今月の『文藝春秋』の連載特集に【百花辞典】があるが、
今月は蘭の一種のシンビジュームを取り上げている。
著作者は、美術史家・柳 宗悦悦・氏の三男である柳 宗民・氏が綴られている。
この柳 宗民・氏は、私が家を建てて、
庭の花壇を検討する時に、
『やさしい家庭園芸の本』で監修をされていた人なので、
色々とこの本から教示して頂いた。
その後、NHKテレビの園芸番組が日曜日に放映されたので、
講師として出演されて折り、親近感をもった。
私は蘭に関しては、胡蝶蘭程度しか解らないので、この分野は無知である。
このブログのサイトで、メインに毎月に於いて、
花木、草花を季節感のある写真を載せられる人が折り、今月も一新していた。
私は無知であったので、ちょっとためらいもあったが、
問い合わをして、これがシンビジュームである事が解った。
柳 宗民・氏の記載記事を転記させて頂きます。
一般に洋蘭系のシンビジュームは、
オーストラリアや東南アジアなどの熱帯産種の改良種で、
始めは大輪系品種だったが、
戦後アメリカから輸入された小輪多花性のミニ・シンビジュームが、
メリクロン(生長点培養法)により増殖され、
市場に多く出廻るようになった。
ミニ・シンビジュームはアメリカで改良されたものだが、
その改良には、何と我が国で改良された品種が一役買ったという。
東洋蘭系の代表として知られる金陵辺という品種と、
洋蘭系シンビジュームの大輪系品種とを、
戦前、大磯で蘭園を経営しておられた赤星さんが交配され、
小輪で多花性の大磯という品種を作られた。
しかし、当時はメリクロンの技術もなく、
我が国で一般化しないうちに、太平洋戦争となってしまった。
ところが、この品種が戦前アメリカへ送られていて、
同地の改良家がこれを用いて、
より丈夫で花付きの良い品種を多く改良したのが、
前述のミニ・シンビジュームである。
その後、かなり長い間、ミニ・シンビジュームが主流となっていたが、
後にその名も艶(あで)やかな、マリリン・モンローと云うピンクの大輪系品種が登場。
これをきっかけに再び大輪系が復活し、今日に至っている。
むこうの改良家が不良種として処分する為に名無しで売っていたものを、
同国を訪れた我が国の蘭屋が気に入って持ち帰り、
マリリン・モンローという品種名をつけて発売し、
一躍有名となったものである。
我が国で陽の目を見なかったものが、
アメリカで粧(よそお)い新たにされ、
アメリカで棄てられそうになったものが、
我が国で脚光を浴びるという何とも面白い話ではないか。
以上、柳 宗民・氏の記載された記事より引用させて頂きました。
私はこの記事は最近知ったばかりで、
最初にあるお方のブログの写真を観て、次のようなことを綴った。
気品さがただよい、貴女の選定の感性の良さ、と感じました。
蕾もあり、咲くまでのうつろいも楽しめ、満開の華やかさも観られ、良い蘭と思いました。
或いは、人生のうつろう心、ひとときを感じることが出来ます。
と私は返信用に綴っている。
このシンビジュームがこのような日米の間に蘭の改良家により、
長きの間に秘められた由来は私は知らなかった・・。
今月は蘭の一種のシンビジュームを取り上げている。
著作者は、美術史家・柳 宗悦悦・氏の三男である柳 宗民・氏が綴られている。
この柳 宗民・氏は、私が家を建てて、
庭の花壇を検討する時に、
『やさしい家庭園芸の本』で監修をされていた人なので、
色々とこの本から教示して頂いた。
その後、NHKテレビの園芸番組が日曜日に放映されたので、
講師として出演されて折り、親近感をもった。
私は蘭に関しては、胡蝶蘭程度しか解らないので、この分野は無知である。
このブログのサイトで、メインに毎月に於いて、
花木、草花を季節感のある写真を載せられる人が折り、今月も一新していた。
私は無知であったので、ちょっとためらいもあったが、
問い合わをして、これがシンビジュームである事が解った。
柳 宗民・氏の記載記事を転記させて頂きます。
一般に洋蘭系のシンビジュームは、
オーストラリアや東南アジアなどの熱帯産種の改良種で、
始めは大輪系品種だったが、
戦後アメリカから輸入された小輪多花性のミニ・シンビジュームが、
メリクロン(生長点培養法)により増殖され、
市場に多く出廻るようになった。
ミニ・シンビジュームはアメリカで改良されたものだが、
その改良には、何と我が国で改良された品種が一役買ったという。
東洋蘭系の代表として知られる金陵辺という品種と、
洋蘭系シンビジュームの大輪系品種とを、
戦前、大磯で蘭園を経営しておられた赤星さんが交配され、
小輪で多花性の大磯という品種を作られた。
しかし、当時はメリクロンの技術もなく、
我が国で一般化しないうちに、太平洋戦争となってしまった。
ところが、この品種が戦前アメリカへ送られていて、
同地の改良家がこれを用いて、
より丈夫で花付きの良い品種を多く改良したのが、
前述のミニ・シンビジュームである。
その後、かなり長い間、ミニ・シンビジュームが主流となっていたが、
後にその名も艶(あで)やかな、マリリン・モンローと云うピンクの大輪系品種が登場。
これをきっかけに再び大輪系が復活し、今日に至っている。
むこうの改良家が不良種として処分する為に名無しで売っていたものを、
同国を訪れた我が国の蘭屋が気に入って持ち帰り、
マリリン・モンローという品種名をつけて発売し、
一躍有名となったものである。
我が国で陽の目を見なかったものが、
アメリカで粧(よそお)い新たにされ、
アメリカで棄てられそうになったものが、
我が国で脚光を浴びるという何とも面白い話ではないか。
以上、柳 宗民・氏の記載された記事より引用させて頂きました。
私はこの記事は最近知ったばかりで、
最初にあるお方のブログの写真を観て、次のようなことを綴った。
気品さがただよい、貴女の選定の感性の良さ、と感じました。
蕾もあり、咲くまでのうつろいも楽しめ、満開の華やかさも観られ、良い蘭と思いました。
或いは、人生のうつろう心、ひとときを感じることが出来ます。
と私は返信用に綴っている。
このシンビジュームがこのような日米の間に蘭の改良家により、
長きの間に秘められた由来は私は知らなかった・・。