秋の彼岸中日の今日、小雨の降る東京・文京区の自宅(屋上での観測)での気温が21℃(午前9時現在)。
久しぶりにエアコンを止めて過ごしている。
天気図を見ると、秋雨前線が本州の南岸に沿って横たわっていて、その雨だ(昨晩前線が通過する時はかなり強い雨だった)。
ということは、東京は秋雨前線の北側にあるわけだから、秋の大気下に入ったことを意味する。
基本的には、この秋雨前線は北上しない(まだほとんど前線直下なので細かい上下はあリえる)。
なるほど、いくら異常気象下といえども、「暑さ寒さも彼岸まで」という俚言(りげん:言い伝え)は生きていると実感した。
気(陰陽)の理論でいうと、大気の陽気の極が夏至で、夏至以降は陽気が減衰し、陰気が伸長する局面となる。
そして衰えた陽気と伸びてきた陰気が等価になるタイミングが、秋分(彼岸中日)なのだ。
だから「暑さ寒さも彼岸まで」は、経験則であるだけでなく、陰陽理論からも演繹できる。
ただし気温は、大気状態というより太陽(陽気の源)の熱放射の影響を受けるので、天気によっては今後も暑くなることはある(同じ秋雨前線の北側の愛知・日進では晴天のため現在27℃)。
なので大気状態そのものを見るなら、気温より長周波(トレンド的)な変化をする露点温度の方がいい。
露点温度が20℃を切る状態が続くようになると、夏ではなく秋の大気状態に移行したとみなせる。
今現在の自宅での露点温度は昨日から5℃急降下して20.8℃(愛知・日進の露点温度もほぼ同じ変動)。
大気状態が秋になるのは、あと少し先のようだ。