今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

エアコンの効率的な冷房法:追記あり

2016年08月25日 | 生活

毎年、夏になると我がブログの記事「冷房にサーキュレーターの併用は逆効果」のアクセスが増える。

サーキュレーターは無条件に使えばいいのではなく、室内を撹拌する必要性から考えるべきなのだ。

部屋の温度を空間的にくまなく等温にする必要がなければ、たとえば自分が居る場所だけ涼しければいいのなら、そうなるように冷気の流れを制御すればいいのであり、その目的にサーキュレーターが必要かどうかかは、エアコンと居場所の位置関係で決まる。

それから、エアコンの温度設定風量調節も重要。
エアコンの設定温度は、その設定した温度の気流がエアコンの吹出口から出るものと思っている人がいて驚いた(うちの学生たち)。 
あれはエアコンセンサーの目標設定温度にすぎない。
なので、暑いからといって低温設定にする必要はなく、(現在の室温より低い温度設定になっているはずだから)迅速に部屋を冷やしたければ、風量を最強にする。
温度設定を下げるとやたら電気代がかかるが(暑い中に冷気を作る不自然な作業に大量の電気エネルギーが消費される)、風量を強くしても(プロペラの回転数を上げるだけなので)たいして電気代がかからない。
そもそも、冷房で下げる室温は温度設定より下ってしまうことの方が多い。
なので、温度計を頼りに、実現したい室温(たとえば夏の至適温度の27℃)を調整すればよい。
部屋を27℃にするには、たぶん設定温度は「28℃」で充分。

冷房で冷やしすぎることほど愚かなことはない。
「暑くない」温度(27℃)にもっていけばいいのだ。 

冷気をエアコンから遠くにもっていきたければ、風向を水平にして、風量を強にする。
繰り返すが、設定温度は消費電力を大きく左右するが、風量はたいして電気代にひびかない。
いいかえれば、風量「弱」での稼働は無駄が多い。
それほど暑くないなら、設定温度を上げた方が電気代がかからない。
エアコンはセンサーが設定温度に達するとほどんど電気を消費しなくなるから※。

※これを期待する場合は、風量を「自動」にしておく必要がある。

以上のことを確信をもって実行するには、室内の温度計と消費電力が計測できるワットチェッカーが必要。
最低限、温度計で室温を確認しよう。 

2021年追記:除湿の活用
エアコンの「冷房」より「除湿」の方が使用電力は半減する。
もちろん冷房パワーは落ちるのだが、利用価値は高い。
①(相対)湿度を下げる
ムシムシする理由は、気温だけでなく湿度が高いせいもある(汗が蒸発しにくい)。
室内に温湿度計を設置して室温と湿度を確認しよう。
湿度が70%を越えているなら、まずは除湿を優先すべき。
「冷房」は室温だけを下げるので、下手をすると湿度は上ってしまう。
「除湿」は水蒸気量を減らして湿度を下げ、室温も(ゆっくりながら)下げるので一石二鳥(機種によっては気温を上げることで除湿をしたつもりのものがあるが、これはインチキ。相対湿度は下っても水蒸気量は減っていないのだ)。

②昇温防止(冷房の持続)機能
室温を一気に下げるのは「冷房」にして風量を最大に。
目標温度に近づいたら「除湿」にして、消費電力を抑えて室温の維持をする。
室温の維持だけなら「冷房」の温度設定・風量自動でも可能だが、「除湿」は室温だけでなく水蒸気量も管理してくれる点が優れている。

 


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