今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

愛車が…

2008年01月20日 | 失敗・災難
先日、昨年遠出中に2回動かなくなった我が愛車(写真)を、「ドック」に入れるつもりで12ヶ月点検に出した。
ついでにオイルのエレメント交換と、致命的でないがおかしな部分(電気系統、外装)の修理も頼んだ。
すると、後日連絡が来て、燃料タンクに穴があいているので、交換が必要とのこと。
幸い、中古が手に入る(製造してないから中古しかないが)とのことで、安めで済んだ。
先月は、ラジエターのパイプに穴があいていた。
今回は燃料タンク…、もうほとんどボロボロ。

休日の今日、引き取りに行き、点検費と修理代で7万円弱払った。
でもまだ整備は終わらず、車を走らせそのまま近所のオートバックスに直行。
タイヤの方も、4本とも側面にヒビがはいっているので、交換が必要なのだ。
ここでタイヤ代と諸費用で18000円払う。

交換が終わって、いよいよこれで整備完了。
せっかくだからひさびさのドライブとして近場の日帰り温泉に行くかという気分で、車に乗ってキーを回した。
すると、ウンともスンともいわない。

動かなくなったのが、幸いカー用品店の整備場の中なので、タイヤ交換をした担当者を呼んだ。
バッテリー上がりでもないようで、
原因追求に時間がかかりそうなので、私はとり合えず地下鉄に乗って家路につく。
修理に出した車を取りに行ったのに、もっとひどい状態になって手ぶらで帰る始末に。

新車で買った愛車も今年で17年目。
もうあちこちのパーツが寿命なんだろうな。
人間でいえば「多臓器不全」て感じ。
いや「神経」(電気系統)も「血管」(燃料系統)もダメになってる。
もうスクラップにするしかないかなぁ。

もともと車にはたいして興味はなく、
名古屋に来る前はしばらくペーパードライバー状態だった。
でも名古屋に住んだら、どうしても車がないと不便だったので、
車に興味のない自分でも所有したいと思わせていたローバー・ミニの新車を買った。

内装をウッディにし、マフラーを好みのものに交換し、自分の車に仕立てていった。
ミニは、前から見るとそこらの軽自動車にしか見えないが、後ろ姿に品格がある(写真)。
しかも真下のマフラーからは、小さいボディからは想像できないような重低音の排気音が響く(このために交換した)。
小さいが軽くはない車。
中も見た目より広い。

この車を17年も乗り続けていたのは、他に乗り換えたい車がなかったから。
そしてもちろん、この車に見飽きず、乗り飽きなかったから。

乗り換えるとしたら、次はガソリン車でないものをと思っていたが、その時代はまだ先のよう。
なので、今乗り換えるとすると、また中古のミニになってしまう(新型ミニはミニでないので対象外)。

帰りがてらポッドキャストで、「ラジオ版、学問のススメ」を聞いていたら、
森沢明夫氏の回で、物には魂が宿る(古い物にはとりわけ)という話だった。
古い物も捨てないでメインテナンスをちゃんとすれば、いつまでも生き長らえるという話。
自家用車って数年ごとに買い替えるスタイルが標準だが、
私は気に入った車を買ったら、気に入っているんだから、数年で買い替える気にはなれない。
我が愛車は、ウンともスンともいわなくなるから、魂を感じることはできないが、
毎月一緒に温泉に行っていたパートナーではある。

電話がかかってきて、問題が一応解決したという。
おそらく、原因はエンジンを回転させるギアの部分的摩耗で、その場所にセルがハマると動かなくなるのではという。
ギアを動かすと問題なく始動する。

なので、始動前に、クラッチを入れてギアを動かすと、この現象の防止にはなるとのこと(たしかに、最近は車を置く時、ギアを1速に入れておくので、始動する時は毎回ギアをニュートラに戻す動きをしていたのでこの症状に出くわさないで済んでいた)。
クラッチは昨年末17万円で交換したが、ギアの交換が次に待っているわけだ。
ホント、エンジン以外は、すっかり入れ替わるな。
メインテナンス費用が一定以上したら、買い替えの時期だという。
でも森沢氏は言っていた。
魂のある古い物には愛情をそそぐべきあって、損得で考えるものではないと。

丁寧に説明してくれた担当者にお礼を言って、とりあえず動いたわが愛車をいたわるようにこわごわ運転して、
駐車場に入れた。
タイヤの寿命も延ばすために、これからはミニには大きすぎるボディカバーをタイヤまで被うことにした。
まるで病気がちの家族の一人が、完治しないまでもとりあえず退院してきた、という気分。