博客 金烏工房

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『趙氏孤児案』その4

2016年09月06日 | 中国古典小説ドラマ
『半妖傾城』やら『ゲーム・オブ・スローンズ』やらに浮気して随分間が空いてしまいましたが、『趙氏孤児案』第18~23話まで鑑賞。

都中の赤子を救うため、我が子を趙武と偽って手に掛けた程嬰でしたが、その現場を見てしまった妻の宋香が精神を病んでしまい、実状を知らない(また、知らせるわけにもいかない)韓厥や荘姫からは、保身のために趙武を死に追いやったとして仇敵視され、割と詰んだ状態に。


応采児(チェリー・イン)演じる荘姫。このパートからは闇落ちし、次々と刺客を送り込んだりして程嬰を付け狙うことに。

かつて自分によくしてくれた人々が尽く敵に回ったかと思いきや、趙朔の対楚戦で絡んだ石言が程嬰のもとに駆けつけ、荘姫の送り込んだ刺客と死闘を繰り広げたりしております。結局刺客は程嬰の人柄に感服して去って行くのですが、そんなことで荘姫が諦めるはずもなく、弟である国君景公が亡き趙朔の悪夢に悩まされていることを利用し、趙朔の亡霊が夢に現れるのは、自分を裏切った程嬰を怨んでいるからだということで、悪夢を静めるために景公の命で趙朔への生け贄として釜ゆでされることに…… 

ここで助け船を出したのが屠岸賈。秦国の侵攻を利用し、程嬰が秦の主将と旧知でその兵法を熟知しているということで赦免を勝ち取ります。屠岸賈は謀臣の到満から、この機会に程嬰を見殺しにするよう提案され、「無理に赦免させようとすると国君の機嫌を損ねかねない。国君と程嬰のどちらが大事なのか」と詰問されますが、「国君は各国に1人ずついるが、程嬰はこの世にたった1人だけだ」と即答。やだ屠岸賈さんカッコイイ/// というか、どんだけ程嬰のことが好きなんでしょうか (^_^;)

危ないところを助けられた程嬰は、石言・宋香・趙武を引き連れ、楚へと亡命すると見せかけて秦へと迂回しますが、やはり秦の使者離楼と結託した荘姫により、刺客に追われ、更には宋香と趙武を攫われ、結局晋都に舞い戻ることに。程嬰は荘姫と対面し、赤子が趙武であるということを明かさずに、夫の遺志を裏切って趙武を見殺しにしたという糾弾を乗り切りつつ宋香らの解放を勝ち取るという無理ゲーを命懸けでこなします。で、結局一家の身の安全のために屠岸賈のもとに匿われることに……

ということで久しぶりに見てみたら、この作品毎回のようにアクション・シーンを盛り込んでいるうえにアクションのクオリティも高いことに今更ながら気付きました。

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