9月末に出張から帰って、しばらく天候不順の日が続いているが、10月に入って久々に鶴見川沿いを歩いた。 季節はすっかり秋である。
梨はもちろんのこと、栗の実もすっかり落ちてイガのついた枝を探すのが難しいくらいである。柿の実もずいぶん色づいてきたがまだ青い実もちらほら見られる。夏ミカンの実は大きくなっているが、まだ色は深緑である。柘榴の実も色づいている。
イチゴ農園では新しい苗を仕入れている。多分クリスマス商戦に出荷するつもりだろう。昨年はイチゴ摘みの客はほとんど入らなかったと思う。今年は出荷用に切り替えるかもしれない。
川面に目を転じると、一時勢力を拡大していた鵜の姿は見当たらず、白鷺が目立つ。大きなアオサギもちらほら目につく。一時は鵜がこのあたりを席巻してしまうのではないかと心配したが、どうも季節変動のようである。カモの姿も結構目につく。
鵜や鴨は一羽でいることはめったになく、数羽固まって群れているのが普通だが、鷺は逆に群れていることは殆どなく、単独でいるのがふつうである。鷺は姿が良いので目につきやすく、特に白鷺は目立つ。私が見かけるときは、殆どの場合、石の上に立っているか、水の上を泳いでいるかである。
ところが今日は白鷺が木の枝に止まっているのを見た。それも大木ではなく、河原に生えている高さ2mくらいの一つの灌木の枝に4羽も止まっていた。巣があるのかもしれないと思う。
いずれにせよ、この風景は私のイメージでは10月中旬のイメージである。やはり季節の進行が速くなっているような気がする。