台風10号が九州・南西諸島にゆっくり接近して、そちらの警戒が喚起されているが、
実際には東海地方に線状降水帯が発生しつつある。
これは、台風の東側かつ太平洋高気圧の西側の領域が、南からの暖湿空気(水蒸気を多量に含む)の流入路となっており、
それが北日本にかかっている秋雨前線に向かって吹いているからで、これで秋雨前線(水蒸気が結露する)が南下すると、
2000年9.11の「東海豪雨」時の気圧配置となる。
今回は、秋雨前線が北に離れているので、それに匹敵する豪雨にはならないだろうが、
ポイントは台風からかなり離れた東側で台風の雲とは別の線状降水帯が発生する状態になっていること。
すなわち、愛知・静岡あたりが要注意だ。
九州・山陽新幹線以前に、東海道新幹線が運休になる可能性がある。
追記:上の警告を発した当日の夜、愛知(蒲郡)で土砂災害が発生してしまった(死者3名)。