今朝の朝刊、どの新聞も日経平均が1万円台を回復したことを祝福するような文言
が並んでました。5桁に乗せて、読売新聞は「株1万円台回復、金融機関に含み益」
と、相場が 活況を取り戻しつつある と報じています。
年末に向け、日経平均がどの程度になるか、話題の天才ピアニスト演奏をBGMに
記すことにします。辻井 伸行さんは、生まれながらの盲目ですがバン・クライバーン・
コンクールで優勝 と、スゴイの一言です。
ピアノを体の一部とし、透き通る様な音は、胸にせまるものがあります。
オリコンのヒットチャートに、クラシックとして前代未聞のランクインで、◎です。
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」は、いいです。
川のささやき (Whisper of the River) - 辻井伸行 作曲
さて、約8ヶ月ぶりの1万円台回復で、マインドが、明るくなることは良いことで、
3月の底値から約40%強の上昇です。
しかし、リーマンショック前の北京オリンピック時に約13000円でしたので、その
水準からは、20%強下方にあります。
日経平均の上昇は、金融危機と経済危機から回避、景気回復に対する先行期待
ですが、チャートを見ると、08/10と09/3に約7000円の底を確認、9500円台
オーバーで、W底になってます。
上昇の背景は、
①米金融機関の不良資産査定評価公表とその後の公的資金の返済表明。
②クライスラー破綻と再建、GM破綻のソフトランディング(事前調整型の破綻処理)
による悲観からの離脱。
③中国、インドなど新興国の経済成長の急回復期待。
④国内、家電買い替え「エコポイント」やハイブリッド車へ買い替え「エコカー減税」等
の景気浮揚策によるマインド改善、 etc.でしょう。
リーマンショックもGM型のような調整があれば、昨年10月の暴落は無かったかも
しれません。オバマ政権は、リーマン破綻を教訓にしてGM処理をしたのでした。
年末に向け、日経平均は、調整を挟みながら12000円程度までの戻りがあるかも
しれません。(年初に、09年丑年相場は!?で過去の検証を書き込み。)
(また、日経平均の9500円~12000円は、出来高少の真空地帯。)
投資家の多くは、リーマンショック時点の指標(PER12倍台、PBR1.1倍台)と
現時点の指標(PER43倍以上、PBR1.3以上)で、もう十分高いのでは、 と
疑心の目を向けても、4月から5月に決算発表した多くの企業は、保守的見通しで、
10/3月通期決算をリリースしました。
年末に向け、為替が95円以上の円高にならない事と、原油相場が、85ドル程度を
前提とすれば、企業の在庫調整一巡と生産再開、新興国へ輸出増も期待できます。
更にコストダウンで損益分岐点を引き下げた企業は、利益を上げる筋肉質に。
その意味で、今4~6月期の四半期決算をリリースする7月~8月にかけ、トヨタや
新日鉄など、上方修正のコメントが出れば、秋に11000円程度も可能かも。
さらに09/上期決算リリース10月~11月にかけ、上方修正の企業が中堅企業迄
波及する様なら、株式指標の水準訂正が入り、現状から改善され 12000円もある
かもしれません。
勿論、上昇過程で、調整の谷はあり、9月と11月辺りを想定しています。
何れにせよ、外資の食指が伸び、買い越しが継続する様なら、個人投資家も活発に
動き、可能なシナリオだと思っています。
( 参考:09/6/13 配信 MONEYzine )
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