毎年、この時期に老母を連れて”奥軽井沢”(長野の真正な軽井沢から浅間山の肩を越えた先の群馬の北軽井沢の西側の浅間山北麓)にあるグリーンプラザ軽井沢に泊る(写真)。
ここは大浴場が温泉で、しかも料理のバイキングの素材と料理のレベルが高いので(安宿チェーンのそれとは大違い)、気に入っているから。 →昨年の記事
交通手段も毎年同じで、往きは新幹線でささっと軽井沢まで行き、そこでゆっくり信州蕎麦を食べて、ホテルの送迎バスに乗る。
帰りは、ホテルの朝一の送迎バスで軽井沢まで来て、そこでJRバスの横川行きに乗り継ぎ、標高差500mを下った先の横川駅から、中途半端な信越線で高崎に行き、 高崎からは高崎線でグリーン車に乗ってのんびり帰京する。
帰りをあえてこうするのは、新幹線だと1時間ほどで東京についてしまうので、旅情が削がれるから。
そしてこれまた定番なのが、宿の夜にパソコンで観る映画が「ジャージの二人」。→作品について
この地がロケ地で、季節も同じ夏だから。
くしくも、この映画でのシーンと同じく、昨日の宿での気温は23℃で、今日東京に帰ったら35℃だった。
そう、(広義の)軽井沢って日本で最初の避暑地(標高1000m)なだけに、本当に避暑に向いている。
実際、昨晩は久しぶりに「肌寒い」と感じた。
その涼しい軽井沢から、30℃の高崎を経て、東京に帰ると、駅のホームにいるだけで汗が出てくる。
あの快適な一日はなんだったのかと、むなしくなるほど。
そう、われらが庶民の1泊旅は避暑ではなく、気分転換にすぎない。
避暑(滞在)で滞在する先がない身としてはいたしかたない。