ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

地方議会の問題

2011-02-12 15:44:12 | 社会

私は朝日新聞は取っていないのだがネット上の朝日の記事として以下のようなものがあった。

 

【全国の地方議会のうち、首長が提出した議案をこの4年間で一本も修正や否決していない「丸のみ」議会は50%、議員提案の政策条例が一つもない「無提案」議会が91%、議員個人の議案への賛否を明らかにしない「非公開」議会が84%――。朝日新聞の全国自治体議会アンケートで、こんな議会のていたらくがはっきりした。いずれにも当てはまる「3ない議会」は全体の3分の1に及ぶ。】

この記事を見ると地方議会の現状の一端が見えてくる気がする。殆どの地方議会は官僚に相当する職員が案を作って、首長と議会に根回しをするのが通例なので、こういう事態になるのだろう。そこにたまに気骨のある首長が当選すると、職員と議会の両方を敵に回すことになり身動きが取れなくなる、というのが普通のパタンではないかと思う。そこを突き破ったのが名古屋の河村市長であり、大阪の橋下知事も同じ方向を向いているのだと思う。首長は一人である程度は動けるが、議会は多数決なので一人ではどうしようもない。そこで新しい政党を作ろうという動きになる。

今年は地方の選挙があるのでかなり新しい動きが出そうな気がする。以前紹介した片山総務大臣の記事では「地方議会を一度見学に行って御覧なさい。どんなところかすぐに分かりますよ」と言っている。一度私も見学に行くべきかと思う。横浜市も相当に問題を抱えている感じがする。