昼前、生憎の小雨模様の中、研修に参加のため横浜西公会堂に行って来ました。
FP研修の概要は、下記の通り。
----------------------- 研修の概要 -----------------------
テーマ :分かっていたい不動産の知識と市況
主催者 :日本FP協会 神奈川支部
課 目 :第1部、動揺する世界の不動産市場と日本
第2部、最新の不動産市況と今後の展望
講 師 :小夫 孝一郎(ドイツ証券 不動産投資銀行部)/第1部
幸田 昌則 (不動産市況アナリスト)/第2部
開催日 :09/6/6
時 間 :13:00 ~ 16:30
会 場 :横浜市西公会堂
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以下、印象に残った項目を、箇条書きしておきます。
第1部
①日本の不動産資産規模の推計は、2300兆円。
上位3位までは、個人の持ち家が600兆円、法人所有(本社、支社、工場、
施設等)が490兆円、国/地方自治体が、454兆円。
ファンドやREITは20兆円で、J-REITは8兆円程度の規模。
国交省、日銀 他より
②国内主要都市のキャップレート(取引利回り)は、SP問題表面化した07年夏
からリーマンショック前08/上期に底打ちし、08/下期は若干上昇しており、
東京圏で4%弱である。
このキャップレートを10年物国債との金利差、イールドスプレッドで見ても
同様な傾向にあり、今期は、前期よりスプレッドの上昇を予測している。
日本不動産研究所より
③国内直接不動産投資によるリターンは、過去10年程度で見れば、オフィース、
商業、住宅も、06年にピークに、減少傾向にある。オフィースは下げ止まり
傾向があり5、6%程度。商業や住宅は、0%程度である。
IPDジャパン資料より
④会社別の08年不動産買収ランキングは、GS(ゴールドマン・サックス)が
断トツの1位で、11000(百万ドル)オーバー。以下AP Fastigheter(SWE)、
Klepierre(仏)と続く。日本からは、三井不動産4000(百万ドル)弱、三菱地所の
約3000(百万ドル)程度で、モルガン・スタンレーと同程度。
RCA,RREFリサーチより
⑤金融危機の影響でオフィース空室率は、現在も上昇中。東京で6~7%程度で
底打ちし、10年度より改善傾向?
三鬼商事より
⑥オフィス賃料の大型ビルは、現在も減少しているが、中、小型ビルは下げ渋りで
安定している。
三鬼商事、三幸エステートより
⑦首都圏におけるマンション平均販売価格は、リーマンショック以降 下落傾向に
ある。その販売価格下落で、契約率は、現在上昇し、改善傾向にある。
不動産経済研究所より
⑧住宅価格、地価価格を見る上で、米S&Pケース・シラー住宅価格指数が、先行
指標として有効である。(2010/下 当りから上昇?)
S&Pケースシラー、CME先物より
⑨首都圏におけるマンション平均販売価格は、2000年以降のデータを見ると、
年初が安いので、狙い目である。
不動産経済研究所より
⑩主要国の住宅流通量に占る中古住宅シェア比較は、日本が約15%弱に対し、
米国80%弱、英国90%弱である。日本は住宅耐用年数が30年程度と新築が
85%強となる。(因みに、米国の耐用年数55年程度、英国77年程度。)
住宅・土地統計調査より
⑪J-REIT市場は、投資価格インデックスは07年6月をピークに下落してたが、
今年に入って下げ渋り傾向にあり、3/Mから株式市場の上昇から、底打ち?。
[J-REIT(41銘柄)の時価総額は、2.5兆円程度]
Bloombergのデータより
第2部
①不動産購買態度指数は、昨年の秋を底に、現在「買い時だと思う」に変化。
②神奈川県の新築分譲マンションは、07年後半から価格減少傾向にある。また、
供給戸数は、05年より減少している。建売住宅の供給戸数も同傾向。
③首都圏のテナント募集中のオフィース物件は、08年以降、急増中。
④土地・売却依頼数は、07年後半から急増し、08年下期でピークで、改善?
⑤09年5月調査の不動産売却理由は、73%換金、相続12%、買い替え10%
その他5%で、08年11月調査から変化は、相続(8.6%→12%)
⑥2005年を100とした時の各地の人口推計は、2025年度に、東京や神奈川は
100以上をキープするが、全国平均は95を切ると推定され、2035年度には、
全国で86.7程度となる。
⑦土地は、預貯金や株式等に比べ有利な資産であるかアンケートに対し、そう思う
との回答は、93年61.8%で、07年度は、37%である。
国交省「土地問題に対する国民の意識調査」より
不動産投資、J-REIT投資等を実施する場合は、自己判断、自己責任で
お願いします。
PS サッカーWCアジア地区予選、前半ウズベキスタンに1対0でリード。
日本が、世界で一番早く、出場決定しそうです!
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