今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

格別に濃い温泉で慰労

2015年02月11日 | 温泉

学年末の成績つけと日曜の大学院入試も終わったので、今度は正真正銘の”慰労”の旅といきたい。

といっても大学院関係の仕事が残っているので、祝日を利用した1泊の”気分転換”しかできない。

それでも”温泉”は堪能したいので、温泉の”濃さ”で一目置く「恵那峡国際ホテル」に行く。

この宿は「湯快リゾート」という格安チェーンの系列なので、設備や食事(バイキング)、それに浴室も”庶民的”レベルで、標準予算がその倍の私としては半分バカにしていたのだが、
湯の電気伝導率を自分で測ってみて、温泉の濃度が凄いことわかった(定宿の中津川温泉の6倍)。
濃度が凄いとは、温泉成分が濃くて浸透圧が”高張性”(成分がどんどん皮膚を通過する)ということなのだが、源泉(すなわち分析表レベル)が「高張性」であっても、湧出量が少ないと加水せざるをえないから、実際にわれわれが浸かる浴槽では浸透圧が下がってしまう。
私は源泉ではなく浴槽の湯口の湯を測るので、そこで依然として高張性ということは正真正銘に濃い温泉をわれわれが浸かっていることなのだ(だたし測っているのは成分の個別濃度ではなく、電気伝導率という、諸成分が合計された濃度と比例している指標である)。 

この凄さは私のような温泉ソムリエ兼計測マンでないと分らないだろう(温泉ソムリエだけだと、源泉の分析表は読めても自分で計測できないから)。
以前は単なる安ホテルとして一段下げた位置づけたが、今では、この濃い温泉を安い宿泊料金で味わえることに感謝している。
しかも腕や足・脚も含む立派なマッサージ機が無料で使えるのもうれしい(私はけっこうケチ)。
チェックアウトも12時と遅いので、たった1泊でもそれなりに慰労できる。 

この時期、中高年ばかりの普段とは客層が異なる。
大学が休みに入っていることもあり、学生グループが目につく(料金が安いので学生向き)。
全員ガタイのいい運動部らしい男子学生の集団こそ、ここのバイキングはぴったりだろう。
乳児連れの女性とその両親、それに30歳ほどの妹という組合せはその家族状況を想像させる。
大食堂でそれぞれバイキングを楽しんでいる客を見ると、手の届くささやかな幸せをそれぞれが求めてここに来ているんだなと実感する。

他人のことはいいとして、”慰労”のために来た私は貴重な濃い温泉に4度入り、無料のマッサージ機を3回使って、1泊を充実させた。

 

さて、東濃の温泉に行くついでに、前回から山城(ヤマジロ)に立寄るようにした。

前回(先週)の中津川温泉では、入門として歩道が整備されている城を選び、往きに岩村城(恵那市)、帰りに苗木城(中津川市)に立寄った。

今回は、本格的な山城、小里(オリ)(土岐市)。
武田の美濃侵攻に対抗した織田側の城で、標高400m弱の山頂に本丸と天守跡があり、ちょっとした山登り気分も味わえる。
本城と小さい谷を隔てた東砦とその奥の(ほとんど踏跡のない)堀切も訪れた。 

山城の縄張は”どう守るか”という視点で読むべしと教わった(西股総生氏の著書より)。

それは、敵がどこを攻めてくるかという視点を内包しているので、
 城の攻防をシミュレーションできる。