夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

高齢者の薬の多剤併用、適切な薬も多剤に服用過ぎる、と酷(ひど)い状態になる、と学び・・。

2015-08-26 13:06:04 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の老ボーイの70歳の身であるが、
朝食後、いつもように購読している読売新聞を読んだりした後、
読売新聞の基幹ネットの有料の『読売プレミアム』をぼんやりと見たりしていた・・。

こうした中で、『高齢者の薬 多剤併用 転倒のリスク』と見出しを見て、
どういうことなかしら、と思ったりした。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
年に4回ぐらい家内は、独り住まいの家内の母宅に行っている。

私より14歳ばかり齢上の高齢者である家内の母は、
私が民間会社のサラリーマンの定年退職した2004年〈平成16年〉の秋の直前に主人に病死され、
独り住まいの生活をされて、早や11年目となっている・・。
       
こうした中で、家内の母は自身の身の周りは出来ても、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどは、おぼつかなくなり、
長女の家内は季節の変わるたびに、7泊8日前後で母宅に泊りがけで行っているのが、
ここ10年の恒例となっている。

そして家内は殆ど毎夜、家内の母の本日の出来事と安否状況を確認する為、
電話連絡をしている。
                                        
家内の母は、80歳過ぎた頃から膝(ひざ)を悪化して、まもなく杖(つえ)を突く身となって、
『要支援2』となっている。
          

こうした中、整形外科、内科、眼科に通院している中、
ここ60日前後は少し遠い大学病院で検査、そして入院、退院後の検査が加わり、
家内は付き添う為に、家内の母宅で駐在することが多くなっている。

こうした中で、家内の母の服用している薬は多いらしく、
私は家内に、お義母(かあ)さん、あんなに薬を飲んで大丈夫かしら、
と言ったりしてきた。

そして家内の母が通院し信頼を深めている内科の先生が、
服用している薬すべて把握して貰っているから、問題はないと思うわ、
と家内は私に言ったりして、今日に至っている。

こうした私の根底にあったので、この記事をクリックしてしまった・・。
          

この記事は、『医療ルネサンス』の特別企画の中に於いて、
『高齢者の薬』の連載記事のひとつであり、無断であるが、転記させて頂く。

《・・昨年末、脱水状態から意識もうろうとなり、救急車で病院に運ばれた東京都の浜林美恵子さん(84歳)。
症状が落ち着いて1月末に退院したときも、ほとんど寝たきりの状態だった。
入院中に最も重い『要介護5』と判定された。

長女の克巳(かつみ)さんは
「退院の際、病院の医師に『体が弱っているので、このまま寝たきりが続く可能性もある』と言われ、
それも覚悟していました」と語る。

それが今、美恵子さんは、手すりなどを支えにすれば自宅内を歩き回れるようになっている。


2月から訪問診療している『たかせクリニック』(東京都大田区)の高瀬義昌さんは
「退院当初立てなかったのは、体の衰弱だけでなく、
元々飲んでいた薬が多すぎたことの悪影響もあったと思われる」と語る。

高齢者が5種類以上の薬を飲んでいると、転倒のリスクが大幅に高まるという東京大の研究報告がある。
薬を分解する機能が落ちた高齢者が多数の薬を飲んでいると、
その相互作用で、ふらつきなど思わぬ不調が起きやすいというわけだ。
          
美恵子さんは長年、約10種類の薬を処方されていた。
4種類の高血圧の薬、肝機能障害の薬、痛風の薬、認知症の薬、痛み止め……。

「漫然と薬を足すだけでなく、なるべく必要最小限に抑える努力が必要だ」。
そう考える高瀬さんは、すぐ美恵子さんの薬の整理に取りかかった。

まず4種類もあった高血圧の薬は1種類に絞った。
肝機能障害や痛風の薬も、血液検査をしたうえで「不要」と判断。
7年ほど飲んでいた認知症の薬も、すでに有効性が乏しいとみて中止した。

結局、10種類ほど処方されていた薬は、高血圧の薬と頻尿の薬の計2種類だけに整理された。

その後、次第に元気を取り戻した美恵子さんは、
春頃には自力で立ち、壁や手すりづたいに歩くようになった。トイレにも自分で行く。
          

克巳さんも「母の場合、薬を減らして悪くなった症状は一つもありません。
むしろ食欲が出て元気になり、気分も落ち着いています。
今思えば、知らずに必要のない薬を飲んでいたことが体の不調に影響していたのかもしれません」と話す。

血圧は、4種類の薬を飲んでいた頃の方が、上が180と高かったが、
逆に薬を1種類に絞った現在は正常範囲に収まるようになった。

「薬が多すぎると、かえって必要な薬がきちんと飲まれないこともある。
思わぬ副作用を避けるだけでなく、大事な薬の飲み忘れを減らすためにも、薬の整理は必要。
家族など周りの人にもきちんと飲めているか見守ってほしい」と高瀬さんは指摘する。・・》
          

この記事に、今年初めは寝たきり状態だった浜林美恵子さん(84歳)が、
東京都内の自宅で、手すりなどを使いながら室内を歩けるようになった写真が掲載されていた。

私は転記しながら、浜林美恵子さんが薬の多剤併用で適量が越え、
ほとんど寝たきりの状態で入院中に最も重い『要介護5』と判定されたことに、動顛させられた。

やがて訪問診療している医師より、治療目的の薬を適材適所に選定して頂き、
その後、浜林美恵子さんは次第に元気を取り戻し、
春頃には自力で立ち、壁や手すりづたいに歩くようになったり、
トイレにもご自身で行くようになったご様子、
私は胸が熱くなった・・。

私は偶然に今回の記事を読み終わった後、
高齢者の薬の多剤併用は、適切な薬も多剤に服用過ぎる、と酷(ひど)い状態になる、と学んだりした。

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