先程、ときおり愛読しているネットの【NIKKEI STYLE 】を見ていたら、
【 「元気な今のうちに」消費 「逆算」がシニアを動かす 】と見出しを見た・・。
そして私は年金生活の72歳の身ながらも、好奇心に負けて、こっそりと読んでしまった・・。
この記事は公認会計士・心理カウンセラー 藤田耕司(ふじた・こうじ)さんが、
シニアマーケットコンサルタントの堀内裕子(ほりうち・ゆうこ)さんに、インタビューされた記事で、
【NIKKEI STYLE 】に2月22日に配信された記事であり、無断ながら殆ど転載させて頂く。
《・・2020年東京五輪・パラリンピック後の時代「post2020」に、
日本経済を元気にする鍵を握るのは、シニア世代の活発な消費行動だろう。
では、どうすれば病気や介護などへの不安を抱えるシニアが動くのか。
老年学の研究者でもあるシニアマーケットコンサルタントの堀内裕子氏に
「元気な今のうちに」と考えるシニアの「未来から逆算する」消費行動について聞いた。

藤田耕司さん
シニアの消費動向を考えるうえで、まずシニア層の家計の実態が、どうなっているのかが気になります。
堀内裕子さん
内閣府の16年版「高齢社会白書」から、世帯主の年齢階級別に1世帯当たりの貯蓄と負債を見てみましょう。
30~39歳は貯蓄が610万円、負債は995万円です。
40~49歳を見ると、貯蓄は1030万円に増え、負債も1051万円に膨らみます。
ところが、50~59歳では、貯蓄は1663万円になり、一方の負債は654万円に減ります。
60~69歳は一段と貯蓄が増え、2484万円になります。負債は213万円と大幅に軽くなります。
70歳以上の世帯ですと、貯蓄は2452万円、負債はわずか78万円です。
60歳以上は住宅ローンが払い終わり、子供の学費支出もなくなっているので、貯蓄が多く、負債が少ないことが分かります。
藤田耕司さん
60歳以上は、それよりも下の世代と比べ、ずいぶんと家計にゆとりがあるように見えますね。
それなのに消費意欲が、旺盛ではないのはなぜでしょうか。

堀内裕子さん
内閣府が2012年にまとめた「高齢者の経済生活に関する意識調査」によりますと、
60歳以上の高齢者が貯蓄をする目的は、「病気や介護が必要になったときの備えのため」との回答が62.3%を占めています。
一方、「普段の生活を維持するため」は20.0%となっています。
医療や介護の費用は予想できないため、それが不安材料となって、消費が抑制されてしまっている現状がうかがえます。
実際にシニアの方に話を聞いていても、医療や介護にかかる費用に対する不安の声を頻繁に耳にします。
藤田耕司さん
シニアの消費促進には、そういった不安を解消することが求められますね。
堀内裕子さん
シニアは元気であっても、頭のどこかで将来に対して、いくつかの不安を抱えています。
現在抱えている何らかの体の不具合に対する不安、今後の自分や家族の病気や介護に対する不安、
年金や保険などの社会的不安などです。
これらの不安に対処するために、どれくらいのお金がかかるか分からないから、
なるべくお金を残しておこうと「タンス預金」が増えていきます。
こうした不安を緩和して、シニア市場を活性化させるためには、
シニア層に病気や介護、年金、保険などについて理解を深めてもらい、
将来への備えとして、何が必要かについても理解してもらうことが不可欠です。

藤田耕司さん
どんな備えが必要になるのかを理解するうえで、老年学は有効ですね。
堀内裕子さん
老年学は医学、心理学、社会学、福祉学といった多面的な観点から、「老化」について研究する学問です。
将来、何にどれだけのお金が必要になるのかをシミュレーションするためには、
老化による体の変化についての理解が必要になりますから、
老年学はシニアの将来への不安を解消するための有効なツールになるでしょう。
最近は老年学の研究成果を踏まえ、誰にでも訪れる「正常老化」などについて、
シニアの方に講演をする機会も増え、参加者も多くなっていますから、将来への不安を抱えたシニア層が増えていると感じています。
藤田耕司さん
老年学のニーズは今後、一段と増えるでしょうね。
ただ、将来への不安が緩和されるだけで、十分でしょうか。
他にシニア消費を活発にするヒントはありますか。
堀内裕子さん
シニア消費を理解するには、高齢者の現在・過去・未来に鑑みて、
その上で「シニアの今」を見なければならないと思います。
確かに、未来を見据えたシニアの消費は介護や年金、病気への不安などネガティブな要素が多く、
不安が消費を妨げるケースも多く存在します。
しかし、実はシニアの未来を見据えた消費の中にも、ポジティブな消費は多く存在します。

藤田耕司さん
具体的には、どんな消費でしょうか。
堀内裕子さん
「あと何回、元気に海外旅行ができるのだろう。もういい年だから、体が動くうちに欧州などの遠くに行っておこう」とか、
「年を取って運転ができなくなるまでに、あと何回車を買い替えられるのだろう。
今のうちに乗りたかった車に、乗っておこう」といった発想からの消費です。
未来を考えて、そこから逆算して「今のうちに買いたいものを買っておこう」
「やりたいことをやっておこう」という消費のパターンを「引き算消費」と呼んでいます。
シニア消費には、こういったポジティブな消費も多いのです。
藤田耕司さん
確かに、自分が高齢者になったら、そういった発想で、今買うべきものを考えるでしょうね。
堀内裕子さん
それから「あと○年はお友だちと山登りをしていたいから、足腰が弱らないようにジムに通おう」とか、
「孫の成長を少しでも長く見ていたいから、健康食品やサプリメントをとっておこう」といったように
「あと○年は元気でいたいから」ということを動機とした消費もあります。
藤田耕司さん
そういった動機から、買い物をするという感覚は、若い世代の発想にはないでしょうね。
堀内裕子さん
シニア向けの商品やサービスを開発しているのは、シニア世代の消費者よりも若い人たちです。
どんな動機から、シニアが今何を買うべきかを考えているのかを、若い世代にぜひ知ってもらいたいのです。
もっとシニアの気持ちに寄り添って、シニアの本当のニーズを満たす商品やサービスを世に送り出してほしいですね。
藤田耕司さん
未来から逆算して「あと何回」「あと○年は」といった気持ちを持っているシニアには、
ここが消費喚起のツボになりそうです。

堀内裕子さん
シニアの方からは「足腰が丈夫なうちに東京五輪を見に行きたい」とか、
「死ぬ前にもう一度、オリンピックを見ておきたい」といった声を聞くこともあります。
1964年の東京五輪が開催された時に思春期を迎えた高齢者にとって、
3年後の東京五輪・パラリンピックは特別な思い入れのあるイベントです。
1964年も2020年も同じ「東京オリンピック」であり、思春期の思い出とひも付いた特別なイベントです。
そのため「東京オリンピックを見に行きたい」という動機はシニアにとって大切なものなのです。
藤田耕司さん
「死ぬ前にもう一度」も、未来から逆算する消費の動機になり得るフレーズですね。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

私は東京の調布市の片隅に住み年金生活をしている72歳の身であるが、
過ぎし2004年(平成16年)の秋に定年退職となり、多々の理由で年金生活を始めた。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったで、たった二人だけの家庭で、
雑木の多い小庭の中で、古惚けた一軒家に住んでいる。
私たち夫婦はお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
確か一週間前の頃、下記のようなことを学び、微苦笑させられたりした。
《・・2015年の総務省の家計調査によると、年金世帯の平均的な毎月の暮らしは、
実収入21万3379円に対し、支出が27万5706円で、差し引き月6万2327円の赤字だ。
多くの老夫婦は、貯蓄を切り崩す生活である。
実収入のうち社会保障給付は19万4874円で、支出のうち税や社会保険料など非消費支出は3万1842円だが、
特に保健医療には1万5405円かかっている。
中長期的に政府の方針によって、年金の減少や社会保険料や医療費の増加があれば、この赤字は増える一方になる。
仮に90歳まで生きるとすれば、老後資金はいくら必要になるだろうか。
年間約75万円の赤字を埋めるには、65~90歳までの25年間をあてはめると、
生活費だけでも1875万円の金額が必要だ。
そのほか、住宅の修繕や介護費用など予備費も1000万円程度は確保したいので、
夫婦で3000万円程度の老後資金を考えたいところ。・・》

こうした意味合いの根底には、殆どの人は、長生きすればするほど、お金が程ほどにあっても
永らえば、やがて貯金が底をつく、と学んだりしてきた。
私たち夫婦はお互いに体力は衰えて、心持ちは溌剌としているが、
いつの日にか介護にお世話になる、と漠然としながらも思ったりする時もある。
我が家は無念ながら程ほどの貯金しかなく、高価な有料老人ホームには、とても・・と思ったりしている。
そして程ほどの介護施設に入ったとしても、永らえば、やがて貯金が底をつく、と思い憂いたりし、
やはり私の晩年期の最大の難題と思いを深めたりしている。
こうしたことで、貯金を崩して消費に積極的には、できないことも多々ある。

しかしながら、私たち夫婦の共通趣味の国内旅行は、
行きたい処に行こうょ、と幾たびも旅路を重ねてきた・・。
もとより貯金は減るが、いつの日にか介護にお世話になった時、あの時に行っていれば・・、
と後悔をしたくないである。
過ぎし私が定年退職する直前、家内の父が病死されて、
家内の母は我が家より遠方で独り住まいとなったりした。
そして私たち夫婦は、家内の母を誘って温泉旅行を幾たびもしてきた。
やがて家内の母は、北海道に行ったことはないから・・、と家内に言ったりして、
家内の母は、生れて初めて飛行機に乗り、私たち3人は北海道の地を周遊したりした。
まもなく家内の母は、戦時中は軍事工場で働かされた多くの女学生のひとりであり、
死ぬ前に一度だけ・・参拝したいわ、と家内に言ったりして、
最初は長崎、翌年は鹿児島、次の年は沖縄、最後には広島・・と私たちは慰霊の旅路をしてきた。
昨今の家内の母は、『要介護1』の身となり、家内と家内の妹は交互に、
大半は家内の母宅に宿泊して、家内の母の食事、洗濯、掃除、
或いは通院の付き添いなどしているので、必然的に多くなっている。
こうした中で、家内の母は、元気に歩いていた時、各地に連れてってもらい、良かったわ、
と家内に言った、と後日に私は家内から教えられて、微苦笑したりした。

今回の記事を読み、高齢者でも《・・「やりたいことをやっておこう」という消費のパターンを「引き算消費」・・》
程ほどしか貯金がない我が家でも、確かにそうですよねぇ、と私は微苦笑しながら、多々教示されたりした。
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【 「元気な今のうちに」消費 「逆算」がシニアを動かす 】と見出しを見た・・。
そして私は年金生活の72歳の身ながらも、好奇心に負けて、こっそりと読んでしまった・・。
この記事は公認会計士・心理カウンセラー 藤田耕司(ふじた・こうじ)さんが、
シニアマーケットコンサルタントの堀内裕子(ほりうち・ゆうこ)さんに、インタビューされた記事で、
【NIKKEI STYLE 】に2月22日に配信された記事であり、無断ながら殆ど転載させて頂く。
《・・2020年東京五輪・パラリンピック後の時代「post2020」に、
日本経済を元気にする鍵を握るのは、シニア世代の活発な消費行動だろう。
では、どうすれば病気や介護などへの不安を抱えるシニアが動くのか。
老年学の研究者でもあるシニアマーケットコンサルタントの堀内裕子氏に
「元気な今のうちに」と考えるシニアの「未来から逆算する」消費行動について聞いた。

藤田耕司さん
シニアの消費動向を考えるうえで、まずシニア層の家計の実態が、どうなっているのかが気になります。
堀内裕子さん
内閣府の16年版「高齢社会白書」から、世帯主の年齢階級別に1世帯当たりの貯蓄と負債を見てみましょう。
30~39歳は貯蓄が610万円、負債は995万円です。
40~49歳を見ると、貯蓄は1030万円に増え、負債も1051万円に膨らみます。
ところが、50~59歳では、貯蓄は1663万円になり、一方の負債は654万円に減ります。
60~69歳は一段と貯蓄が増え、2484万円になります。負債は213万円と大幅に軽くなります。
70歳以上の世帯ですと、貯蓄は2452万円、負債はわずか78万円です。
60歳以上は住宅ローンが払い終わり、子供の学費支出もなくなっているので、貯蓄が多く、負債が少ないことが分かります。
藤田耕司さん
60歳以上は、それよりも下の世代と比べ、ずいぶんと家計にゆとりがあるように見えますね。
それなのに消費意欲が、旺盛ではないのはなぜでしょうか。

堀内裕子さん
内閣府が2012年にまとめた「高齢者の経済生活に関する意識調査」によりますと、
60歳以上の高齢者が貯蓄をする目的は、「病気や介護が必要になったときの備えのため」との回答が62.3%を占めています。
一方、「普段の生活を維持するため」は20.0%となっています。
医療や介護の費用は予想できないため、それが不安材料となって、消費が抑制されてしまっている現状がうかがえます。
実際にシニアの方に話を聞いていても、医療や介護にかかる費用に対する不安の声を頻繁に耳にします。
藤田耕司さん
シニアの消費促進には、そういった不安を解消することが求められますね。
堀内裕子さん
シニアは元気であっても、頭のどこかで将来に対して、いくつかの不安を抱えています。
現在抱えている何らかの体の不具合に対する不安、今後の自分や家族の病気や介護に対する不安、
年金や保険などの社会的不安などです。
これらの不安に対処するために、どれくらいのお金がかかるか分からないから、
なるべくお金を残しておこうと「タンス預金」が増えていきます。
こうした不安を緩和して、シニア市場を活性化させるためには、
シニア層に病気や介護、年金、保険などについて理解を深めてもらい、
将来への備えとして、何が必要かについても理解してもらうことが不可欠です。

藤田耕司さん
どんな備えが必要になるのかを理解するうえで、老年学は有効ですね。
堀内裕子さん
老年学は医学、心理学、社会学、福祉学といった多面的な観点から、「老化」について研究する学問です。
将来、何にどれだけのお金が必要になるのかをシミュレーションするためには、
老化による体の変化についての理解が必要になりますから、
老年学はシニアの将来への不安を解消するための有効なツールになるでしょう。
最近は老年学の研究成果を踏まえ、誰にでも訪れる「正常老化」などについて、
シニアの方に講演をする機会も増え、参加者も多くなっていますから、将来への不安を抱えたシニア層が増えていると感じています。
藤田耕司さん
老年学のニーズは今後、一段と増えるでしょうね。
ただ、将来への不安が緩和されるだけで、十分でしょうか。
他にシニア消費を活発にするヒントはありますか。
堀内裕子さん
シニア消費を理解するには、高齢者の現在・過去・未来に鑑みて、
その上で「シニアの今」を見なければならないと思います。
確かに、未来を見据えたシニアの消費は介護や年金、病気への不安などネガティブな要素が多く、
不安が消費を妨げるケースも多く存在します。
しかし、実はシニアの未来を見据えた消費の中にも、ポジティブな消費は多く存在します。

藤田耕司さん
具体的には、どんな消費でしょうか。
堀内裕子さん
「あと何回、元気に海外旅行ができるのだろう。もういい年だから、体が動くうちに欧州などの遠くに行っておこう」とか、
「年を取って運転ができなくなるまでに、あと何回車を買い替えられるのだろう。
今のうちに乗りたかった車に、乗っておこう」といった発想からの消費です。
未来を考えて、そこから逆算して「今のうちに買いたいものを買っておこう」
「やりたいことをやっておこう」という消費のパターンを「引き算消費」と呼んでいます。
シニア消費には、こういったポジティブな消費も多いのです。
藤田耕司さん
確かに、自分が高齢者になったら、そういった発想で、今買うべきものを考えるでしょうね。
堀内裕子さん
それから「あと○年はお友だちと山登りをしていたいから、足腰が弱らないようにジムに通おう」とか、
「孫の成長を少しでも長く見ていたいから、健康食品やサプリメントをとっておこう」といったように
「あと○年は元気でいたいから」ということを動機とした消費もあります。
藤田耕司さん
そういった動機から、買い物をするという感覚は、若い世代の発想にはないでしょうね。
堀内裕子さん
シニア向けの商品やサービスを開発しているのは、シニア世代の消費者よりも若い人たちです。
どんな動機から、シニアが今何を買うべきかを考えているのかを、若い世代にぜひ知ってもらいたいのです。
もっとシニアの気持ちに寄り添って、シニアの本当のニーズを満たす商品やサービスを世に送り出してほしいですね。
藤田耕司さん
未来から逆算して「あと何回」「あと○年は」といった気持ちを持っているシニアには、
ここが消費喚起のツボになりそうです。

堀内裕子さん
シニアの方からは「足腰が丈夫なうちに東京五輪を見に行きたい」とか、
「死ぬ前にもう一度、オリンピックを見ておきたい」といった声を聞くこともあります。
1964年の東京五輪が開催された時に思春期を迎えた高齢者にとって、
3年後の東京五輪・パラリンピックは特別な思い入れのあるイベントです。
1964年も2020年も同じ「東京オリンピック」であり、思春期の思い出とひも付いた特別なイベントです。
そのため「東京オリンピックを見に行きたい」という動機はシニアにとって大切なものなのです。
藤田耕司さん
「死ぬ前にもう一度」も、未来から逆算する消費の動機になり得るフレーズですね。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

私は東京の調布市の片隅に住み年金生活をしている72歳の身であるが、
過ぎし2004年(平成16年)の秋に定年退職となり、多々の理由で年金生活を始めた。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったで、たった二人だけの家庭で、
雑木の多い小庭の中で、古惚けた一軒家に住んでいる。
私たち夫婦はお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
確か一週間前の頃、下記のようなことを学び、微苦笑させられたりした。
《・・2015年の総務省の家計調査によると、年金世帯の平均的な毎月の暮らしは、
実収入21万3379円に対し、支出が27万5706円で、差し引き月6万2327円の赤字だ。
多くの老夫婦は、貯蓄を切り崩す生活である。
実収入のうち社会保障給付は19万4874円で、支出のうち税や社会保険料など非消費支出は3万1842円だが、
特に保健医療には1万5405円かかっている。
中長期的に政府の方針によって、年金の減少や社会保険料や医療費の増加があれば、この赤字は増える一方になる。
仮に90歳まで生きるとすれば、老後資金はいくら必要になるだろうか。
年間約75万円の赤字を埋めるには、65~90歳までの25年間をあてはめると、
生活費だけでも1875万円の金額が必要だ。
そのほか、住宅の修繕や介護費用など予備費も1000万円程度は確保したいので、
夫婦で3000万円程度の老後資金を考えたいところ。・・》

こうした意味合いの根底には、殆どの人は、長生きすればするほど、お金が程ほどにあっても
永らえば、やがて貯金が底をつく、と学んだりしてきた。
私たち夫婦はお互いに体力は衰えて、心持ちは溌剌としているが、
いつの日にか介護にお世話になる、と漠然としながらも思ったりする時もある。
我が家は無念ながら程ほどの貯金しかなく、高価な有料老人ホームには、とても・・と思ったりしている。
そして程ほどの介護施設に入ったとしても、永らえば、やがて貯金が底をつく、と思い憂いたりし、
やはり私の晩年期の最大の難題と思いを深めたりしている。
こうしたことで、貯金を崩して消費に積極的には、できないことも多々ある。

しかしながら、私たち夫婦の共通趣味の国内旅行は、
行きたい処に行こうょ、と幾たびも旅路を重ねてきた・・。
もとより貯金は減るが、いつの日にか介護にお世話になった時、あの時に行っていれば・・、
と後悔をしたくないである。
過ぎし私が定年退職する直前、家内の父が病死されて、
家内の母は我が家より遠方で独り住まいとなったりした。
そして私たち夫婦は、家内の母を誘って温泉旅行を幾たびもしてきた。
やがて家内の母は、北海道に行ったことはないから・・、と家内に言ったりして、
家内の母は、生れて初めて飛行機に乗り、私たち3人は北海道の地を周遊したりした。
まもなく家内の母は、戦時中は軍事工場で働かされた多くの女学生のひとりであり、
死ぬ前に一度だけ・・参拝したいわ、と家内に言ったりして、
最初は長崎、翌年は鹿児島、次の年は沖縄、最後には広島・・と私たちは慰霊の旅路をしてきた。
昨今の家内の母は、『要介護1』の身となり、家内と家内の妹は交互に、
大半は家内の母宅に宿泊して、家内の母の食事、洗濯、掃除、
或いは通院の付き添いなどしているので、必然的に多くなっている。
こうした中で、家内の母は、元気に歩いていた時、各地に連れてってもらい、良かったわ、
と家内に言った、と後日に私は家内から教えられて、微苦笑したりした。

今回の記事を読み、高齢者でも《・・「やりたいことをやっておこう」という消費のパターンを「引き算消費」・・》
程ほどしか貯金がない我が家でも、確かにそうですよねぇ、と私は微苦笑しながら、多々教示されたりした。
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