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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

旅から帰宅すれば、玄関のドアーが開かず・・!?

2010-06-06 17:10:58 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であり、
たまたま私達夫婦の結婚して35年目となり、
記念旅行と称して北東北地方の青森県の一部を周遊し、9泊10日間の旅行をした。

旅の終わりは、東北新幹線の『はやて』で、東京駅に午後10時38分に到着し、
私は愛煙家のひとりであるので、プラットフォームにある喫煙ルームで、
煙草を喫った後、帰宅に向った。
中央線で新宿駅、そし小田急線で最寄の成城学園前で下車した後、
タクシーで自宅の付近まで乗車した。

私は大きな旅行バックとペアのバックを引き車で引張り、
家内は大きな紙袋を持ちながら、自宅の門扉を開けた・・。

私達は子供に恵まれなかったので、たったふたりだけの家族で、
古惚けた築後33年の一戸建てに住んでいる。
従った私達の旅行の間は、当然ながら留守となっている。

玄関に家内が近づき、玄関の鍵を取り出して、開けようしたが、
『おかしいわねぇ・・』
と呟(つぶや)いて、再度試みたが、
『駄目だわ・・』
と家内は私に云った。

私は自分が持っている玄関用の鍵を取り出して、
2回ばかり試みたが、肝要の自宅の玄関のドアーが開かないのであった。

困ったねぇ、とお互いに苦笑しながら思ったりした時は、
深夜の午後11時半過ぎでであった。

やむえず警察の交番に駆けつけて、相談しょう、
ということになり、家内が明るい大通りの最寄の交番に行った。

まもなく家内が戻り、『鍵の110番』を紹介して頂いた、
と私に云った。
何かしら鍵に関して、深夜に関わらず対応して下さる鍵の業者であるらしい、
と補足していた。

まもなく、我が家に警察官のふたりが、来宅した。
20代と30代のふたりで、それぞれ白い自転車に乗り、駆けつけて下さったのである。
改めて事情を私が説明すると、
玄関の鍵穴に鍵をセットしたり、そして鍵穴をのぞき込んだりしたが、
『空き巣とか・・鍵のいたずらではないようです』
と30代の警察官は、襟を正しながら丁重に私に云った。

私は深夜に関わらず、市民の安全を守り防犯などの労苦の多い勤務に携わる、
警察官のふたりに感謝の意味を込めて、礼の言葉を重ねた。

この後、携帯電話を持たない私達は、公衆電話で、
『鍵の110番』の中で、我が家から最も近いと思われる業者に連絡し、
来宅を待ちわびたのである・・。


私は家内に、
『楽しかった旅行の最後は・・我が家で門前払いかょ・・』
と苦笑しながら云ったりした。

まもなく鍵の業者が来宅し、
鍵を色々と触ったりしていた後、
『シリンダーの鍵は・・鍵の磁気と受けての鍵の部分の磁気が・・
金属の疲労のようで・・合致しないような感知で・・』
と私は説明を受けたので、新調の鍵セットの価格を聞き、
新調することにした。

そして、業者の方は役立ずの玄関の鍵を強制的に取り、
玄関ドアの鍵の受け手の部分も取り去り、新しい鍵を設置した。

このような深夜の作業が終ったのは、一時半過ぎであり、
私達はやっと我が家に入ることが出来たのである。


雨戸、ガラス戸などを開け放ち、風呂も沸かし始め、
『鍵を新調し・・3万X円・・思いがけない出費だわ・・』
と家内は私にぼやいたりしていた。

『30数年・・住んで・・一年当たりだと、千円ぐらいだから・・』
と私は家内に微笑しながら云ったりした。

この後、私は風呂に入った後、家内が入浴していた間、
居間のテーブルで、今回の北東北の宿泊の売店で買い求めた五品のひとつを開け、
ビールを呑みながら頂いたのである。

そして旅先で、満天の星空を観ることができた上、
40歳前後の稀な美麗な三人の仲居さんにめぐり逢えたので、
バチが当たったのかしら、と微苦笑を重ねた。

ぼんやりと置き時計を見ると、深夜の2時半を指していた。



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