ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

グーグル・ボイス

2009-10-23 07:16:37 | 経済
グーグルがアメリカで電話サービスを始めて大きな話題を呼んでいる。

アップルがiPhoneでGoogle Voiceの適用を拒否したとグーグルがクレームを出したり、AT&TがGoogle Voiceは公平じゃないと言ったりしている。

私は、これはスカイプのようなインターネット電話のことだろうと思っていたが、どうもそうではなく、普通の家の電話でも、携帯電話でも使えるようである。

グーグル・ボイスで電話番号をもらって、グーグルに電話番号を登録すると、電話がかかってきたときに、家の電話と携帯電話の両方が鳴り、どちらででも電話を取ることができる、といったサービスのようである。IP電話も組み合わされていて国際電話も安くなったりするようである。留守番電話を音声認識してメールで内容を教えてくれるサービスもあるようである。

グーグルはやはりこのサービスを無料で提供している。この種のサービスはこれまでオペレータが独占していたのだが民間ででもできることが示された。これは通信事業者にとっては大きな脅威だろう。

まだアメリカでしかサービスを提供していないようだが、アメリカではどんどん広がるだろう。日本では規制による参入障壁で時間がかかるかもしれないが、いずれは入ってくるものと思う。

グーグルはなんでもタダでサービスしてくれるので消費者にとってはうれしいことだが、産業界は大変である。本来、お金を取っても受け入れられるサービスをタダで提供することは普及の促進にはなるが、産業の発展ということで言うと生き延びられる会社が少なくなり、問題のようにも思う。

資本主義社会では仕方のないことだとも思うのだが・