家の児として育った為か、身に心も安らぐ所となっている。
こうした根底には、私が通った地元の神代中学校の付近にあり、
入学した1958年(昭和33年)の当時は、神代緑地として存在し、この周辺は雑木林、畑などであった。
やがて1960年(昭和35年)の春に中学校を卒業した後、
確か翌年の1961年(昭和36年)の秋に、拡大と整備され上、
神代植物園と改称して、都内唯一の植物公園として開園された・・。
この間の私の中学時代は、生家より自転車で通学し、ときおり開園前の雑木林の中とか周辺を下校の時などに、
学友と自転車で走りまわったりしていた。
その後、人生の節目などを含めて、四季折々通ったりしてきた。
そして私が心に迷ったりした時などは、樹木を眺めたり、それぞれの花に心を寄せて、
心の濾過をして浄化されたりしてきた。
年金生活を始めた当初は、殆ど独りで、四季折々訪ねていたが、
ここ数年は二十四節気(にじゅうしせっき)のように月に二回ぐらい通い、
数多くの落葉樹、常緑樹、花木、花を移りゆく情景を一期一会と思いながら鑑賞している・・。
やがて神代植物園を辞した後、路線バスに乗車して、
まもなく最寄駅のひとつ京王線の『つつじが丘』駅前に出た・・。
そしてスーパーの前を通り過ぎようとしたら、
昨日の買い物で野菜の新鮮度が欠けた品があったので、入店してしまった・・。
まもなくピーマンとか春菊、或いはキャベツが新鮮であったので、
買い求めてしまった。
そしてミカンに於いて、私としては甘味の完成度が高い品種の『西海』を見て、
家内のおみやげとして買い求めたりした。
このように恥ずかしながら、買物メール老ボーイの私は、スーパーの前を通ると、
入店する習性があり、今回も・・と独り微苦笑したりしている。