あまりの暑さに、遠出する気になれなかった2018年の夏。
8月晦(ツゴモリ:最終日)くらいは、過ぎ去る夏を惜しもうと、
老母を連れての旅行先として復活した「グリーンプラザ軽井沢」に一泊。
確かに降り立った駅は「軽井沢」だが、宿が建つのは群馬県側・嬬恋村の北軽井沢の西側、
浅間山北麓の”奥軽井沢”(道沿いの樹相は軽井沢そのもの)。
出発地の東京は36℃もあったが、標高1100mのこちらは(雨天ということもあり)21℃
(この地が舞台の映画「ジャージの二人」では、東京の35℃に対し、こちらが23℃だったので、
ジャージ姿の二人が「勝った」と拳を握ったが、今回はそれを上回る勝利ではないか)。
この地は高原野菜の産地だけに、夕食バイキングに地元野菜がふんだんに使われて、野菜好きの私は実に嬉しい。
ここのバイキングは、安宿チェーンのそれと違って、地元(群馬+長野)の素材がそれぞれ本格的に料理されており、
いわゆる(食べるに値しない)ハズレがなく、とても充実している(たとえば、群馬のこんにゃく餃子に信州の馬刺し)。
とりわけ毎回楽しみにしているのは、生で食べれる白トウモロコシ。
8月で終りとのことで、ぎりぎりラストに間に合った(翌日の朝市で土産に買おうと思っていたのだが、もう無いとのこと)。
もちろん風呂は温泉(薄い単純泉ではなくしっかり濃度のある療養泉)で、露天を含め浴槽がいくつもある。
母と泊る部屋はメゾネットタイプで、母が一階の和室でテレビを観ている間、
私は二階の部屋でノートパソコンでの作業にいそしむ(こうしてブログ記事を打っている)。
このホテルは、「おもちゃ王国」という子ども向けの遊園地を併設していることもあり、
就学前の小さい子連れや乳児に対応した設備を売りにしているので、実に子連れファミリーが多い。
おそらく全国的にも客の”平均”年齢が最も低いホテルだろう(逆に平均年齢を上げているのは私たち)。
なので館内は実ににぎやか。
その中で、夕食を静かにすごしたい大人たちには、子連れは入れないビュッフェレストランもある。
かように気に入っている宿なので、このブログでも過去に記事がある。
翌朝、あいにく雨天気味だったが雲が高く、浅間山がくっきり見えた。
朝市で、地元産のふっくらしたトウモロコシとキャバツ1玉を使った漬物を買い、
帰路はいつものように、軽井沢駅からJRバスで横川に降り、信越線で高崎に出て、
そこから高崎線のグリーン車に乗ってのんびり帰京した。
これで、私の唯一の夏の行事はおしまい。