今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

左利きの星:石原慎太郎氏

2022年02月02日 | メモリアル

石原慎太郎氏の訃報に接して、私も「巨星落つ」という感に浸った一人だが、
その巨星とは、一般には政治家(とりわけ元都知事)としてだろうが、私にとっては”左利き”の巨星でもあった。

一般に左利きは、右脳が優位なので、ダ・ビンチを筆頭に画家などのイメージ芸術系の有名人が多い。
※:他にモーツァルト、ダーウィン、アインシュタイン、チャップリン、ポール・マッカートニー、ジミ・ヘンドリックスなど
逆に左脳にある言語能力は右利きに比べると不得意になりがちで(私もその一人)、その理由で作家などの言語芸術系は稀。

そんな中で、慎太郎氏は、左利きの作家(文筆家)として、なんと大学生で芥川賞作家となり、その後政治家になってからも、最晩年まで作家であり続けた稀有な人である。
すなわち、”左利きの作家”として巨星なのだ。

都知事時代の都のディーゼル車規制での会見で、ペットボトルを開けて中の黒い煤を振る映像があるが、右手にペットボトルを持っているのは、左手で蓋を開けるためだ。

昔は、テレビで出演者が左手で箸やペンを持つ映像を流すと、抗議の電話が殺到したという。
「左手なんか使わせるな」と。

左利きの人が有名人になって、左手を使う映像を繰り返し流すことで、左利きに対する偏見を減らすことができる。
氏は自らそれを実践してくれた。

ちなみに利き手は遺伝素因がある(私の祖母が利きで、その4人の息子は全員右利きだが、孫では5人のうち私を含めた2人が左利き)。
なので氏の四男の画家の方は、左利きかもしれない。


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