今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

感染が避けられないステージでの対応

2020年02月26日 | 新型コロナウイルス

北海道で、新型コロナウイルスの感染者を診察した医師がそれに感染した。

感染対策を知悉し、実行しているはずの(同時に、危険の最前線に立っている)医師が感染したことで、
「どうやら腹をくくる時がきた」と思った。
感染から逃れることはもう無理なんだと。

もはや、「感染は避けられない」という前提に立って対応を考えるべき段階(ステージ)になったといえる(後手後手の政府を非難したいが、それで解決にはならない)。
すなわち、感染しても重症化させない、という対応に。
国の方針に従うわけではないが、感染しても軽症にとどめるようにしたい。

そのためにはどうすればいいか。
防御の最前線(マスク・手袋)が突破され、城内(体内)に入り込んできた敵の侵攻を、いかに本丸の外でくいとめるか。

それは、こちらの城内の”備え”、すなわち免疫力に頼るしかない。
ただし、敵は対戦したことのない”新型”なので、抗原抗体反応、すなわち過去の対戦経験をもとに手際よく戦う「獲得免疫」(B細胞、T細胞)は使えない。
なので、初めての敵になりふりかまわず突撃する「自然免疫」(好虫球、マクロファージなど)で立ち向かうしかない。
そう、われわれには、見知らぬ敵に対しても敢然と戦ってくれる免疫細胞軍が常備しているのだ。
ただ、戦力に限りがあるし、戦いが激しすぎる(炎症)と、城内が悲惨な状況になる。
なので、後方からバックアップしたい。
これが「免疫力を上げる」という策だ。

個々の戦力を上げる兵糧米、すなわち栄養素・食事については、専門のサイトにまかせて、ここではそれ以外の方法を考えたい。

まず、免疫力を”下げない”ことから始めよう。
免疫力が下るのは、ストレスが原因といわれている(セリエのストレス説)。
その流れはおおざっぱに、ストレス→交感神経興奮(闘争か逃走か反応)→副交感神経抑制(自律神経のアンバランス)→内分泌系のアンバランス→免疫力の低下、となる。
特に持続するストレス(長期の城攻め)には戦力が消耗してしまう。

ストレス(厳密には、ストレス反応の原因としての”ストレッサー”)には、物理的ストレス、化学的ストレス、精神的ストレスがある。
これらは、原因として異質でも、もたらすストレス反応(免疫低下→感染→炎症)は同一である。
物理的ストレスには、寒冷などの気温がある。
そこで、室温を適正に保ち、冷えすぎを避ける。
化学的ストレスには、栄養の偏りがある。
なので栄養バランスのとれた食事をする。
精神的ストレスは、個人によって異なるが、過労、悩みなどが典型(めでたいことも該当するので注意)。

以上の3つのうち、精神的ストレスが一番影響が強いという(確かに今ではストレス=精神的ストレスになっている)。
なので、最近は精神作用と自律神経系と内分泌系・免疫系を1つのシステムとして扱う、「精神神経免疫学」という医学分野が成立している。
すなわち、免疫系と精神作用とは繋がっているということだ。

また、完全主義的性格だとストレッサーを過大評価して、不必要に交感神経が興奮してしまう(精神的ストレス化)。
昔、近所に自然食に神経質なまでに凝っていた人がいたが、ガンを患ってあっさり死んでしまった。
かようにストイックになりすぎると、それが長期のストレスとなって免疫力を下げてしまう。
そう、免疫力が下ると、感染症だけでなく、体内発生の異物であるガン細胞(の元)の増殖も許してしまう。
今回のウイルス騒ぎでも、神経質になりすぎている人は、却って免疫力が下って、感染してしまうかもよ。

おっと、ここまででずいぶん長くなってしまった。
続きは、次の記事「免疫力を上げるには」で。


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