ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

パソロボの可能性について

2015-02-21 07:36:01 | 生活

最近、「パーソナル・ロボットの時代は来ないだろうか?」ということを考える。パソコンならぬパソロボである。考えた根拠は3次元印刷やIndustry 4.0によってカスタム生産の能力やコストが飛躍的に高まる気配を感じるからである。

パソロボと言っても、ソフトバンクのペッパーが鉄腕アトムのようになり、それを皆が持つようになるとは思っていない。それはさらに先だろうと思う。私のパソロボのイメージはロボットスーツHALやGoogle Glassのようなものを皆が持ち、日常生活に使うようになるだろう、という感じである。但し、パソコンのように皆が似たようなものを持つのではなく、重いものを持つのが得意な人、早く走るのが得意な人、視力の良い人、計算の早い人、通訳などそれぞれの人が自分の得意な分野をロボットによってさらに強化して常人には思いもよらないような高い能力を発揮する、というイメージである。

ただし、ロボットに仕事を任せるのではなく、ロボットは人間を補助し、最終判断は人間が行う。通訳ロボットならば全部を訳すのではなく、キーワードの訳を提示する、交渉ロボットは相手の声のトーンから感情を類推して提示する、というようなことを行い、人間の能力を高めるのである。こういった生活に結び付いた利用シーンでは様々な状況があるので予めすべてをプログラムすることは現実的ではなく、ロボットの学習機能が不可欠である。学習機能があるということは誤りを犯す可能性があるということと同義語のはずで、ミスをするから学習をする。従って最終判断は利用者である人間がするべきだと思っている。但し経験値は個人の経験だけでなく、クラウドで他の人の経験も併せて収集するので学習スピードは早い。クラウドでどういう経験を集めるかが利用者のノウハウになる。

こういったロボットの使いこなしは結構難しくカスタマイズも必要で時間もかかる。ロボット利用を含めた能力がその人の能力になり就職でも利用される、というイメージを持っている。そのための職業訓練が重要になるだろう。

20世紀前半の人類に最大の影響を与えた技術は、人類が電気を自由に操れるようになったことだと思っている。20世紀後半は半導体技術の進歩による通信とコンピュータの進歩だろう。21世紀前半はインターネットによる情報伝達の革新が社会の隅々にいきわたる、アプリの時代になると思っている。そして21世紀後半がロボットの時代になるだろうと思っている。ロボットは既に産業用ではかなり広く用いられているのでもっと早く広まるかもしれないが、「パソロボ」を持っているのが当たり前のようになるのはまだ相当先だと思っている。

SFのような話だが結構現実味があるのではないかと思っている。


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