夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『サラリーマン川柳』、定年退職後12年半の年金生活の私でも、こよなく愛読して、微苦笑させられて・・。

2017-02-19 13:47:28 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の72歳の身であるが、
過ぎし13日、サラ川と愛称されている第一生命が主催されている『サラリーマン川柳』コンクールに於いて、
入選作の100の作品が発表されて、私はこっそりと読んで、微苦笑させられてきた。

私は無念ながら短歌や俳句を詠(よ)む素養はなく、
人さまが詠(よ)まれたのを読ませて頂くのが好きなひとりである。
             

もとより短歌は、もとより五・七・五・七・七の三十一〔みそひと〕文字の世界であり、
万葉の時代から日本の人々に愛されてきた叙情詩であり、
この内容も恋の歌・日常生活の描写・社会問題・子供の成長・物語や幻想まで、
どんなテーマでも自在である、と受け継がれている。

そして俳句は、五・七・五の三句十七音から成る定型詩であり、
「季語」さえ含めば、内容も自在であり、江戸時代から多くの方に愛されてきている。

或いは川柳は、五・七・五の十七音の定型で、
ユーモアに富んだ言葉使い、或いは世の中を風刺した作風で、
江戸時代に発生し、明治時代の頃から、多くの方たち慕われてきた。

つたない半生を歩んできた私は、せめて川柳ぐらいは・・と時折一句でも吐くことあるが、
やはり素養に乏しく感じ、やむなく『ブログ』の世界で散文のような拙(つたな)い綴りを
殆ど毎日投稿をしている。
                                                

こうした中で、ときおり私は『サラ川』と称せられている『サラリーマン川柳』を愛読している。

私は中小業の民間会社に35年近く勤め、幾たびかリストラ烈風の中、最後の5年は出向となったりし、
それなりに時代にも翻弄され波乱万丈があり、苦楽の激しいサラリーマンの時代でもあった。

このような悪戦苦闘が多かった私は、何かと『サラリーマン川柳』が好きで、
現役のサラリーマン時代から愛読し、励まされたり、人生の哀歓を感じたりし、
『サラ川 傑作選』の本を4冊を所有している。

そして私は『サラ川』は、この人生の日常生活の優れた哲学書のひとつと思い、
限りなく人生の哀歓を発露していると確信し、年金生活13年生の今でも、ときおり本を開いたりしている。
                 
                 ☆本棚から特に愛読している2冊を取りだして、たわむれに記念撮影☆


今回、入選作の100の作品が発表されて、読んでいる中、意味合いが解らない句もあり、苦笑させられたりした。

私は2004年(平成16年)の秋に定年退職後、多々の理由で年金生活を始め、
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭の為か、
ここ12年半中、何かと社会状況が疎(うと)くなっている。

たとえば入選作の100の作品の中、転記させて頂くと、たとえば、

◎ AIも 「愛」に見えるよ 婚活中・・・詠み人・リラックモ

◎ アモーレも 今や我が家の 新ゴジラ・・・詠み人・小小市民

◎ 君の名は ゆとり世代の 名が読めず・・・詠み人・くまねこもも

或いは時代遅れの私は、年金生活を12年半ばかり過ごしてきた中で、
100作品の中で、素直に同意させられたのは、たとえば、

◎ 久しぶり! 聞くに聞けない 君の名は・・・詠み人・健忘賞

◎ 効率化 提案するため 日々残業・・・詠み人・ビジネスマンみっちゃん

◎ 上司より 妻の決裁 高難度・・・詠み人・ナカケン

こうした句に私は実感を深めて、そうですよねぇ、と微苦笑したりした。
             

余談ながら、長年『サラリーマン川柳』を愛読してきた中で、瞬時に深く魅せられて、
今でも心の片隅に残っている二作品がある。

◎ 破れてる ジーパン繕い 怒られた・・・詠み人・優しいばあちゃん

◎ うちのパパ おとなのくせに ママとねる・・・詠み人・めだかの学校のせんせい

私は小説、随筆、ノンフィクション、近現代史など57年ばかり濫読してきた身であるが、
短かな言葉で人生の機敏を的確に表現する川柳の世界に於いて、
このお2人のたぐい稀(まれ)な文才に、ふるえる程に感銘して、思わず脱帽したりしてきた。

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