今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

大鹿村に行って磁場坂を測る

2022年05月31日 | 

今日は、昼神温泉から、ある目的で(その目的は明日のブログで)大鹿(おおしか)村に行く。

大鹿村はワイルドでありながら洗練された風景(赤石岳!)と文化(大鹿歌舞伎!)をもっていて大好きな地なのだが、いかんせん名古屋から距離が遠いため、久しぶりの再訪(前回は2014年の分杭峠)となる。

途中、飯田の元善光寺に立ち寄る。

まず宿のチェックアウト時、宿のネットが使えなくなり、カードでの支払いができなくなった。
現金は旅の宿代分程度は持つ事にしているが、今晩の宿はもともとカードが使えないということなので、にわかに手持ちの現金がぎりぎりとなる。
しかも旅用財布にはいつも使う銀行カードは入れておらず、日頃は使わない郵貯カードのみ。
でも郵便局は近くにはない。
幸い、宿近くにあるコンビニのATMで郵貯カードも使えた。
今ではコンビニさえあれば、特定金融機関のATMはなくても安心ということだ。

国道153号(三州街道)を北上し、飯田に入ってから元善光寺に向う。

今年は善光寺の開帳の年で、すでに先月、長野の善光寺に行った。
地元長野県では、開帳の参拝は長野の善光寺だけでは不充分で、善光寺の前身である飯田の元善光寺と併せるのが正しいそうだ。
ということもあって道すがらなので元善光寺に立ち寄ったわけ。
こちらでも前立ちの阿弥陀三尊を拝み、戒壇巡りをして(1度目は鍵に触れなかったので2度巡った)、身影を買った。

伊那谷の東にある大鹿村に向う一本道はトラックの通行が多い。
もともと(延々と)続いている小渋川ダムの工事の他に、大雨被害で通行止めになっている秋葉街道の改修工事とリニア新幹線の建設工事も追加されたせい。

本日の大鹿村の目的地は磁場坂(じばざか)
磁場坂というのは、秋葉街道を南の地蔵峠に向う途中のY字路を左に上がる坂で、磁場が強いと噂されてこの名がついた。

大鹿村中心部の「道の駅」で磁場坂について尋ねると、手書きながら専用の地図をくれた。
観光案内担当者によると、多くの人がここで”感じる”という(その半数は暗示効果だろう)。
言い換えれば、客観的な磁場の計測はきちんとされていないようだ(計測マンの血がうずく)。

さて、磁場坂の上に車を止め、磁気計をオンにして、坂をゆっくり下る。
坂は川側にはガードレール、その反対側は個人の畑地で高電圧の電気柵※が続いている(写真)。
※:周波数1Hzの極低周波のパルス電流で(誤って触れても電撃が1回で済む)、電圧は3500V以上、10000Vが普通らしい。
ある磁場坂の紹介記事に「パルス計」とやらが反応したと書いてあったが、電気柵のパルスを拾ったのだろう。

まず路上でのベースとなる地磁気(直流磁気)は50.8μT。
やはりガードレールは磁化しており、高い所で308μT。
電気柵は、高電圧で「きけん、さわるな」と札があるので、近づくのをためらったが、柵に磁気計のブローブを触れた限りでは、地磁気より高い値は検出されなかった(ベースに地磁気を拾っているので、地磁気より高い値でないと検出されたとはいえない)。
参考までに交流磁気も測ったが(電気柵が交流電源かもしれないので)ほとんど検出されず。

以上から、この坂は磁化したガードレールと高電圧の電気柵に両側が囲まれていることがわかる。
この人工的磁場環境が一部の人に”反応”を与えているのかもしれない。
ただし坂の両側ではなく”道路中央”の磁気は正常(地磁気の値)。
常識的に、自然環境の空気中に高磁場(あるいはゼロ磁場)は出現しない。
強い磁場を出すのはたいてい人工物だ。

世間の、客観的根拠がない”(観光)パワースポット”は基準が甘過ぎ、学術的チェックに耐えるものではない。私は日本で唯一の”パワースポット鑑定士”として学術レベルの厳しい基準でパワースポットの判定をしている。

ただし、私はあくまで磁気という物理測定をしているまでで、人の生体反応が直接磁気によるものとは思っていない(μTレベルの直流磁気それ自体は、いくら地磁気より多くても生体に影響しないから)。
なのでもし生体反応が、心理的なもの(暗示効果)ではなく、しかも生体に影響するほどではない自然状態以上の磁気があるとしたら、それは磁気でも観測される別のエネルギーが想定される。

大鹿村で目を引くのは大西山の崩壊跡(昭和36年の大雨による)で、かつての被災地が公園になっている(写真:右下の車が私の愛車)。
崩壊した岩が重なっている所で地磁気、静電位、放射線を計測したが、しずれも正常範囲内。
観音像前でのバケタンの探知結果は、水色で「守護霊の出現を期待できる」というお告げ。
犠牲者の霊は供養され、守護霊になりつつあるようだ。

大鹿村の中心部「大河原」には、映画「大鹿村騒動記」のロケ地となった「ディア・イーター」のでかい看板の店(主役の原田芳雄が営む店という設定で、現在も営業中)がある(下写真)。

ここから北上して、村内の鹿塩温泉に行き、そこの塩湯荘が今宵の宿。
鹿塩温泉だと「山塩館」の方が有名で、宿としてはそちらの方が洗練されているが、その下(塩川沿い)にある塩湯荘は、値段もリーズナブルで素朴さが味わいとなる(トイレは共用ながら洗浄器付き、フリーWi-Fiも使える)。
実際、大鹿村のワイルドな食(蜂の子、鯉、ジビエの鹿肉)を味わえた。


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