最近、これまでの品格論ブームを批判する反品格論が噴出している。
これは当然の”揺り戻し”現象。
一国民が自国の”品格”を問い、一女性が女性としての”品格”を論じるまでは容認できた(後者はブームに便乗している点にひっかかるが)。
なぜなら、これらは問う者が問われる者でもあり、自己への厳しいまなざしそれ自体に”品格”が備わっているから。
最低限、おのれの品格を論じる価値は誰にでもある。
ところが、自己を問わずに他者を批判する立場の者、たとえば関取でない者が「横綱の品格」と言い出してからの”品格”の大安売りに、うんざりする人が出はじめた。
だが品格の暴走は止まず、その横綱がさらにガッツポーズをすれば、一般人までもが新聞の投書欄で品格論をぶちはじめる。
もはや”品格”とは他人を指弾するターム(語)に成り下がり、
皮肉なことに、品格とは無縁らしき人までが愛用するタームになってしまった。
”品格”というタームが、他者の見た目の所作への押しつけがましい主観的評価へと堕落する前に、この流行語をいったん葬り去ってくれた方が社会のためだ。
他者をうんぬんする前に、まずは自分を磨きましょう(電車内は除く)。
日本人はそうやって、品格を身につけてきたのだ。
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