ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

あざみ野散歩

2011-02-13 15:24:26 | 生活

昨日の雪が上がって今日は気持ちの良い青空である。午前中に散歩に出てそのままスーパー銭湯、ゆけむりの里に行った。

今日は9時すぎに家を出て百合丘方面に歩いた。日吉の辻、ゴミ焼却場と連携したプールヨネッティ、田園調布学園へと歩く。東急と小田急の途中に東横線に出てくる日吉とか田園調布とかいう名前が出てくるのを不思議に思う。田園調布学園から百合丘方向に向かうあたりは多少の起伏のあるこのあたりでも一番高い丘になっており、見晴らしが良い。雪が降った後なので空気が澄んでいて遠くまで良く見渡せる。

西のほうを見ると、南のほうに箱根から伊豆の山々が見え、その北のほうに丹沢山塊が見える。丹沢の後ろには真っ白な富士山が見えている。丹沢からさらに北のほうは甲府に向かう低い地域があり遠くのほうには真っ白な山が見える。おそらく八ヶ岳だろう。更に北には秩父山系の山々が見える。雄大な景色である。

歩きながらFM東京を聞いている。以前紹介した、中嶋朋子の「ふんわりの時間」に続いて、内山里名、小川洋子、内田恭子と30分刻みで番組を持っている。小川洋子さんは説教ぽい感じがしてあまり好きではないが、それ以外の人は感じの良いパーソナリティである。

田園調布学園を過ぎると小田急文化圏になり道も細く古い街並みになる。そこを新百合ヶ丘方面に向かうとまた道の広い新興住宅地になる。王禅寺方面に戻って、王禅寺ふるさと公園に入る。梅の花が紅梅、白梅と満開である。この公園には玉縄桜の木がたくさんあり、ソメイヨシノよりも一月くらい早く咲く。既につぼみがかなり膨らんでいた。来週くらいにはちらほら咲になるだろう。

約2時間歩いてゆけむりの里に着き、1時間くらいかけてゆっくりとサウナやジャグジー、露天ぶろなどに入る。充実した午前中だった。


地方議会の問題

2011-02-12 15:44:12 | 社会

私は朝日新聞は取っていないのだがネット上の朝日の記事として以下のようなものがあった。

 

【全国の地方議会のうち、首長が提出した議案をこの4年間で一本も修正や否決していない「丸のみ」議会は50%、議員提案の政策条例が一つもない「無提案」議会が91%、議員個人の議案への賛否を明らかにしない「非公開」議会が84%――。朝日新聞の全国自治体議会アンケートで、こんな議会のていたらくがはっきりした。いずれにも当てはまる「3ない議会」は全体の3分の1に及ぶ。】

この記事を見ると地方議会の現状の一端が見えてくる気がする。殆どの地方議会は官僚に相当する職員が案を作って、首長と議会に根回しをするのが通例なので、こういう事態になるのだろう。そこにたまに気骨のある首長が当選すると、職員と議会の両方を敵に回すことになり身動きが取れなくなる、というのが普通のパタンではないかと思う。そこを突き破ったのが名古屋の河村市長であり、大阪の橋下知事も同じ方向を向いているのだと思う。首長は一人である程度は動けるが、議会は多数決なので一人ではどうしようもない。そこで新しい政党を作ろうという動きになる。

今年は地方の選挙があるのでかなり新しい動きが出そうな気がする。以前紹介した片山総務大臣の記事では「地方議会を一度見学に行って御覧なさい。どんなところかすぐに分かりますよ」と言っている。一度私も見学に行くべきかと思う。横浜市も相当に問題を抱えている感じがする。

 


社会人第3の師 Karl Heinz Rosenbrock

2011-02-11 08:55:24 | 昔話

今回は私が社会人第3の師と考えるRosenbrock氏についてである。この人は今は引退しているが健康には問題なく活動している人である。しかし、外国人であり、私のブログが彼の生活に影響を与えることは無いだろうと思うので紹介することにする。

Rosenbrock氏を私が知ったのは彼がヨーロッパの標準化組織ETSIのトップだった時である。私は彼の行動から学ぶところが多かったので師と思っているのだが、向こうは殆ど私を意識はしていなかったと思う。言われれば「そんな人もいたな」という程度だろう。第2の師、佐々木さんは明確に私を意識して育てようと思っていた感じがするのとは大分違う。

ETSIという組織はイギリス、ドイツ、フランスなどの集まったヨーロッパ全体の通信にかかわる標準化を有線・無線を含めてすべて扱っている組織である。これに対する日本の組織はどうなっているかというと、無線はARIB、有線はTTCという2組織に分かれており、私の付き合いの深かったARIBのほうで言えば現在のトップはソニーの中鉢氏である。ARIBのトップはソニー、パナソニック、富士通、NEC、三菱などの社長が持ち回りで務める。

ARIBのトップは実質的には名誉職で、1年に数回、新年会や総会などで挨拶をする程度である。その下に専務理事という人が居て、その人が実質を取り仕切っている。当時は専務理事の下に無線通信グループと放送グループがあり、無線通信グループの中に移動通信グループがあったと記憶している。佐々木さんはこの移動通信グループを率いていた。従って、Rosenbrock氏と私は、大会社の社長と課長くらいのレベル差があり、向こうが記憶していなくてもおかしくないくらいの人物である。

私が初めてRosenbrock氏を知ったのは、1998年、3GPP設立の議論が煮詰まってきて、具体的に内部組織を決めたり、投票権を決めたり、ルールを決めたりする段階の会議でだった。その時の会議のARIB代表は佐々木さんであり、ETSI代表がRosenbrock氏だった。ETSIのトップ自らがこのような会議に出席していること自体が私にとっては驚きであり新鮮だった。

その会議では、ヨーロッパと日本に加えてアメリカと韓国が3GPPに参加することが決まっており、アジア・アメリカ・ヨーロッパで権限を3等分しよう、という議論がなされていた。この提案に最も強く反発したのはETSIのヨーロッパ勢である。既にGSMは世界全域で導入されており、実質的な世界標準でありGSMのシステムを改変するのはETSIの内部組織であるSMGで行われている。3GPPの事務局などもETSIから出すことになっていたので、ETSIの会議にアメリカや日本から参加してもらえば良いではないか、という意見である。

これに対してRosenbrock氏が「地域エゴを出すと話はまとまらない。新しい組織は皆が積極的に参加しようという気持ちになるのが何より大事。まずやってみようではないか」といってヨーロッパ勢を説得した。結局その説得がうまくいったわけだが、良くうるさいヨーロッパ勢がその説得で納得したものだと思う。Rosenbrock氏に対する信頼が大きな要因になっていたと思う。

その後、私は3GPPの無線グループの議長になり、グループの書記(Secretary)を雇うときの採用面接などにも同席させてもらった。Rosenbrock氏はフランス在住のドイツ人なので英語、ドイツ語、フランス語が堪能である。候補者がフランス語ができると言えばフランス語で質問したりして試していた。質問内容も様々な角度からの質問が含まれており、参考になった。外部団体から3GPPにレターなどが来て、丁寧な断りをするときの言い回しなども見事なものだった。

3GPP設立当時に、密接な関係を持つETSIの活動としてGSMの標準化を行うSMGと、SIMカードの標準化を行うSCPがあった。3GPPが設立して1年後にはRosenbrock氏はSMGを解体してGSMの標準化を3GPPに組み込むことを提案してきた。GSMはヨーロッパ発の実質的世界標準である。この時もさぞヨーロッパ内で反対意見があっただろうと思うが、結局GSMは3GPPで議論することになった。

その一方でSIMカードのSCPはETSI内部に留めている。当時のSIMカードは部品の一つで携帯電話に比べればはるかに小さなビジネスだったが、SIMカードは携帯電話に留まらず更に大きな枠組みの核となると判断していたのではないかと思う。10年後の今になって、タブレット端末が出てきてその構想が眼に見えてきていると思う。Rosenbrock氏は業界全体を俯瞰する大きな視野を持った人だと思っている。

なお、このブログを以前から読んでいる読者は「何人まで師が出てくるのか?」と疑問を持つかもしれない。私が師と思う人の登場はこれが最後である。


さえない党首討論

2011-02-10 10:10:14 | 社会

菅総理になってからの始めての党首討論が行われた。しかし、あまり意味の無いものだったと思う。マスコミは菅総理の筋の通らなさを指摘して野党に軍配を上げる論調だが、私の印象はちょっと違っている。

菅総理があの程度の人物だということは既に分かっており、民主党の当初の公約とはずれてきたし、党内をまとめるのにも苦労しながらなんとか前に進めようとしているというのは予測されたことである。従って党首討論を聞いて菅総理の株が上がったということは無いが、下がったということも無い、予想されたレベルであった、という感じがしている。

自民党の谷垣総裁に関しては少し違った目で私は見ていた。つまり、自民党に戻れば今より良くなりそうかどうか、ということを知りたい、という感じがある。その意味では何らかの形で建設的な意見が出るかと期待していたが、建設的な意見はゼロだったと思っている。従って私にとっては谷垣総裁のほうが事前の期待値に比べて株が下がった、という感じがしている。これは谷垣総裁のほうがマスコミへの露出が少ないので改めて確認して谷垣総裁も大したことは無い、という印象を持ったということである。

谷垣総裁にとってはチャンスを逃した、と私は思っている。昨日の党首討論は「菅総理よりも谷垣総裁のほうが良い」ということを印象付けるチャンスであったのにそのチャンスを逃したと私は思っている。

消費税増税はもともと自民党が言っていたことである。それに政府が歩み寄ってきたのだから、本来なら歓迎のはずである。「増税しない」といって選挙で勝って、政権を取ったら今度は「増税する」というのはずるい、というのはその通りである。しかし、選挙の時に「増税しない」がどれほどの争点になっていたか、その後国民がなぜ民主党を見限ってきているか、という点について「消費税に対する意見を変えた」というのがどの程度重みがあるかと言えばわずかなものだろうと思う。国民がそれほど重みを感じていない点をついて解散を迫っても国民の心には訴えない。他にたくさん失敗をしているのだから攻めるところはいくらでもあるはずだと思うのに、というのが私の意見である。

民主党はマニフェストを見直すべきだ、というのはその通りである。その見直しの中で消費税論議はむしろ受け入れられる部分だろう。問題はむしろ子供手当や高速道路無料化などのバラマキ政策に対して、事業仕分けで無駄を省けば財源は出ると言っていたのが全然足りずに財政が急速に悪化している点にある。この点を突いた議論をしてほしかったと思う。

 


アメリカの運輸省がトヨタ車の電子系統にシロの判定

2011-02-09 11:49:48 | 経済

今朝の新聞にはアメリカの運輸省がトヨタ車の電子系統を10カ月にわたって調査した結果、「電子系統には問題ない」という調査結果を報告したことが報じられている。

この問題はトヨタ車の急加速問題に対して調査を続けていたもので、トヨタはフロアマットが引っかかるなどの問題点は認めたものの電子系統、特にソフトバグに関しては一貫して否定してきた。

しかし、「ソフトが怪しい」という噂は絶えず流れており、私自身もこのブログで「ソフトが怪しい」と書いてきた。今回の発表はその疑念を払しょくするもので、トヨタにとっては信頼回復のための大きなステップと言えるだろう。

膨大な規模のソフトが正しく動いていることを立証するのは極めて困難である。実際、この発表も忘れかかった頃に出た、という印象がある。ここまでかかってでも問題を突き詰め、しかもそれをアメリカ政府に発表させたトヨタの力というか執念には改めて敬意を覚える。発表させるには相当な政治力も駆使したものだと思う。

ここまで来るには膨大な費用と時間がかかったことだろう。自分が所属しているエレクトロニクス業界で、はたしてここまで突き詰める日本の会社があるだろうか、と思う。だが、この作業はトヨタにとってもソフトウェアを根本から見直すという意味で大きな経験になったのではないかとも思う。

トヨタの株は今日は大きく上がっている。実際これを機会にトヨタの業績は上昇していくと思う。日本企業の底力を見た気がする。


名古屋のトリプル選挙、結果をどう見るか

2011-02-08 08:20:22 | 社会

日曜日に名古屋地域で愛知県知事、名古屋市長、名古屋市議会解散の住民投票、のトリプル選挙があり、河村市長派が大勝した。知事と市長は河村市長派だし、市議会解散も圧倒的多数で賛成された。河村市長は、市民税の10%減税と、議員報酬の半減を公約に掲げて当選した。

マスコミは菅政権への批判だとか言っているが、これは純粋に地方議会の体質を変えることを住民が望んだものだと私は思っている。民主党への批判という見方は殆どあたらないと思っている。また、河村市長の権限が強くなりすぎる、というようなことを言う人もいるがまだ市議選も終わっていないのに何を言っている、という感じがする。

気になるのは、10%減税と議員報酬半減以外は見えてこない点である。実際は河村市長も色々言っているのかもしれないが、こちらには伝わってこない。争点をこの2点に絞って選挙を戦ったし、市議選もこの2点で戦うのではないかと思う。実際の師の運営からみれは減税は大きな話だが、議員報酬は小さな話である。

減税による収入減は200億円で、議員報酬半減による歳出減は6億円だそうだから、どうやって帳尻を合わせるのか、気になるところである。これが国政選挙なら、私は「怪しげな公約だ」と思って河村市長に投票するのをためらうだろうが、部外者からみた名古屋の状況に関しては「もっとやれ」という気持ちで見ている。仮に私の住む神奈川県でこういう人が現れたらやはりその人に投票するような気がする。

理由は、「失敗してもやり直しがきく」、という感じがするからである。名古屋に続いて大阪でも似たような状況ができるだろう。そこでは当選後の進め方は大きく異なるだろう。どちらかが成功すれば良い、という気分である。

今の地方自治は、首長と議会、それに地方官僚で構成されていて、議会と役人が根回しで殆どのことを決めているというのが実態らしい。そこにどんな風穴があけられるのか、議会だけではなくて役人との関係も含めて新しい展開が起こることを期待している。それでうまくいくモデルが見えてきたら、本格的に地方分権を動かすのが良いと思う。

 


奥沢の喫茶店 Coruba

2011-02-05 16:58:16 | 生活

今日は、用事があったので午前中に大岡山の大学に行っていた。12時過ぎに帰宅の途に就いたのだが、少し大岡山周辺を散策しようと思って、自由が丘まで歩くことにした。

大学の、大岡山駅とは反対側の出口から出て自由が丘方面に歩く。閑静な住宅地で道は細いところが続いている。奥沢の駅前を少し過ぎたあたりで、喫茶店の様な所でランチにした。これがCorubaという店である。入り口は花屋のようにいろいろの花が置いてあり、そこを過ぎると細長いカウンターがある。カウンター席が10席ほどあってその後ろに通路、通路を挟んで一人ずつ向かい合って座れるような小さなテーブル席が4つほどある。うなぎの寝床のような感じの店である。

外で見たメニューはランチでタイカレーとか焼うどんとか書いてあって喫茶店風だったのだが、カウンターの奥にはウィスキーなどがたくさん並んでいてバーのようである。カウンターは分厚い一枚板で相当に年季が入っている。北方謙三のハードボイルド小説に出てきそうな店である。カウンターに座ると奥の方に昔懐かしいLPレコードのジャケットが並べてあり、ジャズがかかっていて、昔のジャズ喫茶を思わせる。カウンターの内側には年配の女性が一人、私はタイカレーを注文した。あまり辛くなく自分で辛みを加えるようになって出てくる。

古びた感じがなかなか良いと思い、ウィトラパーティの店の候補に入れようと思って名刺は無いかと聞いたらば、「そういうものはありません」という答え。昔のスタイルをずっと保っているのだろう。なかなか面白い店だった。


LTEを使ってみて

2011-02-05 09:50:48 | 生活

ドコモのLTEサービスであるクロッシーに加入してみた。

本来なら月6400円位するところが、キャンペーン期間中で4900円くらいだというので入ってみた。代わりにこれまで使っていたE-mobileを止めたので金額はそれほど変わらない。

そう思って申し込んでみると、他にプロバイダサービスのMoperaに加入する必要があるという。E-mobileはプロバイダ料金などは取っていない。MoperaでなくてもOCNでも良いというので最初はMoperaには申し込まなかった。ところがいざOCNでつなごうとするとXi接続サービスとして別料金を取るという。しかもMoperaよりも高い。アクセス方式で別料金を取るオペレータなどは始めてである。結局Moperaに加入することにしたが、NTTグループのやり方に反感を感じた。

端末はLGのUSBモデムである。結構インストールの手順は面倒で、この点でもE-mobileのHuawei製の端末とは大分差がある。ソフトがWindowsと切り離した使い方をしていると見えて、このモデムで接続してもWindowsのネットワーク接続のアイコンはつながったことにはならない。

実際に使ってみるとLTEの使える場所は本当に少ない。東工大の部屋でもLTEはつながらない。東京のど真ん中でも高層階だとつながらない。LTEがつながったのは極めて限られた場所である。さすがにつながったときはサクサク行く。しかし、UQのWiMAXと比較するとWiMAXのほうが速いという報告が流れている。私はWiMAXにも加入しているのだが、速度を測定しているわけではないので差は良く分からない。どちらもストレスなく使えるという感じである。

LTEの使えないエリアではHSPAで接続できる。従って場所的にはほぼどこででも使えるのがドコモの強みである。まだそれほど辺鄙なところでは使っていないので分からないが国内旅行をすれば実感できるだろう。しかし、自分の生活圏ではドコモのHSPAはE-mobileのHSPAよりも遅いと感じた。電車の中などではドコモのほうがつながりにくい。ドコモは電話とHSPAを同じ周波数で共用しており、電話にかなり周波数リソースを取られているからだ、という話を聞いたことがあるが、そうかもしれないと思う。これだけデータトラヒックが増えてきているのだから、データ専用チャネルを作っても良いのではないかと思う。

現段階ではLTEはまだまだという感じである。私のように特別な興味がある人で無いと加入しないだろう。4月にはエリアを拡大すると言っているが首都圏の拡大はわずからしい。LTEの市場はやはりアメリカから開くと思う。


クラウドの規模

2011-02-03 16:59:45 | 経済

今、コンピュータの分野はクライドばやりで多くの企業がクラウド事業に参入すると言っている。クラウドとは「ネットの向こう側」に巨大なコンピュータシステムを用意してインターネットを介して多くのサービスを提供することであり、多くの企業が自社のコンピュータシステムの拡大を止めてクラウドを利用する方向に動いている。

私は最近まで知らなかったのだがクラウドにはSaaS、PaaS、IaaSと3つのレイヤがあるそうである。SaaSはSoftware as a ServiceでGmailのようなサービス、PaasはPlatform as a Serviceでクラウド内のOSのようなものでやはりGoogleが提供している。IaaSはInfrastructure as a Serviceでサーバとディスクをユーザに貸し出すようなものだそうである。

最後のIaaSではアマゾンが圧倒的に強いのだがアマゾンはその事業規模は公表していない。しかし、最近ある人がアマゾンのサーバ番号を解析して規模が見えてきた。それによると、2010年の始めには1日5万台の増加だったのが2010年末には1日9万台の増加になっているということである。

何とも驚くべき規模である。一体どんなサーバの形式になっているのだろうかと思う。

これがどんどん進むと、私が以前から気にしていた日本のソルーション系のソフトウェア技術者の失業問題が近いうちにクローズアップされて来る気がする。


小川紘一著「国際標準化と事業戦略」

2011-02-02 10:45:18 | 経済

今、掲題の本を読んでいる。この本は様々な事業分野の国際標準化が事業にどのように影響を及ぼすか、そこで勝ち組になる企業はどういう会社で、負け組になるのはどういう会社かを論じたものである。

国際標準化というとデジュールとデファクトがあって、それぞれでどういうやり方をしている、とかいった解説が従来は多く、物足りなさを感じていたのだが、この本は最終的にどういう会社が儲かるかというところに視点を置いており、私自身の問題意識と良くあっている。今まで自分が何となく感じていたものをきれいに整理してくれている感じがする。

もっとも、100%この通りだという訳でもなく、私自身の見方もあるのだが、外れている点は無く、納得できる内容だと思う。標準化に何を期待するかは技術を持っている会社、技術を持たない会社、シェアの大きな会社、これから本格的に参入しようと思っている会社、などで全く異なってくる。自分の会社の置かれた立場に合わせて標準化に対する取り組みの方針を合わせていく必要がある。

それぞれの会社で何となくこの本にあるような価値観で動いている感じはするのだが、このようにきれいに整理されていると、何か新しい動きが出てきたときに対応が取りやすいように思うので紹介した。