毎週 日曜に書き込みしている「X月Y週 相場展望と予定」も、今年も今週を含めて、
後4回になりました。
師走相場の検証は、昨日書き込みしたので、興味ある方は一読して下さい。
さて、11/29からの週は、欧州のソブリンリスクと米経済指標の綱引きで、週の
前半は、欧州信用不安と中国金融引き締め、後半にかけては、米経済指標が
相場を下支えした格好でした。
11月の日本株の急上昇で、調整モードもありましたが、12月第1週 週末にかけ
切り返し、師走相場は、まずまずのスタートになったと思います。
結局、日経平均は1週間で138円(↑約1.4%)上昇し、10178円の大引け
でした。
ところで、週末の米雇用統計は、期待外れの結果で、非農業部門雇用者数は、
前月比3.9万人増(予想、前月比15万人増)を下回りました。失業率は9.8%
(予想、9.6%)となりました。
市場で、FRBの追加緩和措置(QE2)を妥当と容認する声もあり、為替はドル/
円で82円台の円高水準となっており、この円高圧力を払拭できるか、ポイントに
なりそうです。
ただ、10月製造業新規受注や11月ISM非製造業景気指数は、予想を上回り
週末のNY市場を下支えしたのは、幸いでした。
12/6週は、経済指標で、10月機械受注の発表が予定されており、予想は
前月比横ばい程度で、上振れは、素直に好感されるかもしれません。
また、トリシェECB総裁とスペイン中央銀行総裁による会見が、週末に予定されて
おり、欧州不安の後退に期待したいところです。
さらに、週末にメジャーSQがあり、オプション権利行使価格10250円を上抜けるか
注目です。為替の水準が週末にかけ円高一服となれば、上へバイアスが働きます
が、円高高止まりなら上値を押さえることになりましょう。
12月第2週(12/6~12/10)日経平均予想レンジは、10050円~10400円
程度を想定しています。
1.12月第2週(12/6~12/10)主なイベントと予定
12/6
日本 ピジョン、トーホー等 各決算
米 バーナンキFRB議長報道番組出演
米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
加 10月住宅建設許可
加 11月Ivey購買担当者景況感指数
EU 欧州財務相会合(~12/7、ブリュッセル)
12/7
日本 10月景気動向指数速報値
日本 11月携帯電話契約者数
日本 SUMCO、ロックフィールド等 各決算発表
米 10月消費者信用残高
米 オートゾーン、H&Rブロック等 各決算
加 中銀政策金利発表
豪 中銀政策金利発表
ブ ブラジル中銀政策金利発表
英 10月鉱工業生産
英 10月製造業生産高
独 10月製造業受注
ア アイルランド議会、予算案提出
EU 欧州財務相会合(ブリュッセル)
12/8
日本 11月景気ウォッチャー調査
日本 10機械受注 (予想、前月比-0.1%)
日本 10月国際収支
日本 ベストブライダル 東証1部へ変更
日本 トップカルチャー、ACCESS等 各決算
米 国債入札 3年債(320億ドル)
加 11月住宅着工件数
NZ 中銀政策金利発表
独 10月経常収支
独 10月貿易収支
独 10月鉱工業生産
英 中銀政策金利決定会合
EU リッカネン・フィンランド中銀総裁講演
12/9
日本 第3四半期実質GDP2次速報値
日本 第3四半期GDPデフレータ2次速報値
日本 日銀 社債買入オペ 1000億円実施
日本 11月工作機械受注速報値
日本 11月オフィス空室率
日本 LCC最大手 羽田-クアラルンプール線開設
日本 エコプロダクツ2010(~12/11、東京ビッグサイト)
日本 積水ハウス、東ドーム、ドクターシ-ラボ等 各決算
米 新規失業保険申請件数(12/4迄の週)
米 10月卸売在庫
米 国債入札 10年債(210億ドル)
米 コストコホールセール、ブラウン・フォーマン、ポールCo
ナショナル セミコンダクター、シエナ等 各決算
豪 11月雇用統計
韓 中銀政策金利発表
独 11月消費者物価指数 改定値
独 11月調和消費者物価指数 改定値
英 10月商品貿易収支
英 BOE政策金利発表
12/10
日本 メジャーSQ
日本 日銀CP買入オペ 1000億円初オファー
日本 ヤマダ電機 中国で海外1号店 開店
日本 気象庁 エルニーニョ監視速報
日本 巴工業、丹青社、学情、ナトコ等 各決算
米 10月貿易収支 (予想、-440億ドル)
米 11月財政収支 (予想、-1300億ドル)
米 11月輸入物価指数
米 12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値 (予想、72.0)
米 国債入札 30年債(130億ドル)
米 ボルカー元FRB議長講演(ワシントン)
中 11月中国貿易収支
英 11月生産者物価指数
EU トリシェECB総裁、オルドネス・スペイン中銀総裁会見
12/11
世 OPEC臨時総会(エクアドル)
2.NY市場、為替/債券 各結果(12/3)
3日のNY市場はドル安が進んだ。11月の雇用統計で雇用者数の伸びが大幅に
鈍化、失業率が予想外の悪化を示したことがドル安の手掛かりだった。
雇用低迷で6000億ドル規模の国債購入が計画通り実行されるとの見方が広がり、
ドル円は83円台後半から82円台半ばまで下落、
ユーロドルは1.32台半ばから1.34台前半まで上昇した。市場では終盤に伝わった
バーナンキFRB議長の発言が波紋を呼んでた。議長は11月30日に収録したCBS
とのインタビューで6000億ドル超の国債購入を否定しないと、国債購入の増額に
含みを残していた。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=92397
米国債利回り
2年債 0.468(-0.071)
10年債 3.011(+0.023)
30年債 4.319(+0.065)
3日のNY債券市場はまちまち。短期債が買われる一方長期債が売られ、利回り
曲線はスティープ化した。朝方は逃避買いが先行し、2年債利回りは0.45%台、
10年債利回りは2.90%台まで低下した。11月の雇用統計で非農業部門雇用者数
(NFP)が前月比3.9万人増と市場予想の15万人増を大幅に下回ったことが材料視
された。
ただ、その後、サービス業の景況感が改善したことが判明すると逃避買いは一服
している。来週実施される一連の国債入札が需給悪化要因として警戒され、長期
ゾーンでは利回りが上昇に転じた。米財務省は8日に3年債(320億ドル)、9日に
10年債(210億ドル)、10日に30年債(130億ドル)の入札を実施する。予定額は
計660億ドル。2-10年債の利回り格差は254ベーシスポイント(前日:247BP)に
拡大した。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=92390
3.NY株式市場 結果(12/3)
NY株式
ダウ平均 11382.09(+19.68 +0.17%)
S&P500 1224.71( +3.18 +0.26%)
ナスダック 2591.46 (+12.11 +0.47%)
CME日経平均 10175 (大証比:-15 -0.15%)
3日のNY株式市場は小幅続伸。ダウ平均は19.68ドル高11382.09ドルで取引を
終えた。朝方は売りが先行。弱い雇用統計を嫌気し、ダウ平均は小安い水準で
始まった。ただ、その後はFRBが6000億ドル規模の国債購入を計画通り実施する
との見方が広がり、株価は下げ渋った。取引終了間際にはバーナンキFRB議長が
CBSとのインタビューで6000億ドル超の国債購入を否定しないと発言したことが
判明。追加緩和期待が高まり、ダウ平均はプラスに転じている。
ダウ採用銘柄ではバンカメ、JPモルガンなど銀行株が高い。為替のドル安を背景
にデュポン、キャタピラーなど産業関連株も買われた。ハイテク株中心のナス
ダックは続伸。オラクル、グーグルなど主力株は概ね堅調だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=92392
4.NY原油先物1月限、金先物2月限 各結果(12/3)
NY原油先物1月限(WTI)
1バレル=89.19(+1.19 +1.35%)
3日のNY原油先物は続伸。1月限は1.19ドル高の89.19ドルで取引を終えた。
終値では08年10月以来、2年2ヵ月ぶりの高値水準となる。前日に続き、連日の
高値更新となった。為替市場でドル安が進んだため、ドル建て資産である原油に
投機資金が流入した。11月米雇用統計は期待外れの結果となったが、米国株の
下げが限定されたこともあり、原油相場への影響は限定的だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=92389
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1406.20(+16.90 +1.22%)
3日のNY金先物は続伸。2月限は16.90ドル高の1406.20ドルで取引を終えた。
終値では1ヶ月ぶりの高値水準となる。弱い雇用統計でドル安が進み、ドル建て
資産である金に投機資金が流入した。2月限は一時1409.90ドルまで上昇した。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=92386
☆ 各1クリック 応援の協力を お願いします。☆
にほんブログ村
株式投資ランキング