私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅み住む年金生活の75歳の身であるが、
私は民間会社で35年近く奮戦して2004年(平成16年)の秋に定年退職後、
多々の理由で年金生活を始めたので、年金生活は丸15年が過ぎ、早や16年生の身である。
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んでいる。
そして私の生家に近くにあり、この地域に私は結婚前後5年を除き、早や70年となっている。
昨日の午前中のひととき、いつものように付近の遊歩道を歩いていたら、
どんよりとした曇り空の中、ときおり北風が強く吹き、
少し寒いかしらと思いながら防寒服の襟を立てて、手袋をしたりした・・。
そして私は歩きながら、何かと単細胞の私は、
♪春は名のみの風の寒さや・・かぼそい声で『早春賦(そうしゅんふ)』の歌を唄ったりした。
本日の午前中、いつものように買物に行く前、
陽射しは燦燦と、風もなくも暖かなく、防寒着も不要かしら、と微笑んだりした。
地元の天気情報を視聴すると朝の6時は10度、昼下がり15度前後、夜の6時は9度前後で、
冬晴れの日中となりが、平年より5度ぐらい暖かい日となる。
過ぎし6日は『小寒(しょうかん)』となり、
『小寒』は古来より、寒さの始まりの『寒の入り』と伝えられ、
この頃から寒さは厳しくなり、その後の1月20日には『大寒(だいかん)』を迎えて、
一年で最も寒い時期と伝えられている。
そして『小寒』から『大寒』までの15日間、
その後の『大寒』から2月4日の『立春(りっしゅん)』までの15日間の合計30日間を『寒の内』と
古人から長らく伝えられてきている。
『寒の内』と称せられる『小寒』、『大寒』そして『立春』までの時節は、
旧暦であるので、今の暦(こよみ)に於いては2月中旬頃から始まると思われるが、
私の住む地域でも、寒い時節となる。
こうした中で、3月中旬のような暖かい日もあれば、平年より寒い日もあり、
この時節は三寒四温の時節、と遥か千年前の頃から多くの人々から名言されている・・。
やがて女の子が全国的に祝賀される3月3日の『桃の節句』まで、
何かと天上の気候の神々のきまぐれな采配に寄る三寒四温する中、
私は日本水仙、福寿草、椿(ツバキ)、或いは白梅に励まされながら、
冬麗の美を心の友と私は思いながら、年金生活の冬の季節を15年ばかり過ごしたりしてきた。
今朝、6時過ぎに目覚めた時、ぼんやりと昨日は・・と思い浮かべたり、
今日は・・と予定事項を思い浮かべたりしている。
そして布団のぬくもりを実感して、ぼんやりとしていたら、
一年前は病院に入院していたよなぁ・・と微苦笑したりした。
昨年の新年そうそう、心臓の悪化に伴い、循環器専門の府中市に所在する『榊原記念病院』に、
1月4日より8泊9日の入院した。
昨年の1月3日の夕食を家内と共に頂いた後、
やがて私は9時過ぎに布団にもぐり、本を読だりしている中、寝付いたりした。
そして10時過ぎ頃、左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
『玉川病院』の医師のアドバイスに基づき『ニトロペン錠』を舌先で舐(な)めたりした。
やがて20分過ぎても鎮静化しなくて、やむなく2錠目の『ニトロペン錠』を舐(な)めたりし、
今回果たして『ニトロペン錠』鎮静化がするのだろうか、と思いながら、
痛みに耐えたりしたが、効果なく3錠目の『ニトロペン錠』を舐(な)めたりした時、
私は家内を起こして、救急車で病院に行く、と決意したのは11時半過ぎであった。
やがて救急車が我が家に到着して、救急スタッフの御方が昨今の私の状況を把握し、
循環器専門の府中市に所在する『榊原記念病院』を進言して下さった。
そして『榊原記念病院』に到着後、10数名の医療スタッフの中で、
私は中央診察台で心電図、造影剤を入れてカテーテル、そしてCTスキャンなどの精密検査、
或いはレントゲン終えたのは、早朝3時半すぎであった・・。
やがて『胸膜炎』(追記・急性冠症候群)と病状とされ、しばらく経過観察したく・・
と入院が余儀なくされて、結果的に8泊9日の入院となったりした。
こうした中、痛みは当日の4日の夕方には解消したが、
集中治療室の専門部屋より、3名部屋、やがて4名一般部屋に移動したが、
予測した以上に、遥かに快適な部屋であった。
そして私は自身の健康に関して、タバコの喫煙に自身に甘えてきたが、
担当医師の勧めもあり、遅ればせながら禁煙を決意したりした。
このようなことをぼんやりと、思い浮かべて微苦笑した。
そして私は暖かな陽ざしの中、自宅の近くに流れる野川の川沿いにある遊歩道を歩いたりした・・。
この時節の早春の暖かさは、南の風に乗って、都心の郊外でも平年よりも暖かい贈り物を
天上の気候の神々より頂いた、と微笑んだりした。
こうした中、生きていればこそ、こうしてのんびりと早春の暖かさの中で・・
と思い馳せて、独り微笑みを重ねたりした。