ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

日本経済の再発展のために -ソフトウェア対策-

2011-01-02 08:01:40 | 経済

2011年も元旦を終えて2日になったので、通常のブログを再開しよう。普通はこの時期に私個人の1年の計を書くのだが今年は今週末にしたいと思う。それは昨年末に報告した大学の様子がまだきちんとつかめていないからである。

昨年から続けてきた日本経済について、私なりの意見を続けよう。今回はソフトウェア対策である。これについては何度か書いているが、日本は大規模ソフトが苦手というのは、おそらくぬぐいきれないだろうと思う。改善するには何十年もかかるだろう。対策は二つ、大規模ソフトが勝負のポイントにならない分野に注力することと、外国人、特にインドのソフトハウスなどをうまく使うことだろう。

大規模ソフトでの勝負を避ける点については、ネットの発達と、クラウドの進展でやりやすくなってきていると思う。ソフトウェアプラットフォームの発展により、使いこなせれば良い、という状況になってきている。したがってWebのコンテンツで勝負すれば戦える感じがする。それも、コンテンツのプラットフォームで大きな利益を狙うのではなく、凝ったコンテンツを作る方が良いだろう。

もうひとつが海外のソフト開発能力を使いこなすことである。それも世界最先端を走るなどは難しく、ある程度できている内容を日本国内向けにチューニングするような作業が中心になるだろう。戦いの場は世界ではなく国内になるので、大きな発展は見込めない。国内の戦いで勝ち抜く戦略である。したがって以前にも書いたが国内のソフトウェア人材の雇用が数年後には大きな問題となると思っている。

今はハードウェア中心だが徐々にソフトウェアの比重が増してくる産業には注意が必要である。自動車や部品産業である。できるだけ大規模ソフトにならないような工夫をすると同時に、世界で存在感があるうちにソフトウェアのグローバル開発体制を整えることが極めて重要だと思っている。