今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

慰労の三谷温泉と蒲郡の岩巡り

2017年07月03日 | 

大学院入試のために休日出勤した翌日、慰労の三谷温泉(愛知県蒲郡市)に一泊。

蒲郡は、南は三河湾に面し、北が山に囲われた温暖な地で、しかも温泉が数箇所ある。
距離的には名古屋からまったくの日帰り(通勤・通学)圏なのだが、愛知では犬山と並ぶ観光資源が豊かな地なので、あえて温泉に泊って慰労したい。

蒲郡には、御神体となっている岩がいくつかあるのでそこも訪れたい。

まずは蒲郡の西端、形原温泉の近くにあるその名も岩上神社

車で行くには 東名岡崎 ICから南下し、形原温泉(ここに行く手前には三河地震の亀裂が見学できる地がある)の十字路を東進し、「岩上神社」のバス停がある参道入口付近の脇の広場に駐車する。

無人の神社ながら、掃除は行き届いている。
本殿の裏山側に、まるで両耳を立てたトトロのような大岩(岩神様)が立っている(右写真)。
残念ながらその大岩には近寄れず、神社側から眺めるのみ。
この岩、現代人にはトトロに見えるが、抱き合っているようにも、股を上に上げているようにも見える。
それゆえか、この岩は、安産・子育て、縁結びの御利益があるそうだ。 

車に戻る時、入れ違いに女性が車でやってきて、本殿の前で黙然と祈りを捧げている。
私のように岩の見物ではなさそう。 

 

次は東に進んで、拾石川沿いにある大巌神社
ここは地元の鎮守拾石(素戔嗚尊)神社の一部となっている。
拾石神社の裏側に、「たび石」という上が2つに割れた縦長の岩があり(左写真)、説明板によると地元の松平氏が浜松の家康の元に通う時に”旅”の安全を祈ったのが元というが、どうみても足袋の形象石だ(写真を見て気づいたが、たび石の右下にさらに小さなたび石がある)。

 

大巌神社の社殿の裏側のじめっとした日陰にあるのが御神体の岩(下写真)。
この岩、説明板によると女陰の形象岩ということで、岩の窪みに沿って縦の皺が入っている。
個人的印象では、あえて連想すれば可能な程度 (この種を見たいなら、中津川の女夫岩がお勧め。あと目的地の三谷温泉にこれ的な宗教施設があったが閉鎖となった)。

さて次は、蒲郡の街中をつっきって北の山裾に向って、赤日子神社に行く。
ここの奥社にあたる聖山に「お皿様」という岩があるのだが、事前調査不足で登り口がわからない。
とにかく今日は暑く、快晴ではないが、日差しが強いので、山に登る気力がない。

その代わり、上ノ郷城跡への道があり、そちらに向った(山城巡りも趣味)。 
この城は地元の土豪・鵜殿氏によるもので、家康によって落城された。
地元の保存会による道標をたよりに、台地上の本郭に立つと蒲郡の市街が一望。

このような寄り道をしたおかげでチェックイン直前に宿に到着。
宿は「ホテル明山荘」という崖下から海が拡がる大きめなホテル。
もっとも私が泊るのだから、宿代はリーズナブル。

案内された部屋は山側のツインの洋室。
廉価のビジネスプランなので、かように部屋もビジホ並み(でも和室の布団よりベッドの方がいい)。
海沿いの宿の山側なのは残念だが、そのかわり三谷温泉のシンボル・山の上に立つ巨大弘法大師像がありがたくも拝める(ライトアップされる)。

正しくも最下階にある温泉大浴場は、内湯がアルカリ単純泉で露天がラドン泉。
本来なら入れ替えるべきなのだが、そう思う客はいなさそう。
温泉の濃さを測ると、当然ながらラドン泉の方が4倍濃かった。
なのでもっぱら露天に浸かる(内湯ならラドンをたっぷり吸入できるのに)。
あと人工の炭酸湯もあるのが気に入った。

夕食はバイキング。
正面に無人の大島を臨むオーシャンビューの席を宛ててくれた。

種類は多くないが、海の幸が豊富で、地元水揚げのメヒカリを卓上コンロで網焼きにし、家康鍋というカニ・アサリと根菜たっぷりの汁を味わう。
ここのズワイガニは大振りなので一瞬喜んだが、なぜか中身がスカスカ。
もっともこの価格帯なので文句は言わない。
もっと安い宿のバイキングだと、カニは小振りで足には肉がほとんどなく、ハサミの先端部しか食べる所がない。 
それにしても脚の肉がスカスカな安バイキング用のカニが海の中にいるということか。
ただしこの宿はカニが次々に補充されるし、我先にとカニに殺到する客層でない(年齢層が高い)のが幸いして、落ち着いて食せる。

個人的にうれしかったのは、大振りのエビフライがバイキングの品にあったこと。
名古屋の客にとってはエビフライは別格。
実際、エビ天なら多くのバイキングにある。
この宿にもそれがあるので、なんとエビフライとエビ天の両方を好きなだけ食せるのだ。
衣のカロリーに注意しながらも、エビフライとエビ天をそれぞれ複数個1つの皿に盛って(付ける調味料は相異なる)食べ比べることができた。
これって新鮮な経験。

バイキングの他に追加料金の特注料理があり、その中に三河湾名物の大アサリが2個1100円とある。
三河湾南端の伊良湖だと、その大アサリが食べ放題となるのに(その代わりズワイガニとエビフライはない)。 

とにかく温泉と食を堪能して、今日一日だけは仕事を忘れたい。 


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