穏やかな週末の土曜日、横浜界隈は、いつもより人通りも多く、飲み屋さんも混雑している
ようです。忘年会らしいグループも多く、ノミニュケーション度は、昨年12月よりアップしてる
かもしれません。
株価の先高観がマインドを持ち上げている、と言っても過言でないでしょう。
そんな中、今週12/6日経平均の日中値幅が、話題を集めたようです。下値は堅いが
上値も重い状況下で記録した36.24円幅でした。
この値幅は、昨年の12/21以来の小動きで、これは、単に1年ぶりと言うに留まらない
非常に珍しい記録のようです。
記録に残る1986年以降の24年間で、歴代5位タイ記録でした。因みに10位までを
並べると、下表の通り。
日経平均が歴史的な小動きを記録した表
日 付 日 中 値 幅
1 2009/12/21 32.02円
2 1986/5/20 32.75円
3 2005/7/4 35.06円
4 2005/7/7 35.30円
5 2005/7/28 36.24円
5 2010/12/6 36.24円
7 2005/6/14 36.97円
8 2005/7/19 38.57円
9 2005/2/21 39.47円
10 2005/9/14 40.66円
(出典:日本証券新聞10/12/8)
極端な小動きになるのは、特定の時期に集中しているのがわかります。なぜかその多くは、
2005年に記録されており、他は「1986年」と「昨年末」以降となります。
それぞれを見ていくと、1986年と言う年は、前年のプラザ合意を経て、バブル相場が
本格的なスタートを切った年。3月に大きく上放れ、1ヶ月強の調整を経てから、上げ足を
速めていくことになる。日中値幅が32円そこそこに留まった5/20も本格上昇相場の
入り口の時期と言えそうです。
そして2005年。この年は、5月から翌年1月まで6ヶ月連続で日経平均は月足陽線を記録
しています。表の記録では、2005年中に7回記録しているが、その内4回が7月です。
翌月の8/8には当時の小泉首相が「郵政解散」に踏みきり、それと同時に相場が大きく
上放れたのは、まだ記憶に新しいところ。
やはり、記録的な小動きが、その後の急伸相場につながっていることがわかる。そして
昨年。日中値幅は32円2銭を記録した12/21は、クリスマス週入りで商いも大きく落ち
込んだ日だが、翌12/22に日経平均△194円。その翌日も△158円、その後▼42円を
挟んで再び△139円。1月中旬迄買い進まれました。
今年で言えば、2、3月に それぞれ日中値幅が40円前後に留まる日があったが、その後、
4/5高値まで鋭角的な上昇をたどったことも周知の通りです。
要するに、過去の例を振り返る限り、極端な膠着展開は、いずれも後の大幅高に結び
ついている事がうかがえます。
さて、今回はどうか。12/7以降の日経平均推移は、12/7:▼-26.13円、12/8:
△91.23円、12/9:△53.55円、12/10:▼73.93円となっており、スピード調整を
経て年末高へ、「掉尾の一振」は可能性としてありそうです。