ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

顔の見えない外務大臣

2011-04-10 09:19:11 | 社会

日本の東日本大震災に対しては世界中から援助の手が差し延べられている。これに対しては日本国として感謝の意を表明すべきだと思うのだが、どうもそのような動きが感じられない。それ以外にも、G7の話題にしても日本の震災が大きな話題になっているが、どうも日本国内に対する対応の延長線上しか感じられず国際対応が貧弱に感じられる。

前原大臣が辞任して大臣が変わったばかりだということもあるだろう。それにしても、外務省として外交が機能していないような感じがする。そもそも外相を辞めさせる必要があったのか?

在日外国人から数十万円の寄付をもらった、それも長く日本に住んでいる殆ど日本人の人のような感じの人である。ルール違反には違いない。しかし大臣を辞めるほどのルール違反だろうか?

海外のメディアの論調はどうして辞めたか理解できないというのが殆どである。日本人だってそう思っている人が大部分だろう。問題はやはり日本のマスコミにあると思う。こういう小さなあらさがしをすることを仕事のようにしている人もいるので探すこと自体は止められないだろう。問題はそれが上がってきたときに、どう扱うかである。

これを大問題であるかのように日本のマスコミは報じた。「何をつまらないことを突いているんだ」というような声が殆ど上がっていない。この日本のマスコミが問題である。結果として、日本は世界から注目を浴びている重要な時期に、世界ときちんと会話できないでいる。そういう状況に追い込んだのは日本のマスコミである、という声も殆ど上がらない。

少なくとも私はマスコミには多様な観点から問題を取り上げることを期待している。しかし実際は、多様性が極めて少なく、皆揃って同じ論調に流れる。前原大臣の問題にしても、取り上げたこと自体が悪いと言っているのではない。「こんなのたいした問題じゃない」という意見を取り上げなかったのが問題だと思っている。

このブログでは繰り返しマスコミの問題点を取り上げているが、マスコミに多様性を求めると言う声が少しで大きくなれば良いと思っている。