先週は、NY市場が、週前半 不安定な動き(米経済指標の強弱感がまちまち)から
下落して、その流れから、日経平均も調整色を強めました。
BRICs首脳会談で、ドルに替わる基軸通貨に言及も、声明文に盛り込まれず、
話題先行。また、オバマ大統領の金融規制改革案発表も無事通過しました。
週後半は、円高シフトのまき戻しなどで、日経平均も下げ渋りましたが、1週間で
349円の下落となりました。
政治で、自民党が、郵政「かんぽの宿」問題の再燃や厚労省の郵便不正疑惑等が
あり、一方 民主も西松違法献金問題の公判開始と、火種があります。
自民/民主党首討論から、麻生首相の吸引力に翳りが見え、早晩 総選挙に移行
でしょうか。
明日以降、日本の経済指標は、6/22に4月第3次産業活動指数、5月スーパー
売上高等があります。
一方、NY市場は、6/23~24にFOMC、6月リッチモンド連銀製造業指数、
5月中古住宅販売件件数、5月住宅価格指数、6/24にMBA住宅ローン申請、
5月耐久財受注、5月新築住宅販売件数、6/26に個人所得/支出消費、6月の
ミシガン大消費者信頼感指数などがあります。
また、6/23~25に米国債入札を控えています。過度な為替の変動が無ければ
良し。
明日からの1週間、NY市場の動向に左右されることは、確かですが、週前半は、
底堅い展開で、週末にかけ、ジリ高の展開になれば、おもしろい。
6/22~6/26の日経平均は、9550円~10000円程度を想定してます。
1.6月第4週の主なイベントと予定(6/22~6/26)
6/22
日本 2Q月景況判断BSI-全産業
日本 4月第3次産業活動指数
日本 5月スーパー/コンビニ売上高
6/23
日本 4月景気先行CI指数確報値
日本 4月景気一致CI指数確報値
日本 堂和HD上場
米 FOMC開催(~6/24)
米 6月リッチモンド連銀製造業指数
米 5月住宅価格指数
米 5月中古住宅販売件数 (予想、480万戸程度?)
米 国債入札(~6/25)
米 オラクル決算
6/24
日本 5月通関ベース貿易収支
日本 野村「Green Technology Fund」設定
日本 6/E 配当権利付最終日
米 MBA住宅ローン申請指数
米 5月耐久財受注 (予想、前月比-0.2%程度?)
米 5月新築住宅販売件数 (予想、36万戸程度?)
米 FOMC金利誘導目標
米 モンサント、ナイキ決算
6/25
日本 外国人週次売買動向
日本 八洲電機上場
米 GDP確報値
米 1Q月個人消費
米 新規失業保険申請件数
米 マイクロン・テクノロジ-、マコーミック決算
6/26
日本 6月東京消費者物価指数
日本 5月全国消費者物価指数 (予想、前年比-1.2%程度?)
日本 4月全産業活動指数
日本 株主総会集中日
日本 大和住銀投信「環境ビジネス日本株オープン」設定
日本 iPhone3G S 国内販売開始
米 5月個人所得
米 5月個人支出
米 6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値
2.NY市場株式結果(6/19)
ダウ平均 8539.73(-15.87 -0.19%)
S&P500 921.23( +2.86 +0.31%)
ナスダック 1827.47(+19.75 +1.09%)
CME日経平均 9890 (大証比:+120 +1.22%)
19日NY株式、ナスダック、S&Pは上昇、ダウ平均は下落で終わる。
序盤は全般に買いが先行した。中盤にダウ平均とS&Pは売られ、マイナス圏を
推移したが、終盤は買い戻しも入り、前日終値近辺で終了した。
一方、ナスダックは、終始プラス圏推移を継続して取引されていた。
ダウ採用銘柄は、ロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、リチャード・
ボーブ氏が、米銀シティグループ株の投資判断を「買い」に修正したこが好感
され、シティは1.2%高3.17ドルで引け、金融株全般が買われた。銘柄別では、
アメックス2.2%高24.64ドル、JPモルガン2.4%高35.00ドル、バンカメ2.4%高の
13.22ドルで取引終了となっている。
それ以外で、ハイテク株と資源株が上げを牽引。ハイテク株は、マイクロソフトが
ゴールドマンサックスによって、「conviction buy」リストに追加された事から
買われ2.4%高、24.07ドルになった。資源株は、アルコアが、金属市況の上昇に
より買われており、2.04%高、11.00ドルで取引終了となり、一方値下げ株として、
午後に入り原油市況が急落し、原油株が売られ、シェブロン0.5%安68.06ドル、
エクソン・モービル0.5%安、68.06ドルとなって、取引終了となっている。
ナスダックでは、通信株を中心に上昇した。アップルが本日新しいiPhoneを公開
した事に伴い、3GS画面のバッテリー寿命長い携帯電話の商品に対して好感を
抱かれ、2.6%高139.48ドルと上昇し、ハイテク株を牽引した。下落株としては、
ライバル会社リサーチ・イン・モーションが、四半期の売上と利益予想に対して
アナリスト予想を下回った事から売られ、4.7%安72.94ドルで引けてるが、全体に
与えるインパクトとしては微小であった。ナスダックの銘柄別では、マイクロソフト
2.4%高24.07ドル、シスコシステムズ0.3%安18.92ドル、アップル2.6%高139.48ドル、
オラクル2.02%高20.66ドル、インテル0.8%高16.01ドル、グーグル1.4%高420.09ドル
で取引終了。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=41210
3.NY債券市場結果(6/19)
米国債利回り(NY時間16:35)
2年債 1.202(-0.048)
10年債 3.773(-0.055)
30年債 4.507(-0.097)
2-10年債 257(0)
19日のNY債券市場は、利回りが上下動、序盤は上昇して始まったが後半は、
前日水準を割り込んだ。序盤は、NY株式市場が堅調に始まったことに加え、
来週予定されている米国債大量入札による需給懸念で10年債利回りは3.875%
まで上昇した。しかし、取引中盤からは米株がマイナスに転じる動きに安全資産
として国債が買われ、10年債利回りは3.769%まで低下した。
ただ、終盤にかけては模様眺めとなり取引は手控えられた。
2-10年債スプレッドは257bpと前日並み水準だった。
来週は国債入札とFOMCのビック・イベントが控えてる。23日に2年債・400億ドル
24日に5年債・370億ドル、25日に7年債・270億ドルの入札が行われる。5月の
規模を上回るこれまで最大規模となることから需給悪化が心配されている。
また、23-24日にFOMCが開催。低水準で推移している政策金利がどの時期に
上げに転じるのか、国債買取策の規模に変化はあるのか、などが焦点となる。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=41212
4.NY原油先物7月限(WTI)、金先物8月限(COMEX)結果(6/19)
NY原油先物7月限(WTI)
1バレル=69.55(-1.82 -2.55%)
19日NY原油先物7月限は、前日比1.82ドル安の69.55ドルで通常取引を終了。
終値ベースで70ドル割れは6月8日以来だった。序盤は71ドル台後半での底堅い
動きが続いた。ナイジェリア武装勢力のパイプライン攻撃で需給が悪化するとの
見方が下支えした。しかし、71ドル台を割り込むと急速にポジションの巻き返しが
強まり、一時69ドル割れまで下落した。市場ではガソリン在庫の増加が需給を
圧迫するとして、売り材料と捉えられていた。また、米株式市場が上げ幅を縮小
したことなどで週末に向けたポジション調整色も強まったようだ。22日には7月限
の取引最終日となる。
8月限へのロールオーバーの動きも観測された。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=41207
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=936.20(+1.60 +0.17%)
19日NY金先物8月限は、ほぼ前日終値レベルを中心とした振幅相場だった。
ロンドンタイムに欧州株高でリスク許容度が高まったときや、NY中盤に一気に
ドル売りが強まった局面で、金相場が買われたが、340ドルの節目水準は越え
られなかった。
きょうは主要な米経済指標の発表が無く、NY株式市場も一定の方向性に欠けた
ことから、金相場は前日終値水準近辺へと押し戻された。終日、週末モードの
取引が続いた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=41208
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