近所に「文才」のある人がいる。
その方の日々の出来事の風刺がまた、分かりやすい。的を得ていて「スカットする」 以下・・
漫談の持ちネタの一つです。
「知ってはりますか?」
-何です?
「スガ(首相)さんの娘さん、二番目の娘さんですが、かつて京都女学校やったか高等女学校に通ってはったということ」
-知りませんが、それがどうしたのです?
「スガさんの二女(自助)、京女(共助)、高女(公助)・・・」
-しょ-うもな!
彼が首相になって「自助・共助・公助」を得意気に口にするのを見ておぞましく思いました。「お上にも周りにも世話になりたくない」と高齢の方がつぶやくのは庶民だからです。庶民の“口ぐせ”を総理大臣がなぞってはいけません。総理大臣は「公助」の大元締めです。公的な施策を司る大本山です。その最高責任者が、まず「自助」などと宣うなど、信じられなーい!
同様の驚きはIOCバッハ会長の「五輪に参加する選手は自己責任」発言です。コロナ感染状況や東京の猛暑に対する恐怖感があるのでしょうが、主催者のトップが言うことではありません。ケガや病気になるために五輪に参加するのではなく、鍛え上げた身体で最高の実力を発揮するためです。大会責任者はそのステージを最大の注意力をもって準備することが任務です。コロナ感染や熱中症が懸念されるなら万全の対策を、それでも防げないと判断するなら中止か延期を決断すべきです。このような無責任発言をするIOC幹部は東京へはプラーベートジェット機で飛来し、五つ星のホテルに滞在するそうです。厳重な警護とお抱え医付。コロナウイルスからも熱射からも隔絶された高みから「自己責任」を強調されてもなあ・・・
話変わって、安倍‐菅政府が打ち出す政策の陰に常にいるのが竹中平蔵。立ち居振る舞いは御用商人そのもので、権力にすり寄り悪知恵を授け「合法」的に新自由主義的経済領域を作り出し、自らが関係する企業のフィールドを広げています。さらには労働者を「人材=人的資材」、すなわち生産のための材料の一つに落とし込めました。経営にとって出し入れと取り換えが自由な材料にされた働く者は、奴隷以下になったと言えるかもしれません。彼が顧問に居座る「パソナ」はその権化たる企業です。労働者派遣法を改悪して「パソナ」の人材吸収を容易にし、特区で「パソナ」の活動領域を広げる。ワクチンの大規模接種会場でもこの企業が暗躍しているそうです。この企業が請け負う五輪の現場ディレクターの日当が40数万円・・・!
この男三人に共通するのは、この国に住む人々の幸せではなく、ひたすら「金脈」を追い求める性癖にあります。こんな輩達に“牛耳られている”ことにレジストするため、いま必要なのは「極少数の金儲けのための」五輪を中止させることです。